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浦和レッズがNTTドコモとパートナーシップ契約を締結!親会社は昨年まで同都市のライバルクラブを運営

  • 2025.12.4

J1の浦和レッズは4日、株式会社NTTドコモとプレミアムパートナー契約を締結したと発表した。

クラブの発表によれば、今回の契約はスタジアム体験の向上や地域活性化を視野に入れた包括的なパートナーシップとなる。

NTTドコモは「ドコモの技術やサービスは、スタジアムでの感動を広げ、皆様の毎日をより豊かに進化させます」とコメントしており、通信技術を用いた観戦環境の進化やファンサービスの拡充が期待されている。

浦和レッズはNTTドコモとのパートナー契約を通じて、「推しJクラブ応援」「ドコモMAX」での共同取り組みを開始した。

これは日常の買い物やドコモの料金プラン利用がクラブ支援につながる新しい取り組みである。dポイントクラブアプリで浦和のデザインのdポイントカードやd払いを使ってポイントをためると、期間中に獲得したdポイント額の5%(ドコモ負担)がクラブへの応援金として寄付される仕組みで、さらに「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」利用者はその応援金が2倍となる。

ドコモはこれまでさまざまなJリーグクラブと協働してきたが、浦和との本格的なパートナー契約は大きな意味を持つ。

ドコモはNTTグループの携帯電話事業を担う会社。このNTTグループの地域通信事業を担う株式会社NTT東日本は、浦和と“ダービー”のライバル関係にある大宮アルディージャ(現RB大宮アルディージャ)との関わりが深い。

大宮の前身は電電関東サッカー部で、Jリーグ参入以降も運営会社としてクラブの経営に深く携わってきた。

2024年8月にNTT東日本は、クラブとその運営会社の株式100パーセントを、オーストリアの飲料メーカーかつスポーツ投資企業のレッドブルグループに譲渡すると発表した。

今季からクラブ名を「RB大宮アルディージャ」に変更してJ2を戦っている。

そのような背景もあり、NTTグループは「大宮寄り」のイメージを持つファンも少なくない。

大宮と同じ埼玉県さいたま市を本拠地とする浦和とNTTドコモの連携を強める動きは、両クラブのライバル関係に企業支援の観点から新しい風を吹き込む可能性がある。

浦和レッズは日本屈指の動員力と熱狂的サポーターで知られ、そのブランド力はJリーグでも屈指。そこに国内最大手の通信企業が加わることで、スタジアムでの利便性向上、デジタル施策の強化、さらには地域全体のスポーツ価値向上など、多角的な効果が見込まれる。

Jリーグのビジネス的競争が激しさを増す中、浦和とNTTドコモという二つの大きなブランドが手を組んだ意味は決して小さくない。今回の提携が、クラブと地域、そしてJリーグ全体にどのような変化をもたらすのか注目したい。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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