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「いや、凄すぎでしょ」「全てが完璧」“隙のない完成度”に度肝抜かれる『至高映画』

  • 2026.1.9

ドラマや映画の中には、観る者を驚嘆させるほど緻密に作り込まれた作品があります。今回はそんな中から名作映画を”を5本セレクトしました。本記事ではその第4弾として、映画『ふつうの子ども』(murmur)をご紹介します。波乱含みの衝撃的な展開が視聴者の感情を揺さぶり、深い余韻を残す一作です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

映画『ふつうの子ども』あらすじ

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映画『スパイの妻』会見に出席した蒼井優(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『ふつうの子ども』(murmur)
  • 公開日:2025年9月5日

上田唯士(嶋田鉄太)、10才、小学4年生。彼はどこにでもいる、いたって「ふつう」の男の子だ。そんな唯士が最近気になっているのは、同じクラスの三宅心愛(瑠璃)。 彼女は、大人に対しても物怖じせず、ブレない姿勢で環境問題を訴える、少し強気な女の子です。心愛に少しでも近づきたい一心で、唯士は彼女が夢中になっている“環境活動”を共にすることに決めるのでした。

そこに、クラスのちょっぴり問題児である橋本陽斗(味元耀大)も加わり、3人の活動は動き出します。心愛が掲げる理想と、彼女が密かに陽斗へ寄せている淡い憧れ、そして唯士の純粋な恋心。それぞれの想いが交錯するなか、子どもたちの小さな実践は、次第に親たちや周囲の大人たちを巻き込む予期せぬ騒動へと広がっていき――。

視聴者に問いかけるような巧みな脚本と映像表現に驚愕 ※ネタバレ注意

映画『ふつうの子ども』は、『そこのみにて光輝く』や『きみはいい子』などの映画を手がけた呉美保監督と脚本家・高田亮さんがタッグを組んだ最新作です。3度目のタッグとなった本作では、現代を生きる子どもたちの人間ドラマを深く掘り下げています。

「子どもも大人も、共に楽しめる映画を作りたい」という呉監督の思いから生まれた本作。脚本を務めた高田さんも、子どもたちの人間関係や感情の起伏、無邪気さの中にある危うさといった「人間の強烈なパワー」を描きたいと語っています。オーディションで選ばれた子どもたちのリアルな演技は、まるでドキュメンタリーを観ているかのような臨場感を与えてくれます。

三人の子どもを中心にして起きる日常、そしてその延長線上にある事件は、繊細な心理描写を伴って描かれています。多様な価値観や生き方が広がりつつある令和の時代に、まだそうとは言えない時代に生きていた子どもの自分が掘り返されるような、そんな当時の感情を生々しく思い返してしまう方もいたのではないでしょうか。

SNSには「いや、凄すぎでしょ」「全てが完璧」「全員が見て損のない映画」など、その完成度の高さに驚きと称賛の声が相次ぎました。また、「昔の私が映画になったみたい」といった声も見られ、今の自分と子どもだった自分の過去を重ねて作品を味わっている方の投稿が多く寄せられていました。

「ふつう」ってなんだろう?等身大で描かれた子どもと大人の姿を通して投げかけられる問い

純真無垢な子どもの行動が徐々に大人へと影響を与えていく本作。カメラワークや映像表現は子どもの視点から描かれていますが、一歩引いた大人の視点から捉えると、作中の出来事はまるでサスペンス作品のような展開に感じられるでしょう。物語の重要な見どころの一つは、子どもたちの起こした事件をきっかけに、親たちが学校の会議室に集まる場面です。このシーンを通じて、映画は「ふつう」に見える子どもたちと、子どもたちを育てた親たちの関係性、そして大人が子どもに与える影響について深く問いかけています。

蒼井優さん演じる母親の姿に「蒼井優さんがすごく良かった」「特に蒼井優さんが最高」と、好演に絶賛の声が集まっていました。また、「ドキュメンタリーのような生々しさ」、「リアルで苦しかった」などの反応も……。

そんな本作、非常に余韻を残すラストとなっています。気になった方はぜひ、その衝撃のラストを目撃してみてください。


※記事は執筆時点の情報です