「これはエグい」「嬉しいやばい」連載開始から４年…“待望のアニメ化”決定が話題！２０２６年“注目の人気漫画”

2025.12.15

ドラマや映画の中には、観る者を驚嘆させるほど緻密に作り込まれた作品があります。今回は、そんな中から“アニメ化・続編制作に歓喜の声集まる名作”を5本セレクトしました。

本記事ではその第4弾として、漫画『霧尾ファンクラブ』（実業之日本社）をご紹介します。4月に実写ドラマ化され話題を集めた本作は、2026年にTVアニメ化されることが発表されました。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

作品名（出版）：漫画『霧尾ファンクラブ』（実業之日本社）
連載期間：2022年6月24日～2024年8月9日

女子高生・三好藍美と染谷波の間で話題にのぼるのは、いつだって同じクラスの霧尾賢のこと。2人の霧尾くんへの思いは、時に危ない妄想に発展します。ほかにも、霧尾くんに近づくためにあやしい呪術に手を出そうとしたり、奇妙なラブソングをつくったり……。親友同士の壮絶バトルが勃発することも。

日々楽しい推し活に励んでいたものの、じつは藍美と波にはお互いにずっと隠している秘密がありました。そして、霧尾くん自身にも誰にも打ち明けられない秘密に苦しんでいたのです。それぞれの思いは、やがて3人だけではなく、周りの友人たちの思いとも複雑に絡まり合っていきます。友人でありライバルでもある藍美と波の日常を描く、ラブまではまだたどり着けそうにない一方通行ラブコメディーです。

笑いを誘う藍美と波の“掛け合い”

『霧尾ファンクラブ』は、藍美と波のコミカルな掛け合いが見どころとなっています。加えて、2人が繰り広げる突拍子もない行動が、独特な空気感を生み出しているのです。文化祭や体育祭といったイベントでは、霧尾くんをめぐるバトルが燃え上がるのと同時に、2人の感情の揺れが繊細に描かれています。

また、物語のなかで常に話題の中心にいる霧尾ですが、その顔は描かれていません。あくまで藍美と波の物語であり、2人の高校生活がテーマとなっています。推しともいえる存在の霧尾くんの顔をあえて描写しないことで、彼のミステリアスさが際立ち、読者も惹きつけられる魅力となっています。

実写ドラマ化に続き、2026年TVアニメ化が決定！

『霧尾ファンクラブ』は、『このマンガがすごい！2024』オンナ編で第6位、『このマンガがすごい！2025』オンナ編で第10位にランクインしており、2年連続トップ10に入っています。連載終了後もファンから愛され続け、4月には実写ドラマ化されました。

そして、2026年にTVアニメ化されることが決定しました。実写化と同時にアニメ化企画も発表されていましたが、改めてTVアニメ化が正式に発表されたことになります。2022年から連載が始まり、4年で待望のTVアニメ化までたどりついた『霧尾ファンクラブ』。本作のTVアニメ化についてSNSでは「これはエグい」「嬉しいやばい」「待ってました！」と、歓喜の声があがりました。

クラスメイトに一方通行な恋心を抱く女子高生を描いた『霧尾ファンクラブ』は、“推し”をもつ現代人が共感して読めるような、多くの人に刺さる作品といえるでしょう。だからこそ、実写ドラマやTVアニメのような幅広いメディアの展開に繋がったのではないでしょうか。来年に迫ったアニメ放送の続報を、楽しみに待ちましょう。

ライター：まわるまがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X（旧Twitter）：@kaku_magari