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「今なら放送できない」過激すぎる“一言”が議論を呼んだ…未だ絶賛の【27年前の名作ドラマ】

  • 2025.12.20

物語の空気を一瞬にして凍りつかせたり、見る者の胸を鋭くえぐったりするような、たった一言のセリフ。ドラマの世界では、登場人物が放つ魂の叫びや、予想だにしない告白が、その後の展開を大きく決定づける瞬間がこれまでも数多く描かれてきました。今回は、そんな“衝撃のひと言が印象に残るドラマ”5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、1998年放送のドラマ『ショムニ』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

““衝撃のひと言”が印象に残るドラマ”『ショムニ』

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マンション「BAYZ TOWER&GARDEN」の新CM発表会に登場した女優・江角マキコ(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『ショムニ』(フジテレビ系)
  • 放送期間:1998年4月15日~1998年7月1日

あらすじ

安田弘之さんの同名漫画を原作に、フジテレビ系列で放送された実写ドラマ。

満帆商事の総務部庶務二課、通称“ショムニ”は女子社員の掃き溜めと呼ばれる部署です。そこには、会社からお荷物扱いされている6人の落ちこぼれOLたちが在籍しています。

その中心人物である坪井千夏(江角マキコ)は、「女の価値は男の数」と言い切る豪快な女性。坪井をはじめとする彼女たちは、社会常識や社内の上下関係に縛られた情けない男性社員たちを、次々とばっさり切り捨てていくのでした―。

ドラマ『ショムニ』の見どころ ※ネタバレあり

平成のドラマ史に残るヒットドラマ『ショムニ』ですが、社内の落ちこぼれ社員が集められた部署という極端な位置づけや、当時の時代背景を色濃く反映した職場描写には、現代の視点から見ると驚きの声も上がっています。特定の職種を揶揄するような極端な演出に対し、SNSでは違和感を覚える声や、セクハラやパワハラが当たり前のように横行する過激な描写の数々に「今じゃ放送出来ない」と、コンプライアンスが重視される現在では再現不可能な作品であると指摘する感想も寄せられていました。

しかし、そんな組織の理不尽さを一刀両断にする主人公・坪井千夏の存在感は圧倒的で、演じる江角マキコさんのハマリ役ぶりは圧巻。脚立を担いで闊歩し、長いものに巻かれずに我が道を突き進む姿は痛快そのもので、その男前すぎるキャラクターにSNSでは「超カッコよくて惚れる」「演技が凄くかっこよかった」といったカリスマ性を絶賛するコメントが相次ぎ、最強のダークヒロインとして視聴者から愛されています。

ドラマ『ショムニ』で視聴者を驚愕させたひと言

江角マキコさんが演じる型破りなOL・坪井千夏の活躍を描き、平成を代表するヒット作となったドラマ『ショムニ』。本作を象徴するのが、千夏が脚立を担ぎながら言い放つ衝撃的なセリフの数々です。特に、物語冒頭で放った「女の価値は男の数で決まるんだよ」というひと言は、社内の常識や男性社員たちを相手にしない彼女の絶対的な美学として、当時の視聴者に強烈なインパクトを与え、千夏のキャラクターを決定づける名セリフとなりました。

その独特なセリフ回しは、復活作となったドラマ『ショムニ2013』でも健在です。恋愛に対して受け身な周囲に対し、千夏は「いつだって選ぶのは女のほう。 白馬の王子様は、こっちから捕まえに行くもんだよ。」と、肉食系ならではの力強い持論を展開しました。コンプライアンスが重視される現代において、あまりに直球すぎる彼女の言動に対し、SNSでは「今なら放送できないセリフ」「今の時代からするととんでもないセリフ」といった驚きの声が上がる一方で、「大人になっても千夏の言葉は響く」といったブレない姿勢に改めて感銘を受ける声も多く見られました。

ドラマ『ショムニ』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“痛快オフィス・コメディ”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です