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「公開中止になるんじゃ…」「早く観といた方がいい」“危惧する声”が相次いだワケ…だけど“大ヒットを記録”した至高映画

  • 2025.12.23

私たちが当たり前だと信じている正義や、無意識のうちに築いた倫理観。そうした固定観念を根底から覆し、善悪の境界線や人間の本質を鋭く問いかけてくる作品が、これまでも数多く生み出されてきました。今回は、そんな“観る者の価値観を揺さぶる衝撃作”5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2023年公開の映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』(東映)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“観る者の価値観を揺さぶる衝撃作”映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』

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映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』公開記念イベントに出席した二階堂ふみ(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』(東映)
  • 公開日:2023年11月23日

あらすじ

魔夜峰央さんの漫画『翔んで埼玉』を原作に、監督:武内英樹さん、脚本:徳永友一さんらで実写映画化。

かつて東京都民から虐げられていた埼玉県人は、麻実麗(GACKT)率いる埼玉解放戦線の活躍によって、自由と平穏な日々を手に入れていました。麗は「日本埼玉化計画」を推し進めるなかで、埼玉県人の心を1つに団結させるため、越谷に海を作ることを計画します。

そのために必要な美しい白浜の砂を求めて、未開の地である和歌山へと向かう麗。しかし、そこで麻実麗は関西にも関東と同様に、凄惨な地域格差や通行手形制度が横行している現実を目の当たりにすることになります。やがて、大阪がめぐらせたある陰謀は、日本全土を巻き込む壮大な東西対決へと発展していくのでした―。

映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』の見どころ ※ネタバレあり

映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』は、埼玉だけでなく関西全土を巻き込んだ東西対決へとスケールアップしており、その壮大かつ荒唐無稽な世界観はとどまるところを知りません。GACKTさんやを二階堂ふみさんはじめとした豪華キャストが真剣に演じる茶番劇はさらに磨きがかかっており、SNSでは「前作よりもパワーアップしてる」「前作よりも楽しめた」といった声が上がっています。制作陣の狂気すら感じる熱量は、観客を圧倒しました。

そんな本作は、開始早々から観客を爆笑の渦に巻き込むエンターテインメント超大作です。前作を凌ぐ怒涛のディスりと郷土愛が炸裂したバカバカしさと勢いは、日本中を元気にする笑いを届けています。SNSでは「お茶むせた」「冒頭から面白い」といった、思わず吹き出してしまったという報告や、最初から最後までギャグの連打に「2時間ほぼ笑ってた」と、腹筋崩壊必至のコメディ体験を絶賛する声が溢れました。

公開中止を危惧する声が続出?

映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』は、そのあまりにも攻めた内容から、公開直後より危惧する声が飛び交う異例の事態となりました。SNSでは「コンプラに引っかかりそう」「公開中止になるんじゃ…」「早く観といた方がいい」といった声が相次ぎ、いつ上映が打ち切られてもおかしくないという危機感が大きな話題を呼びました。ファンからの言わばノリのような投稿と同じように、主演のGACKTさんもジャパンプレミアでのインタビューで公開中止ネタを話しています。

きわどいパクリ疑惑があります。しばらく経って、公開中止になるんじゃないか
出典:『GACKT「きわどいパクリ疑惑があります」、二階堂ふみ「何倍も何倍も羽振りがいい」 当初は否定的だった「翔んで埼玉」第2弾に手応え』映画.com(2023年10月24日配信)

しかし、そんな心配や公開中止を危惧する声をよそに、蓋を開けてみれば興行収入23億円を超える大ヒットを記録。コンプライアンスギリギリの攻めた笑いは多くの観客に受け入れられ、前作に続き日本中を爆笑の渦に巻き込む結果となりました。

映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“豪華絢爛な東西ディスり対決”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です