HANA──「駆け引きはしないし、掴んだら離しません」【THE ONES TO WATCH 2025 vol.2】

「『夢がいくつ叶ったんだろう？』と思うけれど、ここで満足してはいけない」（CHIKA）

メジャーデビューは2025年の4月。以来、快進撃が続く。10月初旬には「ROSE」が累計再生数2 億回を突破（女性アーティストの25年度配信楽曲では最速記録）するなど、多くの記録を樹立し、HANAが誕生した「身長・体重・年齢」条件なしという異例のガールズグループオーディション企画「No No Girls」から始まった旋風は、とどまるところを知らない。「デビュー1年目とは思えないほどたくさんのステージに立たせていただきました。『夢がいくつ叶ったんだろう？』と思いますが、おばあちゃんになっても椅子の上で体を弾ませて『Tiger』を踊りたい。ここで満足してはいけない」とCHIKAは気を引き締める。

「声も性格も好みも思考も違う7人が合わさることで爆発的なものが生まれるのがHANAの音楽」（MAHINA）

楽曲発表やライブを行うたびに新たな表現で魅せる。「声も性格も好みも思考も違う7人が合わさることで爆発的なものが生まれるのがHANAの音楽」というMAHINAの言葉に、JISOOが「全員の理想が高く『成長したい』と思い続けている。毎日メンバーが成長した姿を見ることで自然と『私ももっと頑張らないと』という気持ちになれる」と続けた。

「嫌なことがあっても、音楽を聴くと心が軽くなる」（YURI）

7人を繋ぐのは深い音楽愛だ。「嫌なことがあってもイヤホンをして音楽を聴くと心が軽くなる。音楽を仕事にする立場になったけどずっと音楽を好きでいたい」とYURIが語ると、JISOOは「不安があったとしてもメンバー全員音楽が大好きなので楽しめている」と顔をほころばせた。「メンバーの存在も大きくて、ライブ前に誰かに触れてないと安心できなくなった（笑）」──MAHINAの言葉にみんなが笑顔になった。

「楽曲もパフォーマンスもNoFake」（KOHARU）

楽曲制作や振り付けを自ら行うようになったこともポジティブな影響を与えている。NAOKOは「メンバーのクリエイティブを見るのは楽しいし、自分たちでクリエイティブを担うことで、より自分らしくいられるようになった。精神的にとても楽です」と喜ぶ。 自分にNoを突き付けず、ありのままで生きる─。HANAのアティテュードは社会に変革を促している。MOMOKAは「HANAの楽曲には自分たちの人間性や人生が表現されている。HANAの曲を聴いて“ありのままで生きていい”という思いを受け取ってくださる方が増えることで少しずつ生きやすい世の中に変わっていけばいいな」と話した。CHIKAはファンに「CHIKAのおかげでスカートがはけるようになった」と感謝されたことがあるそう。「誰かの苦しみを、少しでも喜びに変えられたのかな」と手応えを感じているようだ。YURIが「HANAからは何でこんなにメンバーの人間性が伝わるんだろうね？」と問うと、KOHARUが「今、私たちが届けたいと思うことが曲に込められているからじゃない？ 楽曲もパフォーマンスもNoFakeだと思う」と答え、全員が頷いた。

「少しずつ生きやすい世の中に変わっていけばいいな」（MOMOKA）

いくら状況が過熱しようとも、浮つくことなく地に足を着けて向上し続けるために、一列に並んで挨拶をする、楽屋を綺麗に片づけてから帰る、遅刻をしないといったHANAの数カ条があるという。YURIが「いくらパフォーマンスのレベルが高かったとしても、人として当たり前のことができていなかったら絶対続かない」と言うと、CHIKAが「愛されないよね」と返した。KOHARUは「地に足の着いたマインドはパフォーマンスにも良い形で反映される。それが守れていればHANAは大丈夫」と口にした。

2026年には初のホールツアーが行われる。KOHARUは「パフォーマンスを通して『私たちはこういう人間です』ということを伝えたい。駆け引きはしないし、掴んだら離しません」と宣言。海外にもHANAの人気は飛び火している。来年はさらに多くのHANAが咲くことだろう。

Profile

ハナ

BMSG×ちゃんみなが手がけたオーディション企画「No No Girls」から誕生したYURI、KOHARU、MAHINA、MOMOKA、CHIKA、NAOKO、JISOOからなる7人組ガールズグループ。2025年4月にリリースしたデビュー曲「ROSE」がわずか3カ月でストリーミング累計1億回再生を突破。2ndシングル「Blue Jeans」が女性アーティストとして歴代最高週間再生数1位を記録。

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Photos: Kizen Thao Styling: Akiko Kizu Hair & Makeup: Minako Narabayashi, Moe Shitate, Nao Kuroda, Sakurako Handa at MASTER LIGHTS Posing Director: Chikako Takemoto Text: Kaori Komatsu Editors: Yaka Matsumoto, Sakura Karugane

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