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歯医者で「ちゃんと磨いて! 栄養のことも考えて!」患者を叱る歯科衛生士 → まさかの事態に「えっ」

  • 2025.12.2

筆者が歯科検診に行った際、歯科衛生士の担当が新人さんに変わり、フロスをし忘れて来院したことを叱られてしまった話です。さらに栄養指導まで受けることなり……?

画像: 歯医者で「ちゃんと磨いて! 栄養のことも考えて!」患者を叱る歯科衛生士 → まさかの事態に「えっ」

担当者の変更

先日、歯科の定期健診に行った時のことです。

いつもの感じの良い歯科衛生士さんではなく、新人らしき若い方が担当になりました。

前の担当さんは細かいところまで丁寧に配慮しつつ適切に処置していく、とても有能な方。
その安心感に、思わず治療中に眠ってしまっていたほどでした。

予想外の指導

ところが今回、健診が始まってすぐ、新人さんの表情が曇りました。

「フロス、してませんよね?」

そうだ、今朝はバタバタしていてフロスをし忘れていた……。

「すみません、今朝は慌ただしくて忘れてしまって」と正直に謝ると、そこから指導が始まったのです。

「Kさん(筆者)は虫歯になりやすい歯質なんですから、もっとちゃんと磨いてください!」

「それに、もっと栄養のことも考えた方が良いですよ! 食生活が歯に影響するんです! 甘いものとか絶対に食べてますよね?」

新人さんが私の歯を真剣に心配してくれている熱意は伝わってきたものの、やや一方的に指導され、私はただ「はあ…...」と頷くしかありませんでした。

保有資格が判明

健診後、新人さんは院長のところへ行き、何やら真剣な顔で報告している様子です。

「Kさん、ちょっと口腔ケアへの意識が薄いみたいです!」という声が聞こえてきます。

院長は「そうですか……」と頷きながら、一緒にカルテを確認しつつ私の診療椅子に入ってきました。次の瞬間、「え? Kさんって、栄養士さんですか?」新人さんの声が診察室に響きます。

院長が苦笑いしながら「そうですよ。栄養指導のお仕事をされてる方ですね」

元の担当者へ

院長のチェックを終えて診察室を出ようとした私に、新人さんが慌てて駆け寄ってきました。

「さっきは大変失礼なことを言って、申し訳ありません」

「いえいえ、気にしてませんから」と笑顔で返しましたが、新人さんはうつむいたままです。

後日、院長から連絡があり、「次回から以前の担当に戻させていただきますね」とのことでした。

フロスを忘れただけで、まさか栄養指導を受けるとは思いませんでしたが、私もフロスを忘れたことを改めて反省しました。今回は新人さんの熱意ある指導により、口腔ケアの重要性を再認識することもできました。

その後、元のリラックスできる歯科衛生士さんに担当を戻していただけることになり、大変ありがたいです。新人さんも今回の経験を糧に、より素敵なプロフェッショナルへ成長されることを陰ながら応援しています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。

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