1. トップ
  2. 若者言葉に興味津々の言語学の先生「好きぴって?」→立場が逆転した“10分間”に「最高の時間」

若者言葉に興味津々の言語学の先生「好きぴって?」→立場が逆転した“10分間”に「最高の時間」

  • 2025.12.12
undefined
photoAC(画像はイメージです)

学校では、「先生が教え、生徒が学ぶ」という光景が一般的。しかし、時々その立場が入れ替わることもあるようです。

う(@makasete_ne)さんが、「60代の先生が若者言葉に興味津々だった」というポストをX(旧Twitter)に投稿し、「先生にとっても最高の時間だったのかも」などと注目を集めています。

先生は、いったいどんな若者言葉に興味を持ったのでしょうか?

気になる投稿が、こちら!

ある日、言語学の授業中、学生が先生に「好きな人のことを、私たちの年代では“好きぴ”と表現する」と伝えたのだといいます。すると、先生はその話題に興味津々に!

普段なら先生が知識を与える立場ですが、この日は逆転。普段とは反対の「教える側」にまわった学生たちは、先生の素直で学ぶ意欲に満ちたリアクションが嬉しくて、どんどん説明したくなってしまったのだそうです。

話はどんどん盛り上がり、ついには「『ぴ』だけで好きな人を表すこともある」という高度な使い方まで披露されることに。先生にとっても学生にとっても、非常に有意義な時間となったようです。

この楽しいひとときについて、投稿者さんは「子どもが親に学校で今日あったことを話す時間みたいになったの楽しかったな」と思いを綴っていました。

若者言葉や若者文化に興味津々の先生

投稿者さんに、詳しくお話を伺いました。

---素敵な投稿です!「好きぴ」を先生に教えるきっかけは何だったのでしょうか?

その日の授業のテーマで言葉の省略について扱っており、その一例として挙がったものでした。
誰が最初に「ぴ」の例を挙げたのかは定かではありませんが、言葉を省略するとき普通は2文字以上になる(例:チョコレート→○チョコ ×チ、チョ)のですが、「ぴ」はその点において特異だという話で盛り上がりました。

---なるほど!そんな経緯が…。「ぴ」が「好きな人」を表すという説明に対し、先生はどのようなリアクションをしましたか?

先生は若者言葉や若者文化に普段から興味がおありのようで、私たちの話をいつも楽しそうに聞いてくださるのですが、今回の「ぴ」の話も、どういう文脈で使われるのかを非常に興味深そうに聞いてくださいました。

対面で呼ぶときはあまり使わないけれど、SNSなどで「彼氏」などと直接的に表したくないときなどに「ぴ」を使うという話をみんながしていました!

---お話がかなり盛り上がったようですが、この話題はどれくらい続きましたか?

授業の一部だったのでそれほど長い時間話していたわけではないですが、10分ほど盛り上がったと思います。

---それは大盛り上がりでしたね!ほっこりするお話をありがとうございました。

「先生にとっても最高の時間だったのかも」あたたかな空間にほっこり

こちらの投稿にはさまざまなコメントが寄せられていました。

知らないことを知る楽しさ、教える楽しさ、話を聞く楽しさ、話を聞いてもらえるうれしさみたいなのが年齢関係なく対等に存在してる場の雰囲気がすごくいい
この先生みたいなシニアに成長していきたい
先生にとっても、研究者として言葉の進化を目にする最高の時間だったのかも
先生にとっては「フィールドワーク」やん。
世代に伴い言語が変化していく実例ですね。
言語学者として興味深かったのでしょう。
先生も楽しかったと思いますよ。

和気あいあいと語り合う先生と学生に、微笑ましさを感じたユーザーが多いようです。年齢に関係なく対等に学び合える空間を評価する声が多数寄せられました。また、同じような経験をしたことのある方も少なくないようで、コメント欄ではさまざまな体験談もシェアされていました。

先生が学生の話に耳を傾け、学生たちも先生の興味に応えて楽しそうに説明する…世代を超えて「知る楽しさ」「教える楽しさ」を共有できた、心温まるエピソードでしたね。

取材協力:う(@makasete_ne)さん

※本記事は投稿者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】