1. トップ
  2. 知らないと“一発免停”の可能性も… 2026年から激変する道路交通法と見落としがちな改正点に不安の声

知らないと“一発免停”の可能性も… 2026年から激変する道路交通法と見落としがちな改正点に不安の声

  • 2025.12.17
undefined
photoAC(画像はイメージです)

「役に立つ雑学」をテーマに掲げ、日常生活で役立つ情報からニュース、豆知識を調査・検証していくYouTuber・雑学王子ミツルさん。トリビア愛好家ならではのマニアックな視点や、誰もが使えるライフハックまでさまざまな情報を発信しているチャンネル『雑学王子ミツル - 役立つ雑学』は、メディアでも多数取り上げられています。

今回は同チャンネルにアップされている数多くの人気動画の中から『【重大】道路交通法が激変…知らないと一発免停になります』という動画を紹介します。2025年12月3日に投稿されたこの動画では、2026年に大きく変わる「道路交通法の改正ポイント」について紹介されています。

どのような法改正が行われるのでしょうか?

2026年から交通ルールが大幅に変更

2026年から、これまでの交通ルールが大きく見直されるといいます。

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

たとえば、これまで問題にならなかった自転車の追い越し方でも、横からスッと通り抜ける行為は違法となり、場合によっては免許停止につながることもあるそうです。

また、生活道路の法定速度は時速60kmから30kmへ引き下げられ、これまでと同じ感覚で運転していると取り締まりの対象になってしまいます。

さらに、自転車や電動キックボードにも青色切符が導入され、子どもの違反で罰金が発生する可能性もあるとのこと。

今回の動画では、こうした2026年からの交通ルールの変更点について、雑学を交えながら分かりやすく紹介されています。

車が自転車などの右側を通過する際の新ルール

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

まずは、自転車や特定小型原動機付自転車などの右側を通過する際の新ルールについてです。配信者さんは、片側1車線の細い道で、前を走る自転車を右側からスーッと追い越した経験がある人も多いのではないか、と問いかけます。

しかし、この「スーッと追い越す」行為について、2026年4月1日から新たなルールが設けられるとのこと。自転車やバイクが車と同じ方向に進行している場合、その側方を通過する際には、十分な間隔が確保できていないときは、安全な速度まで減速することが義務付けられます。

ここで気になるのが、「安全な速度とは何kmなのか」「十分な間隔とは何mなのか」という点ですが、実は明確な数字は定められていません。つまり、現場の状況に応じた判断となり、場合によっては警察官の判断に委ねられる可能性もあるということです。

状況次第では、車が徐行しながら進む必要が出てくる場合も考えられます。速度や距離の基準が曖昧なため、トラブルになる可能性も否定できません。

命を守るために新たなルールが設けられること自体は大切ですが、一方で逆走している自転車や、スマートフォンを操作しながら走行する人がいるのも事実。ルールを守る意識は、ドライバーだけでなく、すべての利用者に求められそうです。

法定速度の改正

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

2つ目は、生活道路の法定速度の変更です。2026年9月1日から、生活道路の法定速度は、これまでの時速60kmから30kmに変更されます。

これまで、標識のない道路は一律で60km制限とされていましたが、今後は30km制限が基準になります。つまりこれまでの感覚で運転していると30km以上スピード超過となり、「一発免停」になる可能性があるということです。

ここでいう「生活道路」とは、中央線や車線の区切りがなく、道幅が5.5m未満の住宅街など、日常的に人の生活に使われる道路のこと。一方で、これまで通り法定速度が60kmのままの道は、「中央線がある道路」「幹線道路」「中央分離帯がある道路」「自動車専用道路と高速道路」です。

このように、すべての道路が30km制限になるわけではありません。しかし、これまで60km制限で走っていた田舎の標識のない道や、周囲に田んぼが広がる人通りの少ない道路では、2026年9月以降は30km制限が適用される可能性があるので注意しましょう。

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

 

さらに複雑なのが、全国すべての細い道が一律で30km制限になるわけではないという点です。生活道路の定義は、今後、各自治体や警察署が調整していく部分も多く、都市部と地方では状況も異なるため、全国統一ではありません。

ただし、全国共通で確定しているのは、標識のない住宅街の道路に関しては、2026年以降30km制限が基本となるという点です。

今まで以上に、スピードの出し過ぎには注意が必要になりそうですね。

自転車に青色切符(交通反則通告制度)の導入

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

3つ目は、2026年4月から自転車の交通違反にも「交通反則制度」が導入されることです。

自転車は軽車両に分類されるため、本来は車と同じく「信号を守る」「一時停止する」「左側を通行する」などのルールを守る義務があります。

しかし実際は、歩道をスピードを出して走ったり、信号を無視したり、逆走やスマホを見ながら走行する人がいるのも事実でしょう。

こうした行為について、2026年4月1日以降は16歳以上の自転車運転者を対象に、車と同じ「青色切符」が導入されます。対象となる反則行為は、なんと113種類あるといわれています。

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

配信者さんが、ドライバー目線で特に注目していたのが「逆走」です。右側通行による逆走は反則金6,000円。車を運転している側からすると、逆走してくる自転車とすれ違うのは恐怖を感じる場面も多く、「6,000円で逆走が減るならありがたい」と話していました。

また、「スマホなどを使用しながらの運転」は反則金12,000円と高額に設定されています。フラフラと不安定になる可能性が高く危険なため、「もっと厳しくしてもいいのでは」と配信者さん。

そのほかにも、「歩道を猛スピードで走行する行為」は反則金6,000円。「一時停止の無視」は反則金5,000円となっており、特に住宅街の交差点などでは安心感につながりそうです。

ただし注意点として、青色切符が導入されたとしても、事故が起きた際に車側の過失が軽くなるわけではありません。今後の裁判や運用次第で、どのように扱われていくのかが注目されます。

配信者さんは持論として、「自転車に明らかな過失があるなら、車の過失も適切に見直してほしい」と話していました。

なぜ法改正を?

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

「なぜ2026年から、これほど一気に取り締まりが厳しくなるのかと気になりませんか?」と投げかける配信者さん。

実は日本は交通死亡事故の減少ペースは海外に比べて遅く、国際的に批判されている状況だといいます。

そこで政府は「交通死亡者ゼロ」を公約レベルで掲げており、その達成に向けて制度を一気に整えているのが今回の背景とのこと。

さらに、歩行者と自転車との事故が過去最悪レベルまで悪化しているのも要因の一つ。最近では、スピードの出る電動自転車や電動キックボードなどの普及によって、道路の治安は乱れてきているといいます。

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

実際、自転車事故の約4分の3は自転車側の法令違反が原因。「いよいよ罰則をつけないと抑止できない」ことが青色切符導入につながったと説明されていました。

ちなみに、生活道路を60km制限から30km制限にする根拠として挙げられたのは、死亡率の差です。国交省やJAFの資料によると、衝突速度が時速30kmの場合の死亡率は10%前後ですが、50kmになると約80%になります。

さらに今後は、AIカメラによる自動検知での取り締まりも進められるとのこと。自転車や電動キックボードの増加に対し、警察官の数は横ばいのため、人力では取り締まりが追いつかないのが現状です。そのため、道路交通法を強化したり、AIカメラの自動検知による取り締まりの導入が進められているといいます。

これにより、「今までバレていなかっただけの違反」や「ながら運転」なども、AIに検知されて検挙されるようになっていく可能性が高まります。

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

なお、ネット上などで出回っている「反則金が目的で取り締まりを強化した」という説については、反則金はすべて国庫に入るため、都道府県警察の収入になるわけではありません。警察が儲かる仕組みではないというのが事実です。

一方で、若者の車離れや高齢者の免許返納、車の保有台数の減少、ガソリン税収の減少などにより、国庫収入が減り続けているのも事実。法改正によって違反が増えれば、結果として国庫収入が増えるという副次的効果は否定できないかもしれません。ただし、それが主目的と書かれた公的資料はありません。

undefined
出典:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

最後に、配信者さんは自身の体験談も紹介しました。以前、お母さんと住宅街を歩いていた際、トラックがかなりのスピードで横すれすれを通過し、排気ガスで大変な思いをしたそうです。そのときは幸い何事もありませんでしたが、一歩間違えれば大きな事故につながっていてもおかしくない場面だったといえるでしょう。

そんな経験から、「どうか皆さん、無事故で」と動画を締めくくりました。

交通事故を減らすために

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

一通逆走は歩行者から見ても怖い
知らなかったので見れて良かったです ありがとうございます
逆走・夜間無灯火はもれなく講習義務付けよ
それから、スマートフォンは現物送致徹底
これ自転車側で煽りとかが出てきそうな気がしてちょっと心配...

交通事故を防ぐためには、車のドライバーや自転車の利用者、歩行者それぞれがルールを正しく理解し、思いやりをもって行動することが大切です。2026年の法改正をきっかけに、あらためて交通ルールを見直していきたいですね。

動画:【重大】道路交通法が激変…知らないと一発免停になります
協力:雑学王子ミツル - 役立つ雑学

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】