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“メルカリ”鹿島アントラーズのチケット転売対策が画期的すぎると話題に

  • 2025.11.27

サッカー界でもたびたび問題となるチケット転売。

人気マッチの試合チケットがオークションサイトなどで高額で取引されている現状に対して、チケット販売業者は年々対策を厳格化している。

一方で、こうした厳格化にともない「転売に関与しない一般のサッカーファン」も困っている点もまた事実かもしれない。

先日実施された天皇杯決勝・ヴィッセル神戸対FC町田ゼルビア戦でも、準決勝で敗退したFC東京、サンフレッチェ広島の両サポーターが、事前に購入していた決勝戦のチケットに関して、神戸・町田の両サポーターに譲渡できず苦慮する様子が見られた。

多くのチケット販売業者は、購入したチケットを有償で譲渡できる“リセール制度”を用意しているものの、リセール不成立も多く、十分に機能しきっていない現状も存在する。

今回の天皇杯決勝でも、SNS上では半額以下の価格でリセールに出品しても、チケットが売れないFC東京、広島サポーターの嘆きの声が多く投稿されている。

そうした中、フリマアプリ『メルカリ』の運営元が経営権を有するJ1鹿島アントラーズによる、画期的な転売対策が話題となっている。

鹿島は22日の発表で「公式リセールサービス以外のサービスでの不正転売が確認されたチケットの無効化と、不正転売を行ったアカウントのSÓCIO・ファンクラブ会員資格の無期限停止、JリーグIDのアカウント停止処理」という厳しい処分を行っている。

しかしながら、同時にチケットの不正転売に関する情報提供も呼びかけている鹿島は、情報提供者に対して「また、不正転売を行ったアカウントの洗い出しを重視するため、情報提供を実施された方のチケットについては無効化は行わず、購入者に関するペナルティもございません」と発表している。

一般的なコンサートなどでは、不正転売が発覚したチケットは情報提供の有無にかかわらず、使用できないことが多く、情報提供はあまり行われない。

しかしながら、今回購入者でも不安なく情報提供を行うことができる今回の鹿島の対応は画期的だと言えるだろう。

SNS上では、この対応を称賛する投稿がX(旧Twitter)で400万回近く閲覧されているほか、サッカーファンからは「どのクラブも見習ってほしい戦術」「これはいいシステム!」という投稿が相次いでいる。

筆者:田原隆夫(編集部)

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