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【漢字クイズ】「超える」「越える」どう使い分ける?→気になる正解は?

  • 2025.11.28

「こえる」と聞いて、思い浮かぶ漢字は何ですか?

それぞれの使う場面に合わせて、「超える」「越える」「肥える」の3つの同音異義語が存在します。その中でも特に超える」と「越える」については、違いを正確に区別することはなかなか難しいですよね。そこで今回は、「超える」と「越える」の使い分けについて解説していきます!

問題

「超える」「越える」どう使い分ける?
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上回るのか、通過するのか。

「超える」「ある基準・数値を上まわる」「他よりすぐれる」「自分の考えや立場からさらに先へ進む」などの意味を持ち、「ある一定の数量、基準、限度などを上回るとき」に用いる漢字です。

例えば「定員を超える」「予想を超える」「100万円を超える」のような使い方をします。

それに対して、「越える」「障害物や境界線の上を通り過ぎて、向こう側へ行く」「ある日時が過ぎる」などの意味を持ち、「場所、時間、点などを通過するとき」に用いる漢字です。

例えば「国境を越える」「冬を越える」などの使い方をします。

天高く馬肥ゆる秋

今回の使い分け、正しく答えられましたか?

「超える」や「越える」の他にも「肥える」という同音異義語があります。これは「太る」「土地が肥料分を多く含み、作物の生育によい状態になる」「経験を積んでよいわるいを識別する能力が高くなる」などの意味を持ちます。

「肥ゆる」と聞くと「天高く馬肥ゆる秋」ということわざが思い浮かびませんか?これは「空が高く感じられるほどに澄みわたり、馬も肥えるような収穫の秋」のことを表現していて、秋の季節の素晴らしさを言うときに用いられます。


参考文献: 大辞林、明鏡国語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!