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意外と読めない?【漢字クイズ】「礼賛」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.11.21

世界には様々な宗教が存在しますが、その中でもキリスト教・イスラム教・仏教世界三大宗教と呼ばれるほど全世界に浸透しています。特に仏教は、日本にも多大な影響を与えていて、私たちが日々使っている言葉の中には仏教用語が由来となっているものもあります。

今回ご紹介する「礼賛」もその中のひとつ。読み方と併せて、その由来もしっかり押さえていきましょう。

問題

「礼賛」はなんと読む?
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語源は仏教用語

「礼賛」「らいさん」とするのが正しい読み方です。

仏教には、『悟りを開いた「仏」』、『仏の教えである「法」』、『その教えを奉じる「僧」』という三つの宝を指す「三宝(さんぼう)」という用語があります。

「礼賛」の語源はそこにあるとされていて、もともとは「三宝を礼拝し、その功徳をほめ尊ぶこと」という意味を持ちます。それが転じて、現在では「すばらしいもの、ありがたいものとして、ほめたたえること」という意味で用いられています。

仏教では「礼拝」を何と読む?

「礼」という漢字は「れい」と読むことの方が一般的なので、「礼賛」を「れいさん」と誤読する人は非常に多くいます。では、「礼賛」ではなぜ、「礼」を「らい」と読むのでしょうか。それは「礼拝」という言葉に由来しています。

実は仏教では、合掌低頭して仏や菩薩を拝む「礼拝」という言葉を「らいはい」と読むのです。ちなみにキリスト教では、同じ漢字を「れいはい」と読みます。私たちに馴染み深い読み方はこちらの方かもしれませんね。


参考文献: 明鏡国語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!