廃棄の弁当を漁る子どもを助けようとするも…→「そんなガキほっとけ！」店長に歯向かった“結果”に賛否【しまうま劇場】

2025.11.20

食品には期限があるものが多いため、食品を扱うお店では日々、食料の廃棄があります。しかたないものの“もったいない”という気はしてしまいますよね。そんな廃棄の現状がある中、もしも自分が働く飲食店のそばで空腹でうずくまる子供がいたら、あなたはどうしますか？

日常に隠れた学びや未来へのヒントを学べるショートドラマを配信する「しまうま劇場」の『本当に捨てていいの？』では、そんなフードロスに関わるお話が描かれています。

【本当に捨てていいの？】期限切れ弁当、捨てなきゃダメ？#ショートドラマ

ある日、飲食店員の女性はゴミ袋を漁る少女に出会う

「何してるの！？」

ある日、業務中だった飲食店員の女性は屋外でゴミ袋をあさる少女を見つけました。

女性が声をかけると、少女は何も言わず駆け出して行きました。彼女はその後ろ姿を不安そうに見つめます。

まだ食べられるお弁当を廃棄する店長に、ぼそりと彼女はつぶやく

彼女の勤務する飲食店のバックヤードで、店長がお弁当をゴミ箱に捨てています。それを見かけた彼女は驚き、「待ってください！なんで捨てるんですか？」と店長を止めます。

「それまだ食べられますよね？」と店長に問いかけますが、店長は何食わぬ顔で「そういう決まりだからだ」と言い、またお弁当を捨て始めました。

「困ってる人に寄付すればいいのに…」と彼女は本音をぼそりと漏らします。すると店長は「そんなことしても店には1円の利益にもならんだろ！」と声を荒げました。

「お腹空いた…」少女に再会した店員の女性は、あることを思いつく

後日、女性はゴミ袋を漁っていた少女に再会します。彼女は「パパかママは？」と少女に尋ねました。すると少女は「パパはいない。ママはお仕事で帰ってこない。」と答えました。とてもお腹が空いているようです。

そんな少女を見て、女性はあることをひらめき、「ちょっと待ってて！」と少女に告げ、その場を離れました。

「何してるんだ！」廃棄のお弁当を少女に渡そうとする女性に店長が立ちふさがる

女性は飲食店のバックヤードに戻り、ゴミ袋から廃棄されたお弁当を取り出します。そう、女性は廃棄のお弁当を空腹の少女に渡そうと思いついたのです。お弁当を手に、少女のもとに行こうとした女性の前に「何してるんだお前！」と店長が立ち塞がります。

「お腹を空かせた女の子がいて、昨日から何も食べてなくて…」と女性は、廃棄のお弁当を持ち出したい理由を説明しました。ですが、店長は「そんなガキほっとけ！」と一蹴。

「親の責任だろ！」と彼女がお弁当を持ち出すのを許しません。「でもどうせ廃棄するものじゃないですか！」と反論する彼女に「どうしても持っていくなら、お前が金払え！」と店長は大声を上げました。

店長の発言を聞き、彼女はお金を机に叩きつけるように置きました。「あんな小さな子が困っているのを私は見過ごせません！こんな店辞めます！」と店長に告げた彼女は、少女のもとへ向かいます。

「とっても美味しい！」渡されたお弁当に喜ぶ少女と、安心した表情を浮かべる女性

少女のもとへ戻った女性は「これ食べていいよ！」と少女に持ってきたお弁当を渡します。「いいの？ありがとう！」と少女は笑顔を浮かべました。

早速お弁当を食べ始める少女に、女性は「美味しい？」と聞きました。すると少女は「とっても美味しい！」と女性を見て答えたのでした。

女性の行動は素晴らしいけれど、店長も間違ってはいない…

YouTubeショートのコメント欄には「店員のお姉さん優しいな」「このお話は素敵だけど、期限による廃棄はしかたないよね…」「店を守るべき店長の行動も間違ってはいないと思う」「お金払うなら、廃棄ではなく、商品のお弁当を渡したらいいのでは？」などという意見が寄せられていました。

日々大量に発生する食品の廃棄。今回の女性のように、必要とする人に寄付できたら無駄を減らせ、困っている人々を助けることができるかもしれませんね。一方で、決まりを守り、お店の責任者としてのスタンスを崩さなかった店長もまた、正しいのではないでしょうか。また、この少女を一度助けても、少女の状況はまた翌日から元通りになってしまうかもしれません。

『本当に捨てていいの？』は、フードロスについて改めて考える機会になる作品であり、人助けについても考えさせられる作品でしたね。

紹介作品

しまうま劇場Vol.88「本当に捨てていいの？」

コンテンツ提供協力

しまうま劇場（YouTube)

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