この秋、“黒でも茶でもない”足もとへ——バーガンディブーツが新定番に

2025.11.4

“バーガンディ”がこの秋の新定番

街を見渡せば、この秋はブラウンブーツが主役のよう。けれど今、定番に少し飽きた人たちの間で熱を帯びているのが、ブラックのバイカーブーツに代わる新たな選択肢——バーガンディのブーツ。

クラシックでありながら、ほのかな赤みがスタイリング全体に奥行きを与える。その魅力は、どんな色とも自然に調和しつつ、しっかりと存在感を放つところにある。ブラウンやベージュなどのニュアンスカラーにも、ブルーやレッドのような鮮やかなトーンにも寄り添う。2025-26年秋冬のエルメス（HERMÈS）がキャメルやベージュと、ステラマッカートニー（STELLA McCARTNEY）がレッドとのレイヤリングで示したように、バーガンディはどんなパレットの中でも凛と映える色だ。

今季は、艶のあるパテントからくたっとしたヴィンテージレザーまで、質感の幅も広い。彫刻的なヒール、歩きやすいフラット、デニムをインしたニーハイ、アンクル丈のデザインなど、シーンやスタイルに合わせて自在に楽しめる。

スタイリングでも、バーガンディブーツはドレスやスカートとの相性が抜群。同系色のリブニットドレスにスカーフをウエストマークしたトーン・オン・トーンのコーディネートは、ストリートでも人気のスタイル。ペールピンクを合わせれば、サテンやレザーの質感が引き立ち、モードな抜け感が生まれる。反対に、チャコールグレーやブラックの小物で引き締めれば、ミニマルで洗練された印象に。