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知らないなんてもったいない! いまホットなアルバム3選。

  • 2025.11.9

ロック好き必聴のUK出身2人によるロックバンド、Smith & Liddle(スミス&リドル)。彼らのデビューアルバム『Songs For The Desert』は10月29日、日本先行発売でリリースしたばかり。そして、インディーロックのスタイルが人気のThe Belair Lip Bombs(ザ・ベレア・リップ・ボムズ)も10月31日、ニューアルバム『Again』をリリース。また、国内外問わず注目度が上昇中のBAR ITALIA(バー・イタリア)は、2度目の来日公演が決定している。そんないまホットな3組の楽曲をご紹介。

緻密なハーモニーが、愛と平和の時代に誘う。

『ソングス・フォー・ザ・デザート』スミス&リドル

Pヴァイン¥2,750

まるでフラワーチルドレンの時代に逆行したかのような感覚。とてもUK出身の男女デュオとは思えない、1960年代から70年代にかけての米国西海岸にワープしたかのようなソフトロックが聞こえてくる。タイトなバンドアンサンブルと煌びやかなオーケストラサウンド、そして美しいコーラスワークが織りなす万華鏡のような世界は、レトロなイメージに満ちているのと同時にいまの耳にとても新鮮だ。バーズ、フリートウッド・マック、ママス&パパスといったレジェンド直系の上質なポップスに酔いしれたい。

オーストラリア発、新しいロックの潮流。

『アゲイン』ザ・ベルエア・リップ・ボムズ

ビッグ・ナッシング¥2,750

2年前のデビューアルバム『Lush Life』が世界中で高く評価をされた4人組、待望の2作目。メルボルンを拠点に活動を続け、いまや豪州のシーンを牽引する存在でもある。パンク、ニューウェーブ、グランジなどの影響を感じさせるソリッドかつリズミックなバンドサウンドと、メイジー・エヴェレットのエモーショナルなボーカルの融合により、ほかでは聴けない独自のパワーポップを生み出している。ハードなギターが鳴り響くような楽曲でもメロディアスであり続け、キャッチーさを失わないスタイルが見事だ。

おしゃれでワイルド、UKインディの雄。

『サム・ライク・イット・ホット』バー・イタリア

ビート¥3,080

タイトルはマリリン・モンローが主演した傑作映画『お熱いのがお好き』から。謎多き存在として世界中で話題を呼ぶ3人組が、ついにその全貌を見せたと言っていいだろう。猥雑でパンキッシュなバンドでありながら、どこかアンニュイでスタイリッシュなセンスを感じさせる独自の美学が魅力的だ。衝動的にかき鳴らされるギターのカッティングに男女のハーモニーを重ねるなど、"はずし"のテクニックに聴く者が翻弄されてしまう。来日公演が即完するなど早くも最注目バンドとしての地位も確立している。

*「フィガロジャポン」2025年12月号より抜粋

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