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「神アニメ」「最高傑作」放送から29年、“何度観ても胸を打つ”絶賛の一作…長年語り継がれる“唯一無二の魅力”

  • 2025.11.24

ドラマや映画の中には、観る者を驚嘆させるほど緻密に作り込まれた作品があります。今回は、そんな中から“話題になった名作アニメ”を5本セレクトしました。本記事ではその第5弾として、アニメ『名犬ラッシー』(フジテレビ系列)をご紹介します。知名度の高い本作ですが、最終話の放送は意外な結末を迎えていました。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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GoogleGeminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『名犬ラッシー』(フジテレビ系列)
  • 放送期間:1996年1月14日~8月18日
  • 出演:日高奈留美(ジョン・キャラクロー 役)

アニメ『名犬ラッシー』は、英国の片田舎を舞台に、少年と犬の深い絆を描いた感動作です。主人公は、炭鉱の村であるグリノール・ブリッジに暮らすジョン・キャラクロー(CV:日高奈留美)。彼の家は貧しく、愛犬・ラッシー(CV:山崎たくみ)はただのペットではなく、心の支えでした。ジョンとラッシーはとても仲良しでしたが、父親が失業してしまい、やむを得ず裕福なデューク家にラッシーを売ることになります。

別れを惜しむジョンと、涙ながらに送り出されるラッシー。しかし、ラッシーは脱走し、遠く離れた北の地からジョンのもとへ帰ろうとするのです。物語は、「帰りたい」という一心で旅するラッシーの壮絶な道のりを軸に進みます。また、ジョンもラッシーを待ちながら成長し、家族の絆の尊さを学んでいくのでした。

遠く離れていても……ジョンのもとに帰ろうとするラッシーに涙

アニメ『名犬ラッシー』の見どころは、ジョンとラッシーの“絆の強さ”が貫かれた物語にあります。経済的な苦しさから愛犬であるラッシーを手放したものの、ラッシーは一途な想いを胸に、数百キロにも及ぶ長い旅を続けます。この“帰る”という行動が、言葉を超えた愛と忠誠を象徴しており、視聴者の心を大きく揺さぶるのです。

ラッシーの旅路で描かれる人の“優しさ”と“厳しさ”も注目ポイント。ラッシーが旅の途中で出会う人々は、貧困や孤独を抱えながらもラッシーに手を差し伸べる人もいれば、冷たく追い払う人もいます。その出会いを通して浮かび上がるのは、社会の不平等と労働者の厳しい現実です。『名犬ラッシー』は子ども向けのアニメでありながら、人間社会の本質を鋭く映し出しているといえるでしょう。

そして、家族の愛が描かれる結末は、何度観ても胸に迫るものがあります。困難にも負けず互いに信じ合うジョンとラッシーの姿が、時代を超えて感動を呼ぶのです。

“世界名作劇場”唯一の打ち切り作であり、不朽の名作『名犬ラッシー』

『名犬ラッシー』は、タイトルを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、主に4クールでの放送が多かった“世界名作劇場”シリーズの中で、本作はわずか2クールで終了しています。加えて、アニメ版はオリジナルエピソードがほとんどで、ラッシーの旅はたった数話しか描かれていませんでした。

ジョンとラッシーが別れたのは、第23話の“頑張れジョン・ラッシーを守れ!”というエピソードでした。そして、テレビ放送の最終話となった第25話の“お帰り ラッシー”で、ジョンが2話前に別れたラッシーと再会するのです。第26話も存在しますが、野球中継が雨天中止になったときのみ放送することになります。その結果、『名犬ラッシー』のタイトル回収する重要な回にもかかわらず、第26話はテレビでは放送されずに終わりを迎えたのでした。

『名犬ラッシー』についてSNSでは「テレビ未放映だった本当の最終回」「打ち切りだった上に最終回が野球中継で放映すらされなかった」との声があがりました。

有名なアニメであると同時に、“世界名作劇場”の中で唯一の打ち切り作である『名犬ラッシー』。しかし、どんなに離れていても心で繋がる“家族の絆”を描いた本作は、放送から長い年月が経った今観ても心を打つものがあります。「神アニメ」「最高傑作」と称される『名犬ラッシー』は、心の奥に温かい勇気を灯してくれるような、永遠の名作といえるでしょう。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari