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「幻のような貴重なドラマ」放送から約17年“配信&DVD化”されなかった伝説作…だけど“待望の解禁”に熱狂を生んだ至高の一作

  • 2025.11.16

時を重ねても何度でも心を揺さぶる“名作”には、初めて観たときの衝撃や感動を超えて、再視聴だからこそ見えてくる深みがあります。物語の緻密さ、登場人物の心情描写、映像や音の余韻――一度目では気づかなかった魅力に触れるたび、その作品が放つ力の大きさを実感させられます。今回は、そんな「もう一度観たい」と思わせる名作を5本ご紹介します。

今回第1弾として紹介するのは、日本テレビ系で放送された人気シリーズの『金田一少年の事件簿』のスペシャルドラマ、『金田一少年の事件簿 吸血鬼伝説殺人事件』(日本テレビ系)です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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ブシュロン銀座本店に来店した上野樹里(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『金田一少年の事件簿 吸血鬼伝説殺人事件』(日本テレビ系)
  • 放送日:2005年9月24日
  • 出演者:亀梨和也さん/上野樹里さん/中村俊介さん/星野真里さん/小西美帆さん ほか
  • 原作:天樹征丸さん
  • 漫画:さとうふみやさん(『金田一少年の事件簿〜吸血鬼伝説殺人事件〜』講談社「週刊少年マガジン」掲載)
  • 脚本:福間正浩さん
  • 演出:池田健司さん
  • 制作著作:日本テレビ

長野の山中にそびえる古い洋館“ヴァンパイアの館”。金田一一(亀梨和也)七瀬美雪(上野樹里)は、知人の招待を受けてこの館を訪れます。しかしその夜、伝説の“吸血鬼”に見立てた連続殺人が発生。閉ざされた館の中で次々と人々が命を落とす中、金田一は鋭い洞察力と推理で事件の真相を暴いていきます。人間の心の闇と悲しみを丁寧に描いた本作は、シリーズの中でも特に心理描写の深さが印象的な一篇です。

「幻のような貴重なドラマ」とSNSで話題

放送から17年もの間、DVDが発売されなかった本作は、SNS上で「幻のような貴重なドラマ」「DVD化も配信もされなかった貴重な作品」といったコメントが相次いでいました。

しかし、2022年なにわ男子の道枝駿佑さん演じる5代目『金田一少年の事件簿』の放送を記念して、歴代作品の再放送・配信が決定。過去作のBlu-ray&DVD販売も行われ、「本当にありがたい」「最高」とファンからの熱狂の声も見られました。

そんな長年“観たくても観られない”作品として記憶されてきた2005年版が評価されているのは、金田一シリーズの中でも異色の“映像トーン”と“感情の深さ”を持つからではないでしょうか。

上野樹里さんが見せた“美雪”の新しい表現

上野樹里さんが演じた七瀬美雪は、シリーズの中でも特に繊細で人間味のあるヒロインとして評価されています。明るさの中に潜む不安や恐怖、そして金田一を支える誠実な心――そのすべてを自然体の演技で表現しました。上野さんの柔らかな存在感が、物語全体に温度を与え、重厚な推理劇に“人の温かさ”を添えています。

『金田一少年の事件簿 吸血鬼伝説殺人事件』は、亀梨和也さんと上野樹里さんという新しい黄金コンビが誕生した、まさに“幻の金田一”。「幻のような貴重なドラマ」として長年封印されてきましたが、2022年に配信・DVDともに解禁され、その完成度と世界観は今観ても新鮮です。映像の美しさ、心理描写の深さ、そして俳優陣の熱演が交錯するこの一作は、“もう一度観たい名作”にふさわしい作品です。ぜひご覧ください!


※記事は執筆時点の情報です