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「10年以上前のドラマとは思えない」主演じゃなくとも“異彩を放つ”吉沢亮の快演…「初めて見続けたいと思った」反響呼んだ名作

  • 2025.12.7

ドラマに夢中になり、気がつけば次のエピソードに手が伸びてしまう。そんな作品に出会えたとき、私たちは至福のひとときを味わいます。今回は、そんな「思わず虜になる名作」5選をセレクト。本記事では、第5弾として2014年放送のドラマ『ロストデイズ』(フジテレビ)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」のスペシャルライブに参加した吉沢亮(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『ロストデイズ』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2014年1月11日〜3月15日
  • 出演者:瀬戸康史、石橋杏奈、トリンドル玲奈、吉沢亮、小島藤子、三吉彩花、桐山漣

同じテニスサークルに所属する大学生グループで企画した卒業旅行。表面的には仲の良い友人グループだが、実はそれぞれが隠れた恋愛感情や嫉妬心など誰にも言えない秘密を抱えています。

城慶大学4年生でテニスサークル部長の篠裕太(瀬戸康史)、そして桜田美希(石橋杏奈)、佐々木梨花(トリンドル玲奈)、高野ナツ(吉沢亮)、笛木茉奈(小島藤子)、立花五月(三吉彩花)、そして美希の兄の桜田亘(桐山漣)の7人が、美希の別荘でスノーボード旅行を楽しむはずでした。しかし、登場人物たちの思惑がすれ違い、恋愛の歯車が狂い始めたとき、思いもかけない殺人事件が発生します。

10年経っても色褪せない作品力

本作が放送されたのは2014年。それから10年以上が経過した2025年、TVerでの配信が開始され、改めてその魅力に気づく視聴者が続出しています。「初めて見続けたいと思った」という声や、「今観てもめっちゃ面白い」「10年以上前のドラマとは思えない」といったコメントがSNS上で見られるなど、時代を超えて愛される作品であることが証明されています。

土曜深夜枠で放送されていましたが、その完成度の高さは深夜ドラマの枠を超えていました。脚本を担当したのは徳尾浩司さんと加藤公平さん。演出は河野圭太さん、都築淳一さん、小山田雅和さんが手がけ、若手俳優たちの魅力を最大限に引き出しました。プロデュースを務めた柳川由起子さんはドラマ『ウォーターボーイズ』やドラマ『シバトラ』など数々のヒット作を生み出してきた実力者です。

密室劇というクローズドサークルの中で繰り広げられるサスペンス。一見仲の良い大学生たちが抱える秘密が、少しずつ明らかになっていく過程は、視聴者の心を掴んで離しません。恋愛感情の縺れから始まる人間関係の崩壊、そして殺人事件へと発展していく展開は、まさに予測不可能でした。

当時の視聴者からは「だんだん面白い展開になってきた」「心臓バクバクだな」といった反応が寄せられ、毎週欠かさず視聴する熱心なファンを生み出しました。そして今、配信で初めて本作を観た視聴者からも「最終回まで見逃せないドラマでした」という高評価を得ています。

異彩を放つ吉沢亮さんの快演

本作で高野ナツ役を演じたのは、当時20歳の吉沢亮さんでした。浮気性でチャラい人気者という役柄は、吉沢さんのイメージとは異なるものでしたが、その演技力は既に高く評価されていました。

ナツという役柄は、表面的には軽薄に見えながらも、内面に複雑な感情を秘めたキャラクター。吉沢さんはその多面性を見事に表現し、物語の重要な鍵を握る人物として存在感を示し、異彩を放っていました。

そして2025年、吉沢さんは映画『国宝』で主演を務め、歌舞伎役者・立花喜久雄を熱演。同作は大ヒットを記録し、邦画実写映画歴代1位となりました。3時間近い上映時間の中で、吉沢さんは命を削るように役と向き合い、その演技力はまさに「国宝級」と称賛されました。

吉沢さんの演技の幅広さは、この10年余りで更に磨きがかかっています。しかし、その原点にはドラマ『ロストデイズ』で培った経験があったのではないでしょうか。若手俳優たちが切磋琢磨した本作は、吉沢さんにとっても貴重な財産となったに違いありません。

視聴者を虜にし続ける名作

ドラマ『ロストデイズ』は、2014年の放送から10年以上が経過した今も、視聴者を虜にし続ける名作です。大学生たちの卒業旅行という身近な設定から始まる物語が、予測不可能なサスペンスへと変貌していく展開は、何度見ても新鮮な驚きを与えてくれます。

瀬戸康史さん、石橋杏奈さん、トリンドル玲奈さん、吉沢亮さん、小島藤子さん、三吉彩花さん、桐山漣さんという7人の若手俳優たちが織りなす人間ドラマは、当時も今も色褪せることがありません。特に吉沢亮さんの演技は、現在の『国宝』での快演へと続く原点を感じさせてくれます。

TVerやFODで配信されている本作。まだご覧になっていない方はぜひチェックしてみてください。そして既に見た方も、改めて視聴することで新たな発見があるかもしれません。時代を超えて愛される名作、それが『ロストデイズ』なのです。


※記事は執筆時点の情報です