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「不倫相手がまさかの…」「妻が可哀想」“想定外の展開”に驚く視聴者も…「最高に素敵なドラマ」称賛相次ぐ名作

  • 2025.12.2

不倫という禁断のテーマを扱いながらも、純愛としての側面を持つ作品は、視聴者の心を複雑に揺さぶります。単純に善悪で割り切れない人間の感情や、年齢差を超えた恋愛の儚さと美しさが描かれると、私たちは登場人物に深く共感せずにはいられません。今回は、そんな「不倫描写が話題になった名作」5選をセレクト。本記事では、第2弾として2023年放送のドラマ『私と夫と夫の彼氏』(テレビ東京系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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【競馬新潟】最終レース後にトークショーを行った堀田茜(C)SANKEI
  • 作品名:『私と夫と夫の彼氏』(テレビ東京系)
  • 放送期間: 2023年5月31日~8月2日(全10話)
  • 出演者:堀田茜、古川雄輝、本田響矢、岡本玲、永田崇人、しゅはまはるみ

高校教師の仲道美咲(堀田茜さん)には、インテリアデザイナーとして働くハンサムな夫・悠生(古川雄輝さん)がいます。周囲から羨ましがられる理想の夫婦に見えながらも、結婚3年目を迎えた2人にはレスという深刻な悩みがありました。女性として愛されていないのではないかと苦しむ美咲。

そんなある日、結婚記念日に美咲が目にしたのは、夫が男性とキスをする衝撃的な場面でした。悠生から「付き合っている男の人がいる」と告白された美咲は、さらに驚くべき事実を知ることになります。その相手は、美咲がかつて担任として教えていた元教え子の伊奈周平(本田響矢さん)だったのです。

妻×夫×夫の彼氏といういびつな三角関係の中で、それぞれが抱える愛の葛藤と、誰も傷つけたくないという想いが交錯していきます。

想定外すぎる展開に視聴者騒然

ドラマの核心となるのは、夫の不倫相手が女性ではなく男性だったという予想を裏切る展開です。レスに悩む妻が夫の浮気を疑うというのは、よくある設定かもしれません。しかし、その相手が同性であり、さらに妻の元教え子だったという二重の衝撃は、視聴者に強烈なインパクトを与えました。

SNS上では「不倫相手がまさかの…」という驚きの声や「妻が可哀想」という同情の声も寄せられています。

本作が描くのは、単なる不倫ドラマではありません。性別を超えた愛の形、複数の人を同時に愛するポリアモリーという概念、そして既存の価値観では測れない関係性の可能性を提示しています。夫・悠生さんは妻を人として愛しながらも性的な対象として見られなくなり、一方で周平さんには惹かれていく。この複雑な心情が丁寧に描かれることで、視聴者は善悪では割り切れない人間の感情の機微に触れることになります。そんな本作を最後まで視聴した方からは「最高に素敵なドラマ」など称賛の声が見られました。

地上波連ドラ初主演!堀田茜さんの熱演が光る

本作で地上波連続ドラマ単独初主演を務めた堀田茜さんの演技も、大きな注目を集めました。これまでバラエティ番組などで明るいキャラクターのイメージが強かった堀田さんが、夫との関係に悩み苦しむ妻という繊細な役どころに挑戦しました。美咲が経験する心の揺れ動きを、表情の細やかな変化や抑えた演技で表現していきました。

特に印象的だったのは、夫と周平との3人での共同生活を選択する場面です。常識では考えられない関係性に戸惑いながらも、葛藤する美咲の姿は、多くの視聴者の心を揺さぶりました。堀田さんは、誰も傷つけたくないという優しさと、自分自身の幸せを求める強さの両面を繊細に演じ分け、作品に深みを与えています。

視聴者からは「新しい一面を見ることができた」「繊細な感情表現が心に響いた」といった好意的な反応が寄せられ、女優としての新たな魅力を発揮した作品となりました。

幸せの形は人それぞれ…本作から伝わるメッセージ

『私と夫と夫の彼氏』は、レス、不倫、そしてポリアモリーという現代的なテーマを織り交ぜながら、「愛とは何か」「幸せとは何か」という普遍的な問いを投げかける作品です。妻×夫×夫の彼氏という特殊な三角関係を通じて描かれるのは、性別や既成概念にとらわれない、人として誰かを愛することの意味でした。

堀田茜さんの地上波連ドラ初主演作として、古川雄輝さん、本田響矢さんという実力派俳優たちとの共演により、複雑な人間関係が丁寧に紡がれています。誰が正しくて誰が間違っているというジャッジではなく、それぞれの立場から見た愛の形が等しく描かれることで、視聴者自身が愛について考えるきっかけを与えてくれる作品となっています。

最終的に3人が選んだ答えは、一般的な価値観からすれば理解しがたいものかもしれません。しかし、幸せの形は人それぞれであり、誰かに決められるものではないということを、この作品は静かに、そして力強く伝えています。常識を超えた先にある、新しい愛の可能性を感じさせてくれる、挑戦的かつ心温まるヒューマンドラマです。


※執筆時点の情報です