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「打ち切りだけはやめて」「めっちゃ面白いやん…」“視聴率苦戦”に切実な訴えも…「観る価値ある」“視聴者大絶賛”の名ドラマ

  • 2025.11.12

ドラマや映画の中には、放送が終わっても長く愛され続ける作品があります。今回は、そんな中から"視聴者から高い支持を得た名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、ドラマ『イップス』(フジテレビ系)をご紹介します。書けなくなったミステリー作家と、事件を解けなくなった刑事――ふたりの“絶不調バディ”が挑む、数々の事件とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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フジテレビの新金9ドラマ「イップス」制作発表に登場した篠原涼子(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『イップス』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2024年4月12日~6月21日
  • 出演: 篠原涼子(黒羽ミコ 役)

ミステリー作家の黒羽ミコ(篠原涼子)は、デビュー作から3作連続でベストセラーを記録。

しかし、5年前に発表した小説が「トリックがダサい」と酷評されて以来、まったく書けなくなってしまいました。現在はコメンテーター業に追われながらも、「書けない」焦りを抱える日々を送っています。

一方、警視庁捜査一課の森野徹(バカリズム)は、かつて検挙率ナンバーワンを誇るエリート刑事でしたが、ある事件をきっかけに“事件を解けなくなる”イップスを発症してしまいます。そんな森野は、ミコの作品のファンでありながら、匿名アカウント「ノモリ」としてSNS上で彼女に辛辣なコメントを投稿していました。

そんな2人が、仕事から逃れるように訪れたのは、元アイドルという経歴を持つ人気熱波師・電撃ウィッチ麻尋(トリンドル玲奈)がプロデュースするサウナ施設でした。偶然出会った2人は、そこで発生した殺人事件に巻き込まれてしまいます。現場でイップスを発症し動けなくなった森野に代わり、ミコが事件の真相を追うことに。やがて“書けない作家”と“解けない刑事”という、絶不調な2人のバディが誕生するのでした――。

倒叙ミステリーの新境地――“絶不調バディ”が織りなすヒューマンドラマ

ドラマ『イップス』(フジテレビ系)は、2024年4月期の金曜21時枠で放送された完全オリジナルのミステリーコメディーです。主演は篠原涼子さんとバカリズムさん。映画『ウェディング・ハイ』(2022年)で主演と脚本家としてタッグを組んだ2人が、俳優として初共演を果たしました。

タイトルにもなっている「イップス」とは、心の葛藤が原因で筋肉や神経、脳の働きに影響を及ぼし、「それまでできていたことができなくなってしまう」心理的な症状のことです。

本作の見どころは、“書けなくなったミステリー作家”と“解けなくなった刑事”というユニークな設定にあります。黒羽ミコ(篠原涼子)と森野徹(バカリズム)が、それぞれイップスを抱えながら事件に挑む姿は、コミカルでありながら人間味にあふれ、ファンを魅了しました。

脚本はドラマ『ドラゴン桜 第2シリーズ』『となりのナースエイド』『なんで私が神説教』などで知られるオークラさんと映画『雨を告げる漂流団地』『SAND LAND』『でっちあげ ~ 殺人教師と呼ばれた男』を手がけた森ハヤシさんが担当。ドラマ『古畑任三郎』を思わせる倒叙ミステリーの形式で、「ミコと森野の2人がどう真相に迫るのか」に焦点が当てられています。

香椎由宇さん、渡部篤郎さん、鈴木亜美さん、村上佳菜子さん、野村周平さんなど豪華ゲストが演じる犯人との駆け引きも見どころで、テンポの良い会話劇が物語を一層盛り上げました。

また、物語の根底には、“うまくいかなくても前に進める”という再生のメッセージが流れています。日本イップス協会の監修のもと制作された本作は、心のブレーキを抱える人々に寄り添い、笑いの中にも温かさと共感を感じさせるヒューマン・ミステリーです。

視聴率は控えめでも――SNSで広がった“共感の連鎖”

本作は話題を集めた一方で、視聴率はやや伸び悩みました。しかし、回を重ねるうちに「視聴率は関係ない」「打ち切りだけはやめて」「めっちゃ面白いやん…」といった切実な訴えや応援の声が続出。

SNSでは、「次回が待ちきれない」「篠原涼子のポンコツなところが可愛い」「バカリズムは脚本だけでなく俳優としても見事」「テンポが絶妙」「篠原涼子とバカリズムのコンビが良かった」といった声が多く寄せられました。

誠実に作り込まれた脚本とキャストの好演が光り、“視聴率以上の熱量”を生んだ本作。放送後も「世界観にハマった」「疲れた心を癒してくれた」「大好き」「再放送してほしい」「続編を作って「観る価値ある」といった声が相次ぎ、まさに“視聴者から高い支持を得た名作”と呼ぶにふさわしい一作です。


※記事は執筆時点の情報です