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「生々しさ半端ない」「2度は観たくない」“あまりの残酷さ”に絶句…だけど「原作超えの刺さる映画」大絶賛の衝撃作

  • 2025.11.13

巧みな伏線、予想を根底から覆す結末、あるいは自身の価値観や倫理観を強く揺さぶられるようなテーマ。鑑賞後も言葉を失うほどの深い余韻や問いを投げかける作品が、数多く生み出されてきました。今回は、そんな“衝撃を受ける名作映画”5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2012年公開の映画『ヒミズ』(ギャガ)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“衝撃を受ける名作映画”『ヒミズ』

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映画「ヒミズ」に出演した俳優の二階堂ふみ(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『ヒミズ』(ギャガ)
  • 公開日:2012年1月14日

あらすじ

古谷実さんの同名漫画を原作に、園子温さんが監督・脚本で実写映画化。

家庭環境に恵まれない15歳の少年・住田祐一(染谷将太)の夢は、ただ誰にも迷惑をかけない平凡な大人になることでした。そんな祐一に対し、クラスメートの茶沢景子(二階堂ふみ)は一方的に好意を抱き、彼の実家である貸しボート屋を手伝うなど、積極的に接近します。祐一は景子からの愛情表現を少し疎ましく思いながらも、彼女の存在によって、少しずつ世間に心を開いていきました。

しかし、借金を作って蒸発していた父親が帰ってきたことで、祐一の日常は崩れ始めます。さらに、母親が中年男性と駆け落ちしてしまい、すべてに絶望した祐一は、自らの人生を狂わせていくことに―。

映画『ヒミズ』の見どころ ※ネタバレあり

園子温監督が古谷実さんの原作漫画を実写化した映画『ヒミズ』は、観る者の心身に強烈なインパクトを与える作品として知られています。主人公たちが直面する過酷な現実や人間の闇の部分を、一切の妥協や美化なく描き切っているのが特徴です。特に、映画では東日本大震災直後の日本という設定が加えられていることもあり、原作よりも絶望感が増幅されています。SNSでは「気力体力に余裕がないと観れない」「生々しさ半端ない」「2度は観たくない」「圧倒的な絶望感」といった声が寄せられていました。

そんな本作の評価は、原作ファンを中心に賛否が分かれています。原作からの大胆な改変を取り入れたことに対する一部の原作ファンからの厳しい声も少なくありません。その一方で、「原作超えの刺さる映画」「原作と映画のどっちも好きなのはヒミズだけ」という称賛も多く見られます。映画独自の解釈と、主演の染谷将太さんと二階堂ふみさんの鬼気迫る演技が、原作とは異なる形の強烈なインパクトを生み出し、賛否両論を巻き起こしながらも深く刺さる作品となりました。

朝ドラ女優として大成した二階堂ふみの原点となった映画『ヒミズ』

NHKの朝ドラ『エール』での好演や、映画『ばるぼら』での体当たりな演技など、その圧倒的な振り幅で今や国民的女優として活躍する二階堂ふみさん。そんな二階堂さんが女優として大きく飛躍するきっかけとなったのが、当時10代で主演に抜擢された映画『ヒミズ』です。

本作で「第68回ベネチア国際映画祭」での日本人初の新人賞受賞(染谷将太さんとW受賞)という快挙を成し遂げ、そして現在の彼女の活躍に繋がる原点となったのでしょう。

映画『ヒミズ』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“15歳の少年少女の痛切な魂のぶつかり合い”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です