「アメリカを見習って」日本のマネキンに物議、世間からは悲痛な叫び「参考にならない」「中間が欲しい」

アパレルショップでは、マネキンが着用したコーディネートを参考にしながら服選びをすることもあるでしょう。しかし、その“体型”に対しては、違和感を覚える人も少なくないようです。

SNSでは「日本のマネキンは細すぎるのではないか」といった声がたびたび上がっています。

「細すぎて参考にならない」「過度なダイエットにつながるのではないか」という不満の声に加え、「もっといろいろな体型のマネキンを置いてほしい」といった要望まで、さまざまです。

果たして「日本のマネキンの体型」について、世の中の人はどのように考えているのでしょうか。SNSの声を中心にご紹介します。

マネキンが基準になるのは良くないのではないか

日本のマネキンがあまりにも細いため、「この体型が理想だと受け取られてしまうのでは？」と危惧する声が多く寄せられています。

政府統計の総合窓口・e-Statによると、25歳の日本人男性の平均身長・体重は171.3cm・63.6kg、女性は156.9cm・52.4kgとされています。

こうした実際の平均値とかけ離れたマネキンを目にすると、無理な“痩せ”を求められているように感じる人もいるようです。

日本人の平均的な体型とかけ離れているため、マネキンを見ても参考にならないという意見が多く寄せられていました。

そのため、実際の体型に近いマネキンを増やしてほしいという要望も多く見られます。

多様なマネキンが並べば、より自分に合ったコーディネートをイメージしやすくなると考える人もいるようです。

また逆に、細身の作りではない服なのに、細い体型にぴったり合うようにディスプレイされていることを問題視する声も。

マネキンの体型が現実とかけ離れていることで、購買意欲に影響が出ているという声もあります。

マネキンの見た目に左右されず、誰もが服選びを楽しめる環境づくりが求められているのかもしれません。

「アメリカを見習って」など、日本国外の状況と比較して考える人も多く見られました。

国によっては、モデルのBMI値によって規制を設けているところもあります。また、アメリカの大手スポーツ用品メーカーが大きいサイズのマネキンを導入して話題になったことも。

一方で日本でも、日本人の平均身長を参考に作られたマネキン「Comon（コモン）」シリーズや、株式会社七彩の丸みのあるふっくらしたフォルムが特徴のマネキンが登場するなど、少しずつ変化が見られています。

実際に、細すぎないマネキンを使用している店舗からの声もありました。

今回は、「日本のマネキンが細すぎるのではないか」という意見について、世間の声を紹介しました。

日本のマネキンが細すぎると感じる人は少なくないようで、マネキンを基準にして過度なダイエットに走ってしまう人が出るのではないかと心配する声もありました。また、日本人の標準的な体型とかけ離れていることから、より多様な体型のマネキンを取り入れてほしいという要望も多く見られます。

服のデザインを美しく見せたいなど理由はさまざまでしょうが、ハイブランドではなくファストファッションなどの店頭のマネキンは特に、平均的な体型にしてほしいという声は少なくないようです。

こうした声からは、ファッション業界全体の意識を少しずつ変えていく必要性がうかがえます。実際の体型に近いマネキンが増えることで、より楽しく服選びができるようになるのかもしれません。

参考：
身長・体重の平均値及び標準偏差（e-Stat）
マネキンシリーズ[Comon／コモン]のご案内（株式会社アディスミューズ）
PUM（株式会社七彩）
PUFF（株式会社七彩）