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【物議】怒号と罵声に「品位なし」 “ヤジ議員” に向けられた 有権者の厳しい目線… 国会で問われる野党の《役割》

  • 2025.10.27

高市首相の所信表明に「ヤジ」

国会のヤジ、一般有形者はどう受け止めている?
国会のヤジ、一般有形者はどう受け止めている?

、高市早苗首相が初の所信表明演説を行った2025年10月24日、本会議場では一部の野党議員からヤジや怒号が発せられ、演説が一時聞き取りにくい状況となりました。「裏金を説明しろ!」「旧統一教会はどうした!」といった発言が確認され、この行為をめぐって有権者の間でも「議会の品格」を問う議論を呼びました。

この本会議終了後、立憲民主党の野田佳彦代表は、ヤジを発したとされる当該議員に対して注意を行ったとされています(静岡第一テレビの報道より)。国会におけるヤジという行為が現代の有権者にどのように受け止められているのか、あらためて考える必要がありそうです。

罵声は「議論」ではなく「騒音」…有権者の厳しい視線

国会議員によるヤジは本来、政府に対する緊張感ある追及や、議会政治における駆け引きとして機能する側面があり、かつては“国会の華”と言われることもありました。しかし現代の価値観ではその評価とは必ずしも合致しない様子。今回の所信表明演説におけるヤジに見られたように、演説を妨害し、議事の進行を困難にする行為は、世論においては厳しい評価を受ける傾向が年々強まっているようです。

SNSなどで有権者の声を集めた情報からは、ヤジに対する“リアルな印象”が明らかになりました。

まずは、議論の質の低下と不信感。多くの国民は、罵声や品位に欠けるヤジを「有意義な政策論議を妨げる要因」と認識しているもようです。この種の行為は「他の政治家への過度な批判や、自己保身のために時間を費やしている」との印象を強め、国会全体への不信感につながっているようです。

また、品位への懸念。感情的な言葉遣いや演説を遮る行為は、国会議員としての品位に欠けると見なされ、政治家が国民から尊敬されない一因であるという指摘が見られました。

そして、聞く権利の侵害です。演説をかき消すほどの怒号は、国民が国のリーダーの政策方針を聞き取る権利を侵害しているとの批判を呼び、国民の間に不満を広げる要因となります。

一般生活者の感覚は…「非建設的」な行為への忌避感

有権者、特に日々の仕事や生活に忙殺されている中間層にとって、国会での感情的なやり取りは、政治に対する関心を高めるどころかむしろ遠ざける要因となっているもよう。

高市首相を応援するムーブメントとして「サナ活」が若い女性に広がっているように、有権者は政治家に対し、共感や親近感を求め、自発的に応援したくなるムードの醸成を望んでいると言えます。

そうした視点から見ると、ヤジという行為は「建設的でない感情的な対立」として認識されやすく、政策論争よりも「非生産的な“騒音”」として受け取られてしまうのが実態のよう。野党が政府の不備を追及する意図は理解されても、その手法が「有権者の不信感を助長するノイズ」となってしまえば、支持層の拡大にはつながりにくいのです。

ヤジが示す「政治と国民の距離」

今回の事例で見られたように、野党内で具体の対応が求められる状況は、ヤジが単なる議場内の問題にとどまらず有権者の政治に対する信頼度に直結していることを示しています。

2012年の第2次安倍政権発足以降、長らく続いた自民盤石の政治体制に“風穴”が開けられ衆参ともに少数与党に追い込んだ今、野党が存在感を示そうと躍起になるのもものの道理。しかし、国民が忌避するやり方でアピールしても政党支持率のアップにはつながらないものとみられます。

(LASISA編集部)

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