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「ツイートした瞬間、群がってくる」SNSの闇【全レスおじさん】の実態… 女性の “不快感” と男性の “孤独” が生む軋轢とは

  • 2025.10.17

執拗にリプライ、類語に「全リプおぢ」

SNSの女性ユーザーを悩ませる現象 ※画像はイメージです
SNSの女性ユーザーを悩ませる現象 ※画像はイメージです

SNS上で、主に中高年男性が女性ユーザーの投稿に対して執拗(しつよう)にリプライを送り続ける「全レスおじさん(全リプおぢ)」と呼ばれる現象が、女性ユーザーからの不満を背景に波紋を広げています。この行動は、女性側にとって“一方的な絡み”として不快感の対象となり、無視やブロックといった対策が取られているようです。

「全レスおじさん」とは、主に中高年層の男性ユーザーが、女性ユーザーのあらゆる投稿に対してリプライを欠かさず送る行動パターンを指すスラング。「全リプおじさん」「全レスおぢ」などの類語も確認できます。

女性の「おはよう」といった不特定多数に向けたあいさつや、特に反応を求めていない独り言のような投稿をした場合でも、すぐに返信が来るのが特徴です。

X(旧ツイッター)上の具体例を見ると、辟易(へきえき)する女性たちの反応が多数見て取れます。

例えば、ちょっとした愚痴や画像投稿に対しても「お疲れさま~」「大変だったね」「新しい服? かわいいね」と親しい友人のような返信が送られてくるとのこと。ある投稿主は、「ツイートした瞬間、全リプおじさんたちが群がってくる」と、強い言葉で全レスおじさんを揶揄(やゆ)しました。

このようにしつこいリプライを繰り返した結果、女性側にブロック解除(ブロ解)されるケースもしばしば。しかしその後も再びフォローしてリプライを送ってくることも少なくなく、最終的には女性からブロックされる、という顛末(てんまつ)を迎えるのが多いようです。。

人によっては、リプライだけでなくDM(ダイレクトメッセージ)送信にに移行する男性もおり、「投稿ににコメントじゃなくわざわざDMしてくるおじさん気持ち悪い!」と、不快感をあらわにする女性も見受けられました。

女性ユーザーらが「キモい」「だるい」「つらい」といったネガティブな感情を抱くのは、こうした接触を図る男性側が「“性的な報酬”を求めているのではないか」という下心を感じるため。また、彼らを気にして思ったことをつぶやけない状況に「発信の自由を阻害されている」「プライバシーの侵害ではないか」と精神的負担を感じているためです。

一方、対する男性ユーザーからは「自分は決してそんなつもりはない」「女性側の理不尽な反応が多い」と、上記のような行動を擁護する声が散見されます。

男性側の主張の背景として、男性たちの社会における孤独感や交流の機会の少なさを挙げる例が少なくありません。「女性との接点が少ないため、SNSで積極的に関わるしかない」といった事情が語られ、中高年男性を中心に、こうした行動を「孤独解消のための交流」と位置づけるものが目立ちます。

また、「『おはよう』というあいさつに『おはよう』と返信することの何がおかしいのか」「(女性投稿者が)困っているようだったからアドバイスと励ましの意味でリプライした」と表明する男性もおり、その主張そのものには落ち度がないことも確か。

一方、こうした女性側の不満に対し「一方的に(男性を)悪く言いたい女性が多い」「女性側の理不尽な文句が飛び交ってる」との声も。女性側の反応を“過剰”と批判し、男性を「格下扱いしている」といら立ちを吐露する男性ユーザーも見られました。

つまり男性側は、その行動を「純粋な親切心」や「正当な交流」だと受け止めており、女性側が主張する「一方的な侵害」とは真っ向から矛盾します。この大きな隔たりが、軋轢(あつれき)の核心にあるのです。

女性側が強く訴える「全レスおじさん」問題にどう対応するべきか。これについてX上では、自衛的な行動が強く推奨されています。

ブロックやミュートなどの機能を活用し、相手からのリプライを見えなくすることが精神衛生上最も有効。返信をしないことで相手の興味を失わせる効果も期待できます。最終的には、アカウントを非公開にするなど、「自分のスペースを守る」意識が大切です。

一方、男性側には「相手の不快を察知する」配慮が求められています。自身の送ったリプライが「一方的でないか」を確認する習慣、そして全投稿へのリプライは避けて相手の反応を見ながら関係を築く「距離感」の意識が重要です。

この「全レスおじさん」現象は、ソーシャルメディアの匿名性がもたらす負の側面を象徴しています。プラットフォームの機能を有効活用しつつ、ユーザー同氏の相互尊重とルール意識の再認識がカギとなりそうです。

(LASISA編集部)

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