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おかしくない!?SNS共感「夫が太るのは妻のせい」で「妻が太ると旦那さん可哀想」だと?ダブルスタンダードに議論噴出

  • 2025.10.16

「成人男性なのに?」夫の健康管理は妻の責任?SNSで議論噴出

夫の健康管理は妻の責任?
夫の健康管理は妻の責任?

SNSでは日々、さまざまな意見が活発に交わされ、拡散されています。X(旧Twitter)において、「夫が太るのは妻のせい、妻が太ると旦那さん可哀想」という社会のダブルスタンダード(二重基準)を皮肉る投稿が、多くの共感を呼び、急速に拡散しました。この投稿は、成人男性の健康管理責任が、なぜか妻に転嫁されがちな社会の風潮に鋭く切り込んだもので、「子供ならまだしも成人男性なのに?」というユーモアを交えた疑問が、多くの既婚女性のフラストレーションに響いた形です。

この議論のきっかけは、別のユーザーによる体験談を引用した投稿でした。この体験談では、夫が入院した際に、医師から「奥さん、なんで見てなかったんですか?」と、あたかも妻の責任であるかのように問われたエピソードが描かれています。これに対し、妻が「主訴もないのに私が見なきゃいけないんですか?」と反論したというやり取りが、伝統的な家族観と現実とのギャップを浮き彫りにしました。

この投稿は、瞬く間に注目を集めており、夫の健康や体型管理に対する「妻の責任論」をめぐり、ジェンダー規範や夫婦間の責任分担についての活発な議論を巻き起こしています。背景には、日本社会に根強く残る「妻が夫の生活全般を管理する」という伝統的な家族観や、医療現場でさえ妻に過度な責任を負わせる傾向があることが指摘されています。

「妻のせい」への反発と共感の声

投稿に寄せられたコメントや引用の多くは、この風潮への不満や、自身の体験を共有するものでした。

夫の体型管理は「自己責任」

特に目立ったのは、夫の健康管理は妻の仕事ではないと主張する声です。あるユーザーは、「40過ぎた成人男性の体型管理は私の仕事ではない。子供達の体型は私の責任だけど、産んでない長男(=夫)は自己責任です」と、皮肉を込めて強く同意を示しました。夫の肥満について周囲から「奥さん何とかしなよ」と言われる体験を共有する声も多く、この社会的なプレッシャーに対する不満が根深いことがうかがえます。

浮き彫りになるダブルスタンダード

また、「夫が太り過ぎたら『奥さんちゃんとしてあげなさいよ』で、妻が太ったら『旦那さん可哀想』になるの、なんで?」というコメントは、夫婦間の対称性を欠くダブルスタンダードへの批判として共感を呼びました。夫が肥満に至る背景には、酒やタバコ、暴飲暴食といった夫自身の生活習慣が強く影響しているにもかかわらず、その結果の責任だけが妻に転嫁される不条理が、多くの女性のフラストレーションの源になっていることが分かります。

将来の介護への懸念と「離婚」の選択肢

さらに、暴飲暴食の夫が糖尿病などの大病を患った際の現実的な負担を懸念し、「『俺をお前が介護するのは当然』って言うけど、離婚したい」といった声も散見されました。「成人男性なのに?」という投稿の疑問は、病気になった夫の介護という重い負担を妻が一方的に背負わされることへの拒否感にも直結しています。

少数ながら見られた「相互責任」の声

一方で、少数ながら、妻側にも責任があるとする意見や、夫婦の相互責任を主張する声もありました。たとえば、「妻が基礎代謝を理解せず、女性や子供と同じ量の食事を与え続けるのは飢餓DV」といった、妻による「夫の虐待」事例を挙げ、妻側にも責任があると主張する声です。また、「身体の負担はパートナーになると契約した男女ともに負うもの」と、ジェンダー中立的な責任分担を提案する意見も見られました。しかし、コメント全体のトーンは、妻の立場からの不満を共有するものが圧倒的に多く、伝統的な「良妻賢母」像への反発が、議論の主流となっています。

議論が問いかけるもの――新しい夫婦のカタチへ

今回の投稿の爆発的な反響は、日本社会で長年見過ごされてきた「夫の健康管理責任を妻に押しつける」というジェンダー規範の不公平さに対する、潜在的な不満の大きさを物語っています。

「成人男性なのに?」というユーモラスな問いかけは、個人が自身の健康に対して責任を持つという、極めて現代的で当たり前の価値観を再認識させるものです。夫婦の健康と生活の質を守るためにも、伝統的な家族観に基づいた一方的な責任転嫁を見直し、夫婦双方の自己責任と相互扶助のバランスが、今改めて問われています。

(LASISA編集部)

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