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大人のひとり旅は、小さな本屋を目的に! 本に囲まれ、静かなひとときを過ごせる国内書店10選。

  • 2025.10.15

店主の"本愛"が詰まった個性派書店は全国に点在。北の大地で名作にどっぷり浸かったり、レトロな建物でアート本に刺激を受けたり。厳選された本とこだわりのインテリアを目的に、旅する気分で書店巡りを。

小鳩書房[ 北海道夕張郡 ]

自分だけの時間と空間で、大人こそ読むべき古典の世界。

札幌市街から車で約40分の田園地帯にある小鳩書房。店主・柴田翔太の本業はハーブ園経営だが、岩波少年文庫に特化し世界一の蔵書を誇る書店を2023年に開業した。

のほほん ブックス&コーヒー[ 山梨県北杜市 ]

南アルプスを眺め、緑と本に憩うひととき。

都内から移住したコピーライターの渡辺潤平が開いたのは、山小屋のようなブックカフェ。八ヶ岳南麓というロケーションにぴったりの山や山暮らし、自然にまつわる書籍を中心に3000冊強を揃える。

蔵で旅するブック ストア[ 静岡県浜松市 ]

秘密基地のような蔵で、生き方のヒントを探す。

浜名湖と天竜川の間に位置する都田町はいま、北欧を感じる町として人気を集めている。この地で創業した都田建設が過疎化で荒れた畑を花畑にし、空き施設は北欧雑貨を集めた店にするなど、少しずつ町に活気が。

リバーブックス[ 静岡県沼津市 ]

商店街の書店から、沼津観光のハブを目指す。

いくつもの縁を繋いで狩野川近くに誕生したリバーブックス。店主はUターンし地元沼津の虜になった出版社出身の江本典隆。築70年超の建物再利用のコンペで優勝し、開業した。

余波舎/ナゴロブックス[ 京都府京都市 ]

西陣の穏やかな空気の中で、生活本に耽る。

名物喫茶の西陣ほんやら洞と雑貨店アルファベットの跡を引き継ぎ、町家の2階に書店を構えたのは、数軒の新刊書店でキャリアを積んだ涌上昌輝店主。吹き抜けの階段を上がると、平置きの棚と壁面本棚に新本と古書が半々の割合で並ぶ。

ザ ブック エンド[ 兵庫県神戸市 ]

レトロな近代建築で出合う、心躍る写真集。

学芸大学駅の書店、ブック アンド サンズの姉妹店が2024年にオープン。店を構えたのは、オーナーの出身地である神戸。

新建築書店[ 外苑前 ]

建築とアートを結ぶ、クリエイターの発想源。

建築メディアを手がける新建築社と、アートブックを扱うPOSTが共同運営する。ブックディレクターの中島佑介が、建築家たちの声を反映しながらアートや建築に関わる人のインスピレーション源となるよう丁寧に選書。

ツェルト・ブックストア[ 北千住 ]

暮らしに着眼、生命力の宿る本と生活雑貨。

画家の伊藤眸と内装設計を手がける柴山修平が、下町でいい物件を見つけたことで書店経営を決意。旧草履店を自分たちでリノベーションした居心地のいい店内には、ジャンルを超えた書籍や生活道具が並ぶ。

スタックス・ブックストア[ 神保町 ]

本もワインも、人との出会いも、丸ごと編集。

2024年に渋谷から神保町へ。店内中央の広い平積みが圧巻で、話題の新書や単行本、レアなZINE、食関連の書籍が目を引く。多くのインタビューをこなし、自身で出版も行う編集者の山下丸郎が営む書店は、彼の興味の幅広さに触れられる。

パサージュ・リヴ・ゴーシュ[ 市ケ谷 ]

パリの空気に包まれて、個性が光る書棚と邂逅。

東京日仏学院内にある書店は、まるでパリの街角のよう。専門家たちの書評のおもしろさに目をつけて棚ごとにオーナーがいるシェア型書店を開業したのは、仏文学者・鹿島茂を父に持つ由井緑郎。

*「フィガロジャポン」2025年9月号より抜粋

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