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【戸畑区】北九州市立美術館で「黒田征太郎展」開催中

  • 2025.10.6

黒田征太郎さんとは?

初めまして。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のそらいろです。

ようやく秋めいてきましたね。芸術の秋、アートに触れてみませんか?

ただ今、北九州市立美術館で「黒田征太郎展 絵でできること」が開催中です。期間は9月20日~11月9日です。実は私、2011年に黒田征太郎さんのライブペインティングに参加したことがありますが、展覧会は初めてで、ドキドキしながら9月19日の内覧会に参加してきました。ギャラリートークでは黒田さんの間近でお話を聞くことができました!

出典:リビングふくおか・北九州Web

黒田征太郎さんは、1939年大阪生まれの、国内外で活躍されている画家・イラストレーターです。2009年からは、北九州市の門司港を拠点として活動されています。今回の企画展は、86歳にして初となる大規模個展だそうです。オープニングセレモニーでは、報道関係者や招待客の方々がたくさん集まり、武内市長も来席され、挨拶を述べられていました。セレモニーの最後は、黒田さんからの感謝の言葉、「ありがとう!!」がエントランスホールに響きわたりました。

鉄腕アトムをオマージュした作品の数々

黒田さんの幼少期は第二次世界大戦真っただ中。黒田さんの住む兵庫県西宮も空襲を受け、父親を亡くし、生活が苦しくなっていました。そんな中で出会った、手塚治虫さんの漫画「新宝島」。多大な影響を受け、自身も漫画を描くようになります。黒田さんがかつて描かれた漫画の表紙の展示もありました。「手塚さんのかつて描いたアトムを描かせてもらって、なにか返せたかな」と感謝の気持ちを語られていました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

海と山に見守られる門司港のアトリエ

門司港のアトリエは、海と山に囲まれているそうです。東京やニューヨークを拠点に長らく活動されていた黒田さんですが、「水が好きで、川や海が好きでね。門司港には親しみを感じました」とのこと。門司港の景色や人を気に入って下さったんですね。奥の展示コーナーには、門司港の風景が描かれた作品など、まるでアトリエに入り込んだかのように所狭しと並んでいます。中には段ボールや紙袋に描かれたものも。

出典:リビングふくおか・北九州Web

自筆のキャプションパネルがたくさん!

作品の解説パネル(キャプションパネル)も見所の一つ。思わずクスッと笑ってしまう、ユーモアある文章です。また、文章だけでなく、色文字や絵が描かれているものもあります。パネル自体が作品のようです。キャンバスの絵だけではなく、スケッチブックやメモ紙の絵、アクリル作品も随所に展示されています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

なぜ絵を描くのか?

「自分とは何かを知りたくて絵を描いているんだと思います」と語る黒田さん。「人に伝えたい気持ちが強いんです」と何度もおしゃっていました。「朝起きて、カーテンを開けて、ペンをとって線を描く。それで今日は調子がええなとか気付くんです」そして、「一人では何もできないです。たくさんの人に助けられました」と協力してくれた方々への感謝の気持ちを何度も述べられていました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

また、戦争の記憶を語り継ぐことの大切さを語った黒田さん。渡米中、「火垂るの墓」の原作者、野坂昭如さんが書かれた「戦争童話集」に出会います。野坂さんは神戸の大空襲で親を亡くされました。黒田さんは戦争というテーマと向き合うようになり、「戦争童話集」の絵本化、映像化を行いました。この展覧会でもピカドンの絵を見ることができます。

また、各地で音楽とともに作品を作り上げる「ライブペインティング」を行い、いのちの大切さを伝える活動を続けておられます。

関連イベントのご紹介

最後に、展覧会の開催期間中のイベントをご紹介します。

〇映像作品の上映二本立て

「アトムの血」

BS朝日「SWITCH TV 黒田征太郎」

日時:10月、11月の毎週土曜日・日曜日

10:00~/14:00~(各90分程度)

会場:エデュケーションルームA

定員:各回30名程度 ※視聴無料、途中退席可能

出典:リビングふくおか・北九州Web

北九州市立美術館は、建築家の磯崎新さんが設計した「丘の上の双眼鏡」と呼ばれています。眺望がとても素晴らしい所です。館内には窓からの景色が楽しめる「カフェ・ミュゼ」や、ミュージアムショップもあります。ぜひ、この機会に足を運んでみてくださいね。

出典:リビングふくおか・北九州Web

黒田征太郎展 絵でできること

会期:2025年9月20日(土)~11月9日(日)

会場:北九州市立美術館本館(北九州市戸畑区西鞘ケ谷町21番1号)

開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)

休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館)

観覧料:一般1600(1300)円、高大生1100(800)円、小中生900(600)円

※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。なお障害者手帳を提示の方とその同伴者1名(身体障害者手帳については等級が1~4級の場合に限る)は無料。北九州市在住の65歳以上の方は2割減免(公的機関発行の証明書等の提示が必要)。

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