【漫画】パパの“うそ泣き”　5歳息子が「大人が泣くのはおかしい」と鋭い一言　ヒーローが教えてくれた“大切な気付き”

あやっとそんさんの漫画「ヒーローから学んだこと」がインスタグラムで多くの「いいね」を集めて話題となっています。

長期出張の前、子どもたちに「さみしいよ」と、うそ泣きをしてみせたパパ。その姿を見て、5歳の息子が「大人なのに泣くのはおかしい」と言いました。その言葉にママは…という内容で、読者からは「5歳でここまで考えられるのはスゴい」「ヒーローは偉大」などの声が上がっています。

子どもの心に響いたヒーローの教え

あやっとそんさんは、インスタグラムとブログ「とそん家の日常」で育児漫画などを発表しています。あやっとそんさんに作品について話を聞きました。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

あやっとそんさん「小学生の頃にオリジナルの4コマ漫画を描いたり、中学時代には『友人が書いた小説を私が漫画にする』みたいな遊びをしたりしていました。育児漫画を描き始めたのは昨年の夏からです。誕生日にiPadをプレゼントしてもらい、『三十路の節目に、何か新しいことに挑戦したい！』と思ってインスタグラムに育児漫画を投稿し始めました。友人に『ちょっとこんな面白いことあったんだけど聞いて聞いて～』と話すような感覚で漫画を描いていますが、それにコメントをいただけるとテンションが上がります！また、『やっぱり絵を描くことが大好き』と再認識できるので、とても楽しいです」

Q.このエピソードを漫画にしようと思った理由を教えてください。

あやっとそんさん「息子が『大人は泣かないよね』や、『大人は間違えたらダメなんだよ』という発言をたまにしていて、そのたびにやんわり訂正していたのですが、どうもイマイチで…。そのときちょうど毎週見ていたヒーロー番組で、私が伝えたいことをヒーローがそのまま言ってくれたんです。それからしばらくしてこのやりとりがあったのですが、ヒーローの言葉を覚えていてくれたことと、私の伝えたいことを受け取ってくれた様子に感動し、『これは記録必須！』と思って漫画にしました」

Q.息子さんに難しいことを伝えるときは、何か意識をしていますか。

あやっとそんさん「なるべくかみくだいて説明する意識はしています。息子ははぐらかされると余計に追求してくるタイプなので、『難しいかな？』と思ってもきちんと伝えるようにしています。大人でも解決できない疑問は、一緒に悩むか、調べるかしています。『正しいことを教えなきゃ』というよりは、『ちゃんと聞くからなんでも言ってね』という気持ちで話をしています」

Q.息子さんは日ごろから、ヒーローをまねることが多いのでしょうか。

あやっとそんさん「主人の出張が割と多めなわが家ですが、長めの出張になると毎回『ママとむぎちゃん（妹）は、おれが守ってあげるからね』と言ってくれるんです。先日、『ママも大人だから、まるくんのこと守らせてね』と伝えると、『じゃあおれがドロボーと戦うから、ママは警察に電話する係ね』と言われました。冷静で頼りになるわが家のヒーローです（笑）。息子の将来の夢は消防士なのですが、理由を聞いたところ、『ヒーローみたいに困った人を助けたいから』と言っていました。これから先、いろいろな経験をして夢も変わるかもしれませんが、他人に対しての優しさはずっと忘れずにいてほしいな、と思いました」

Q.作品について、どのようなコメントが寄せられていますか。

あやっとそんさん「パパのうそ泣きが『うそ泣きではない』ことに気付くのも早いかもね、というコメントをいただいたとき、ハッとさせられました。私は『面白いオチがついたな』ぐらいにしか考えていなかったので、『こういう捉え方もあるんだ！』と感動しました。また、『3週間耐えきってー！』と励ましていただいて、元気が出ました」

オトナンサー編集部