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25年前、日本中が笑顔で弾けた“全力ポジティブソング” 時代を明るく塗り替えた“笑いの応援歌”

  • 2025.11.13
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

「25年前の春、テレビの向こうから“ワーッハッハ!”って声、聞こえてこなかった?」

2000年。ミレニアムの幕開けに、日本中がどこか落ち着かない期待と不安を抱えていた。“未来”という言葉が現実味を帯びてきた時代に、ひときわ明るい笑い声のような歌が響いた。

TOKIO『みんなでワーッハッハ!』(作詞・作曲:つんく)――2000年5月31日発売

当時、まだシャ乱Qの活動休止前だったつんくが作詞・作曲・プロデュースを手がけたこののシングルは、タイトルのとおり“笑い”と“前向き”をテーマにした快活なナンバー。世の中の空気が少し硬くなっていくなかで、まるで「肩の力を抜けよ」と背中を押してくれるような温度を持っていた。

笑って進め、という時代のメッセージ

2000年のTOKIOは、すでに音楽とバラエティの両軸で確固たる存在感を放っていた。

しかし『みんなでワーッハッハ!』は、そんな彼らの中でも特別に“素”を感じさせる一曲だった。重厚なロックでも、青春のバラードでもない。「笑って生きていこう」というシンプルな願いが、まっすぐに詰め込まれている。

つんく節らしい語感の小気味よいメロディに、リズミカルなコーラスワーク。まるで仲間内の合唱のように、一人ひとりの声が前に出すぎず、全体で“笑顔の輪”を描くような構成だ。明るく軽やかなサウンドが、聴く人の心を自然にほどいていく。

つんく流プロデュースが生んだ“明るさの説得力”

プロデューサーとしてのつんく(現・つんく♂)は、ハロー!プロジェクトの数々のヒットで知られる存在だが、この時期の彼は“明るさをデザインする職人”でもあった。

この楽曲にも、つんく特有の“人間くささ”が滲んでいる。単なる応援歌ではなく、「無理に頑張らなくてもいい、笑ってごまかしてもいいじゃないか」という、やさしい許容のメッセージが感じられるのだ。

笑いとは、強さのひとつの形――そんな哲学が、TOKIOのキャラクターとも見事に噛み合っていた。メンバーそれぞれが自然体のまま、この曲の“空気”を形づくっている。

NHKの舞台で響いた「笑顔のアンセム」

2000年の第51回NHK紅白歌合戦で、TOKIOはこの曲を披露した。ステージいっぱいに広がる笑顔とコール。重苦しさを吹き飛ばすような、無邪気でまっすぐなエネルギー。この紅白でのパフォーマンスは、“年末の空気を明るく照らした一幕”として今も記憶されている。

当時のTOKIOの立ち位置は、アイドルでありながら“リアルなバンド”としても機能していた。そんな彼らが、笑いをテーマにした楽曲を真正面から届けること自体が新鮮で、どこか解放的だったのだ。

“ワーッハッハ!”の向こうにあった時代の希望

2000年の春。時代の節目となるタイミングに、世の中には“新しい自分”を求めるムードが漂っていた。だけど、何かを変えようとすればするほど、息苦しさも生まれてしまう。そんな空気の中で、『みんなでワーッハッハ!』はまるで「深呼吸のような音楽」だった。派手なメッセージを掲げるのではなく、“笑うこと自体が希望”だと教えてくれた。

今聴いても、イントロからこぼれるあの軽快なビートに、心が少し軽くなる。つんくの詞が描く“人の強さ”と、TOKIOが鳴らす“等身大の音”。それらが見事に溶け合って、ミレニアム最初の夏を明るく照らしたのだ。誰かと笑い合うことの大切さを、25年経った今もそっと思い出させてくれる。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。