実は“意外な落とし穴”も…？【中古スマホ】は買っていいの？選ぶ際に見るべきポイントや注意点とは？

2025.10.24

新品のスマートフォンは年々高額化が進み、10万円を超えるモデルも珍しくありません。

そのため、お手頃価格で買える中古スマホを選択肢のひとつに考えている人が増えています。しかし、「中古スマホって安全？」「すぐ壊れたりしない？」と不安に思う方も多いでしょう。

そこで今回は、中古スマホを購入する際のメリットと注意点をわかりやすく解説します。

中古スマホを選ぶメリット

中古スマホは、価格を抑えつつ高性能な端末を手に入れたい方にとって魅力的な選択肢です。ここでは、具体的なメリットを2つ挙げます。

高性能な型落ちスマホが安値で買える

スマートフォンは進化が早いため、数年前に発売された「型落ち」機種でも、日常使いには十分すぎるほどの高い性能を持っています。発売当時の半額以下の安値で購入できる場合があります。

販売終了した機種を購入できる

「この機種のこの機能が気に入っていたのに、最新モデルには搭載されていない」という経験はありませんか。

指紋認証など特定の機能を搭載したモデルを探している場合、中古市場であれば販売終了した過去の機種を見つけられる可能性があります。

中古スマホを選ぶ際に確認すること

中古スマホの購入で後悔しないためには、いくつかの重要なポイントを事前にチェックすることが不可欠です。以下の5点を必ず確認するようにしましょう。

１｜商品の状態

中古スマホは、端末の状態によって価格が大きく変わります。販売店では、傷や使用感に応じてS、A、B、Cなどのランクを設けています。

・Sランク（未使用品）：ほとんど新品同様の状態で、価格は高めです。
・Aランク：細かい擦り傷はあるものの、全体的にきれいな状態です。
・Bランク：深い傷や凹みなどがありますが、動作に大きな支障はない状態です。コストを抑えたい方に向いています。
・Cランク：大きな不具合や動作不良があるため、購入にはとくに注意が必要です。

使用にともなう傷が気にならないのであれば、AランクやBランクを選んでコストを抑えるとよいでしょう。

２｜SIMロックの状態

以前は、大手キャリアで購入したスマホには、そのキャリアのSIMカードしか使えないようにSIMロックがかかっていました。

SIMロックがかかった状態だと、購入したキャリア以外の格安SIMなどで利用できないため、SIMロック解除済みであるか、あるいは購入後に自分で解除手続きが可能かを確認しましょう。

３｜ネットワーク利用制限の有無（赤ロム）

ネットワーク利用制限、いわゆる「赤ロム」は、端末代金の未払いや盗難などにより、通信が制限された状態を指します。赤ロム端末は、Wi-Fiでの使用は可能ですが、モバイルデータ通信が使えない場合があります。

購入前に、販売店の商品ページで「ネットワーク利用制限なし」と記載されているか確認しましょう。

また、フリマサイトなどで購入する場合も、IMEI番号を聞いて、事前にキャリアの公式サイトで制限状況を調べることが肝心です。

４｜バッテリー容量

中古スマホのバッテリーは、使用年数や前オーナーの使い方によって劣化している場合があります。バッテリー容量が80％以下だと、充電の持ちが悪く、頻繁に充電が必要になることも…。

購入時に、バッテリーの健康状態（最大容量）が明記されているか確認しましょう。一部の販売店では、バッテリー交換済みの端末を販売している場合もあります。

長く使うなら、バッテリー状態の確認は必須です。

５｜保証の有無

中古スマホは、新品と異なり初期不良や故障のリスクがやや高くなります。購入後のトラブルに備え、保証の有無を確認することが重要です。

多くの販売店では、30日〜数か月の保証期間を設けています。保証内容には、初期不良対応や修理対応が含まれる場合があるので、どのような不具合が保証の対象になるのかを事前にチェックしておきましょう。

中古スマホの見極めは「安心」と「状態」を重視

中古スマホは、新品と比べると大幅にコストを抑えつつ、高性能な端末を手に入れることができる魅力的な選択肢です。

価格だけで判断せず、スマホの状態や保証、そしてとくに「ネットワーク利用制限」の有無をしっかり確認し、最適な一台を見つけてください。

ライター：さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集：TRILLニュース