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「もっと話題になるべき」「民放にはなかなか出来ない」“NHKが真価を示す”渾身の一作…放送から3年、称賛止まない名ドラマ

  • 2025.11.4

ドラマには、観終わったばかりなのに、またすぐに「あの感動を味わいたい」「あの登場人物たちに会いたい」と思わせる、心に深く刻まれる作品があります。その魅力は時を経ても色褪せず、観るたびに視聴者に新たな発見を与えます。今回は、そんな“何度も観たい名作ドラマ”5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2022年放送のドラマ『プリズム』(NHK総合)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“何度も観たい名作ドラマ”『プリズム』

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橋田賞新人賞を授賞し、喜びを語る杉咲花(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『プリズム』(NHK総合)
  • 放送期間:2022年7月12日~9月13日

あらすじ

都内の園芸店でアルバイトとして働く前島皐月(杉咲花)は、かつて目指していた声優の夢をあきらめかけていました。何をしても本気になれず、恋に対しても同様に、どこか冷めた毎日を送っていました。

しかしある時、新進気鋭のガーデンデザイナーとして活躍する森下陸(藤原季節)との出会いをきっかけに、皐月の日常は大きく変わり始めます。テラリウムをきっかけに、2人の距離は次第に近づいていきます。一緒に森へ出かけた皐月は、飾らない自然体の陸の人柄に、徐々に惹かれていく自分に気づきます。そんななか、皐月と陸が進めるガーデンのプロジェクトに、ガーデナーとして白石悠磨(森山未來)が専門家として加わったことをきっかけに、彼らの関係は新たな局面を迎えることになるのでした―。

ドラマ『プリズム』の見どころ ※ネタバレあり

ドラマ『プリズム』は、ガーデニングを通じて出会う3人の関係性を軸にしながら、セクシュアリティ(LGBTQ)や多様な家族の形、個々が抱える過去といった、現代社会が直面する繊細なテーマを深く静かに描き出した意欲作です。登場人物たちが悩み傷つきながらも、ゆっくりと互いを理解し受け入れていく過程は、視聴者に確かな衝撃を与えました。SNSでは「もっと話題になってもいいくらい衝撃」「もっと話題になるべき」と評価されるほど、恋愛ドラマの枠を超え、多種多様な愛の形を描いています。

そんなセンシティブなテーマから目をそらさず、人間の内面を丹念に掘り下げたNHK作品ならではの誠実な作品作りは圧巻。派手な展開に頼らずとも登場人物の微細な心の機微で心を揺さぶる脚本と、それを体現する杉咲花さん、藤原季節さん、森山未來さんら実力派キャストの繊細な演技が、作品の質を格段に高めています。SNSでは「最高傑作ドラマ」「民放にはなかなか出来ない」といった絶賛の声が溢れました。

杉咲花の圧巻の演技に視聴者絶賛「凄まじい演技力」

ドラマ『プリズム』は、主演を務めた杉咲花さんの繊細な演技が大きな見どころです。杉咲さんが演じる主人公の揺れ動く心情を見事に表現し、その確かな演技力が作品の世界観をより深く、より魅力的なものにしていたことは間違いありません。杉咲さんの持つ潜在的な魅力が、作風と絶妙にマッチしているのも彼女の存在感をより強いものにしていたと言えるでしょう。

そんな杉咲さんの演技について、SNSでは「実力を再認識した」「凄まじい演技力」「見るものを引きつける」といった絶賛の声が上がっています。ナチュラルで芝居であることを忘れさせながらも、しっかりと作品に奥深さを与える杉咲さんの演技は、多くの視聴者を魅了しました。

ドラマ『プリズム』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“3人の男女が紡ぐ静かで切ない愛の物語”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です