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「地上波の限界でしょ」「攻めすぎ」“度肝を抜く過激さ”に視聴者騒然…だけど「最高峰だな」放送から25年“称賛止まない”名ドラマ

  • 2025.11.9

コンプライアンスが重視される現代のテレビでは到底放送できない、表現の限界に挑むような凄まじい熱気に満ちた作品が数多く存在しました。今の基準では放送できないかもしれませんが、だからこそ描けた人間の本質や深い物語がありました。今回は、そんな“令和じゃ放送できない名作”5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2000年放送のドラマ『QUIZ』(TBS系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“令和じゃ放送できない名作”ドラマ『QUIZ』

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財前直見(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『QUIZ』(TBS系)
  • 放送期間:2000年4月14日~6月23日

あらすじ

ある日、一軒の家に奇妙な「誘拐のお知らせ」メールが届き、その予告通りに小学生が姿を消すという前代未聞の誘拐事件が発生しました。この難事件の捜査にあたるのは、警視庁特捜班に所属する誘拐拉致事件のスペシャリスト・桐子カヲル(財前直見)と、所轄のたたき上げ刑事である白砂竜太(内藤剛志)。桐野は、人の心を読み解くという特殊能力を武器に、事件の真相を追求していきます。

やがて犯人から次々と奇妙なクイズが送りつけられ、翻弄される被害者家族と警察。クイズを解き明かしていくうちに、事件は単なる身代金目的の誘拐ではないことが判明し、誰もが予想しなかった意外な方向へと展開していきます―。

ドラマ『QUIZ』の見どころ※ネタバレあり

ドラマ『QUIZ』の魅力は、財前直見さんが演じる革新的な主人公・桐子カヲルのキャラクターです。精神病院から事件を指揮する桐子は、双極性障害による常軌を逸した言動と鋭敏な共感能力を持つアンチヒロインとして描かれています。過去のトラウマからくる危うさと、ハサミを回す奇癖がミステリアスな魅力を際立たせました。人間的な弱さを抱えながらも、常識にとらわれない独自の捜査で難事件を解決に導く姿、そしてクールなビジュアルが視聴者に強烈な印象を残しています。SNSでは、あまりの過激さに「地上波の限界でしょ」「攻めすぎ」などの声も見受けられました。

そんな本作ですが、実は放送後に上下巻によるコミカライズ版が発売されています。ドラマ版では子どもたちが再生を示唆して終わるラストだったのに対し、コミカライズ版ではドラマ版のラストとは180度異なるヘビーな結末を迎えます。あまりにも衝撃的な結末に、SNSでは「令和のコンプラでは再現できない」といった声が上がるほどでした。ドラマ版ですら過激な展開や設定であった本作ですが、それを上回るコミカライズ版も要チェックです。

犯人はキャストにも秘密…前代未聞の撮影が生んだ“ライブ感”

2000年に放送され、その斬新な設定と先の読めない展開で、多くの視聴者を夢中にさせたサスペンスドラマ『QUIZ』。その強烈な緊迫感とリアリティの裏側には、日本のドラマ界でも前代未聞と言える、ある驚くべき撮影手法がありました。なんと、制作陣はキャストやスタッフにさえも犯人が誰であるかを教えずに撮影を進行していたのです。

制作陣は、まるで事件がリアルタイムで起こっているかのような“ライブ感”を生み出すことを狙っていました。この狙いは見事ハマり、次に何が起こるか分からない、目の前にいる仲間が犯人かもしれない、そんな出演者たちのリアルな疑心暗鬼や驚きが、そのまま芝居の熱量となって画面に投影されました。視聴者が感じたあのハラハラドキドキ感は、俳優たちの本物の感情とシンクロしていたのです。

今なお「最高峰だな」と称されるドラマ『QUIZ』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“史上最悪の劇場型クイズ事件”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です