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勝てるが厳しい強豪チームvsゆるい弱小チーム…息子に必要なのはどっち?|独裁監督がいるスポ少

  • 2025.9.25

これは、子どもの「サッカーが好き」という純粋な気持ちを大切にしたいと願う一人の母親の物語です。熱意に満ちた強豪チームに入ったはずが、そこに待ち受けていたのは、事前の説明とはかけ離れた過酷なルールでした。親として、チームの常識と、自分なりの子育ての価値観の間で揺れ動きながら、母が導き出す答えとは――。『独裁監督がいるスポ少』をごらんください。

チームを辞めるべきか悩む主人公は、他のサッカークラブに入った子の親と話す機会を得ます。そのチームのルールは緩く、子どもたちがのびのびと楽しんでいる一方で、試合には勝てないという現実。「勝ちたいと思う子には物足りない」という言葉は、ハルのサッカーへの情熱を改めて思い出させ、主人公は再び決断を迫られます。

ママリ

他チームのママが語る「真逆のクラブ」

私は、このままハルをこのチームに置いておいていいのだろうか、と悩んでいました。そんなある日、幼稚園が一緒で、他のサッカークラブに入った子の親と話す機会がありました。

「久しぶり!ケイトくんのママ!」

ケイトくんのママは、私と同じようにフルタイムで働く母親です。私は、彼女に、最近のチームでの出来事を全て話しました。監督の厳しいルール、体調管理のこと、そして監督自身が休んだこと。

ケイトくんのママは、私の話を聞いて、驚きを隠せない様子でした。

「え、そんなに厳しいんだ!うちのチームは、そんなことないよ」

聞けば、ケイトくんの入ったチームは、ルールがゆるくて、親も気長に見守るクラブだというのです。


「練習も週1~2回だし、親もベンチで座って見てるだけ。子どもたちも、のびのびとサッカーを楽しんでるよ」

私は、その話を聞いて、少しだけ羨ましくなりました。ハルも、そんな環境でサッカーができたら、もっと楽しかっただろうか。しかし、ケイトくんのママは、少し寂しそうにこう言いました。

「でもね、試合には全然勝てないんだ。この間もハルくんのチームに負けたでしょ?」

強豪の厳しさか、弱小の楽しさか

ママリ

その言葉に、私はハッとしました。

「もっと頑張りたい、勝ちたいと思う子には、物足りないかもしれないね」

ケイトくんのママの言葉は、私の心をチクリと刺しました。そうだ。ハルは、サッカーが大好きで、勝ちたいという気持ちも強かった。だから、強豪チームに入ったんだ。

「結局ね、ゆるいチームはゆるいチームで、監督への批判はあるんだよ。『なんでもっと勝たせる指導をしないんだ』って、監督に詰め寄ったパパもいたし」

なるほど。指導に納得がいかない親がいるというのは、どこのクラブでもそうなのかもしれない。これまで、自分だけが不満を抱えているのかもと思っていたけれど、どこのチームでも一長一短ということなのだろうか。

私は、ハルにとって、本当に必要なのは、厳しさの中にある成長なのか、それとも、ゆるい環境の中にある楽しさなのか、分からなくなってきました。同時に、この問題は親だけで考えるのではなく、当事者のハルの考えを聞くことが大事だと思ったのです。

親だけで悩むのはやめよう

ママリ

この話では、別のクラブチームの親との対話を通じて、主人公は改めて「子どもの気持ち」という原点に立ち返ります。緩やかな環境と、厳しさの中で成長する環境。どちらがハルにとっての幸せなのか、親としての葛藤が深まります。しかし、この対話は、最終的にハル自身の言葉を信じる、という決断へと繋がる重要なステップでした。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

イラスト:きさらぎ

著者:kanako_mamari

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