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夏から秋へ。80’s風トップで叶えるモダンコーデ術

  • 2025.9.9

まだまだ暑さが残る9月。でもそろそろ秋のムードを取り入れたい──そんな今の気分にぴったりなのが、80年代のアイコンたちが愛したブラウスの着こなし。立体的なシルエットや透け感のある素材、存在感を放つ襟。シンディ・ローパーオリビア・ニュートン=ジョンが纏った80’sシックなブラウスは、2025年春夏のランウェイでリバイバルを果たし、時代に合わせてアップデートされている。

そして、そんなブラウスをもっとも美しく引き立てるのが、当時の彼女たちがこよなく愛したストレートパンツニューヨークの夜を駆け抜けたビアンカ・ジャガー、アクティブな魅力で魅了したオリビア、挑発的なスタイルで常識を覆したマドンナ。彼女たちが残したアーカイブは、いま夏から秋へのワードローブを更新するための最高のヒントになる。

リボン付き、ヴィクトリアン調、コルセット風、ポルカドット柄、そしてボリュームスリーブ。80年代を象徴する名品をストレートパンツに合わせれば、レトロでモダンな旬のルックが完成する。いま、秋の装いへシフトするための救世主となるアイテムをプレイバック。

1.リボン付きブラウス

1981年、リボン付きブラウスを纏ったビアンカ・ジャガー。
Bianca Jagger1981年、リボン付きブラウスを纏ったビアンカ・ジャガー。
シャネル、2025年春夏コレクション
Blusa con lazo de Chanelシャネル、2025年春夏コレクション

リボン付きブラウスにストレートパンツ、そしてブレザーを軽やかに纏ったビアンカ・ジャガー。彼女は80年代ニューヨークのストリートを象徴する不動のアイコンだった。なかでもリボンのついたブラウスを合わせたモダンでシックな着こなしは、瞬く間に時代のトレンドをリード。女優であり活動家でもある彼女が築いたアーカイブは、いまも夏から秋へ移ろうワードローブに、尽きることのないインスピレーションを与えてくれる。

2.ヴィクトリアンブラウス

80年代、気品あふれるヴィクトリアンブラウス姿のオリビア・ニュートン=ジョン。
Portrait of Olivia Newton-John80年代、気品あふれるヴィクトリアンブラウス姿のオリビア・ニュートン=ジョン。
アレキサンダー・マックイーン、2025年春夏コレクション
Blusa victoriana de Alexander McQueenアレキサンダー・マックイーン、2025年春夏コレクション

パワースーツ全盛の80年代を象徴したのが、ヴィクトリアン調やパイレーツ風のブラウス。堂々とした襟やデコラティブなフリルは、まさに当時のファッションを物語るディテールだった。代表的なスタイルといえば、オリビア・ニュートン=ジョンが纏ったセットアップ。エレガンスと気品を兼ね備えたその姿は、今もタイムレスな魅力を放ち続けている。そして2025年春夏のランウェイでは、マックィーンMcQUEEN)、ヴァレンティノ ガラヴァーニ(VALENTINO GARAVANI)、コペルニCOPERNI)がこのブラウスを再解釈。残暑のスタイリングにも秋のムードを加えたい今季、ヴィクトリアンブラウスはワードローブを更新する格好のアイテムだ。

3.コルセットトップ

時代のルールを覆した、80年代のマドンナとコルセット風ブラウス。
el estilo de madonna en los 80時代のルールを覆した、80年代のマドンナとコルセット風ブラウス。
ドルチェ&ガッバーナ、2025年春夏コレクション
Blusa tipo corsé de Dolce & Gabbanaドルチェ&ガッバーナ、2025年春夏コレクション

マドンナが切り拓いたコルセットスタイルは、80年代のファッションを語るうえで欠かせない。それまで下着として隠されてきたアイテムを、彼女は堂々とアウターへと昇華し、時代のドレスコードを覆した。このアイコニックな瞬間は後のファッションに大きな影響を与え、今も語り継がれている。2025年春夏のドルチェ&ガッバーナDOLCE&GABBANA)では、そのスピリットを受け継ぐコルセット風トップが登場。ストレートパンツに合わせれば、セクシーさと端正さを兼ね備えた新しいエレガンスが完成。暑さの残る初秋にはジャケットを羽織っても、シーズンレスに映えるスタイルになる。

4.ポルカドット柄トップ

ピエール・カルダン 1981年秋冬コレクション
Blusa polka dots de Pierre Cardinピエール・カルダン 1981年秋冬コレクション
カロリーナ・ヘレラ、2025年春夏コレクション
Blusa de polka dots de Carolina Herreraカロリーナ・ヘレラ、2025年春夏コレクション

80年代を象徴する柄といえば、ポルカドット。ダイアナ妃のワードローブを彩り、エレガントでありながらデイリーにも寄り添うモチーフとして時代を席巻した。1981年秋冬のピエール・カルダンが披露した、ドレープの効いたブラウスにストレートパンツを合わせたルックは、その完成形といえるだろう。そして今季は、キャロリーナ ヘレラCAROLINA HERRERA)がそのDNAを受け継ぎ、より洗練された解釈でレトロムードを刷新。夏の軽やかさを残しながら秋のクラシックさを取り入れる、この時期のワードローブに最適な選択肢となっている。

5.ドラマティックスリーブブラウス

ホルストン、1981年春夏コレクション
Blusa de mangas englobadas de Halstonホルストン、1981年春夏コレクション
デル・コア、2025年春夏コレクション
Blusas de mangas dramáticas en Del Coreデル・コア、2025年春夏コレクション

80年代に存在感を放ったのが、パフスリーブやボリュームスリーブなどのドラマティックな一着。1981年春夏のホルストンHALSTON)では、ボリューミーな袖とストレートパンツのコンビネーションで強さと華やかさを演出した。今季はデル コア(DEL CORE)がその要素を現代的にアップデートし、個性を際立たせるシルエットとして再び脚光を浴びている。残暑のスタイリングにも秋のムードを加えられるドラマティックスリーブは、季節をまたいで活躍するワードローブのキーアイテムだ。

Text: Melisa Vargas Adaptation: Mei Fujita、Saori Yoshida

From: VOGUE.MX

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