JKに恋した父、初めて見た母の涙「親父は大ばかだ」息子が知った母の本心＜父の思い込みトラブル＞

大学生の兄太さんの家は、どこにでもあるようなごく普通の家庭。自営業を営む父の父夫さん、看護師として働く母の母与さん、高校に通う妹の妹子さんと、平凡ながらも幸せな日々を送っていました。
ところが、父夫さんが美容院で髪を切ったとき、妹子さんの同級生・リナちゃんから髪型を褒めらたことで舞い上がり、自己流のおしゃれや美容整形をしはじめます。

その後も、父夫さんの暴走はエスカレート！ 父夫さんは「リナちゃんに嫌われたくない」という理由で、家庭の貯蓄や子どものお金を使い込むようになったのです。母与さんから離婚を言い渡された父夫さんは、さっそくリナちゃんが通う高校へと向かい、校門の前で交際を申し込みますが、リナちゃんは「気持ち悪い！」と全力で拒否！ 父夫の行動は学校内外で問題になってしまいます。

頭を下げて騒ぎを鎮めてくれた母与さんに、父夫さんは土下座して反省を示しますが、許してもらえるはずがありません。離婚に向けて、母与さんは父夫さんに1カ月の間の猶予を与え、自転車屋の廃業と就職先探しを命じます。

父夫さんは友人のつてですぐに仕事を見つけ、早朝から仕事に出て行くようになりました。

初めて見た母の涙。秘めていた本当の想いとは…？

父夫さんと写っている写真を見ながら、寝てしまっていた母与さん。そのほおには涙が……。兄太さんは、母がまだ父を想っていることを悟ります。

好きだからこそ許せない感情があることを知り、兄太さんは改めて母与さんの愛情の深さを感じるのでした。

▼一度は、一生添い遂げることを誓った相手。長年一緒に生活した家族であれば、相手がどんなに最低なことをしたとしても、そう簡単に嫌いになれるわけではないのでしょう。

離婚を選択するのは、母与さんにとって心苦しいことだったかもしれませんが、相手を許せないまま一緒に居続けるのもつらいものです。今はまだ悲しみや怒りが強いかもしれませんが、きっと時間が解決してくれるはず。母与さんにとって「これで良かった」と思える日が来ることを祈るばかりです。

---

著者：マンガ家・イラストレーター 土井真希

ベビーカレンダー編集部