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「もう二度と来ないで!」迷惑な息子の友人を追い出した母。その後、発覚した”まさかの秘密”に「泣いた」【読むドラマ】

  • 2025.9.26

目の前の出来事が、必ずしも真実を映しているとは限りません。ほんの少しの誤解が、誰かの優しさを踏みにじり、取り返しのつかない事態を招いてしまうとしたら…。

夜寝る前に観るのに最適な1〜3分の縦型ショートドラマを定期配信する「ミッドナイトチケット」が描いた『入り浸る理由』は、そんなすれ違いの中に隠された、子どもの世界の残酷さと、本物の友情の輝きを鮮やかに描き出しています。

【入り浸る理由】少年が入り浸る理由は?#ショートドラマ

毎日自宅に入り浸る息子の友人、そして母親の苛立ち

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出典:@midnightticket

物語は、ママと息子の琉維(るい)、そして琉維の友人である雄眞(ゆうま)君の3人が夕飯の食卓を囲んでいるシーンから始まります。

雄眞君は、毎日のように琉維の家に来ては、夜遅くまでいるのが当たり前になっているようです。

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「食べたら帰ろうね」と優しく促すママですが、その言葉には、連日の訪問に対する疲れが滲み出ています。

「え〜」と明らかに難色を示す雄眞君に「琉維も宿題とか…」とママが言いかけると、「じゃあ一緒にやろう?」と琉維に声をかけます。

「あ…ちょっと…」と戸惑うママをよそ目に、雄眞君は「いこ!」と琉維を連れてそそくさと別の部屋に行ってしまいます。

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「うちは託児所じゃないっての…」

2人がいなくなった後に思わず口からこぼれた心からの声が、母親としての優しさと本音の間で揺れ動く彼女の葛藤を物語っていました。

***

その後、「琉維君また明日!」と琉維に手を振り、帰ろうとする雄眞君。ママはそんな雄眞君を玄関で引き止め、「こんなこと言いたくないんだけど」と、意を決して本音を話すことにします。

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「うちも毎日だと大変だし、琉維も疲れちゃうから…しばらくは真っ直ぐお家に帰ってくれないかな」

雄眞君は、ママの近くに立ってただただ俯いている琉維をチラリと確認した後、「はーい!」と元気よく返事をし、帰っていきます。

その場はあっけなく収まったように見え、ママもほっと胸をなでおろしました。

約束の裏切りと、信じがたい光景

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出典:@midnightticket

しかし後日、ママが仕事から帰宅すると、そこには約束を破って家に上がり込んだ雄眞君の姿が…。

テーブルに向かって何かに集中している雄眞君に、ママが「昨日(しばらく真っ直ぐお家に帰ってって)言ったよね?」と詰め寄った瞬間、その目に信じがたい光景が飛び込んできます。

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雄眞君は、あろうことか息子・琉維の教科書を黒いマーカーペンでめちゃくちゃに塗りつぶしていたのです。

「え…?これ琉維の教科書よね…」「ねぇ!なんでこんなことしたの?」

裏切られたという思いと、息子が傷つけられた怒りからママは激昂し、雄眞君を厳しく叱責します。「もういい二度とこないで」と、雄眞君を抱えて家から追い出そうとします。

するとその時、沈黙を貫いていた息子の琉維が悲痛な声で叫びました。

「ママ違うの!」

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出典:@midnightticket

雄眞君の行動、その真相

琉維の口から語られたのは、ママにとって予想外すぎる真相でした。

僕学校で仲間ハズレにされているんだ」「雄眞君がいないと学校に行けないよ!」

大声で泣き出す琉維。実は琉維は学校で仲間外れにされており、たった一人、雄眞君だけが彼を守り、毎日一緒にいてくれていたのです。

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雄眞君が塗りつぶしていた教科書。その黒いインクの下に隠されていたのは、心無い同級生が書いた「キモい」「くさい」「バカ」という、琉維の心を深く傷つける、悪意に満ちた言葉でした。

雄眞君は、琉維がこれ以上傷つかないように、その残酷な言葉をただ必死に消そうとしていたのです。

「ずっと…助けてくれてたの?」

自分の大きな誤解に気づいき衝撃を受けたママは、その場に泣き崩れます。そして、震える声で雄眞君に謝罪し、問いかけます。

「これからも、うちの子と仲良くしてくれる?」

雄眞君は、にっこりと笑って答えました。

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出典:@midnightticket

「うん!琉維君は友達だもん!」

見つめ合う雄眞君と琉維。その純粋な笑顔は、二人の間に存在する本物の友情の証でした。

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出典:@midnightticket

見えているものが全てではないと教えてくれる物語

YouTubeショートのコメント欄には、「なんていい子」「不意に流れてきて泣いた」「真相を知ったママも謝罪と感謝を伝えられて、大人として、親として立派」といった旨の、感動の声が数多く寄せられています。

また、乾いた油性ペンのインクを水性ペンで上書きして拭き取り、琉維への悪口を消そうとしていた雄眞君に対し「頭良い」「さては賢いな!?」と称賛する声も。

一方で、「だからといって夜遅くまで家に居続けて、夕飯までご馳走になるのは違うのでは」といった辛口な意見も…。確かに、作中で描かれていない「雄眞君の家庭環境は?」「親はどうしてるのか?」といった点は、想像と議論の余地が残されていますね。

***

私たちは、自分の価値観や思い込みで、物事の表面だけを判断してしまいがちです。しかし、その裏側には、想像もつかないような真実や、誰かの深い優しさが隠れているのかもしれません。

この物語は、見た目や一部分の行動だけで人を判断することの危うさと、何があっても友達を守ろうとする少年の純粋な心の美しさを、私たちに強く教えてくれる感動的な作品でした。

 



紹介作品

コンテンツ提供協力

平均再生回数407万回、1,000万再生over 6本以上の日本最大級ショートドラマクリエイター。『夜寝る前に、物語のチケットを』を掲げ、夜寝る前に観るのに最適な1〜3分の縦型ショートドラマを配信。毎週金曜日18時に新作を公開中。