1. トップ
  2. 「次の朝ドラにも出るよね?」「見覚えあると」“朝ドラ出演”を控える若手俳優に熱視線 SNSから“疑問の声”があがる【水曜ドラマ】

「次の朝ドラにも出るよね?」「見覚えあると」“朝ドラ出演”を控える若手俳優に熱視線 SNSから“疑問の声”があがる【水曜ドラマ】

  • 2026.2.10
undefined
『冬のなんかさ、春のなんかね』第3話(C)日本テレビ

日本テレビで現在放送されている『冬のなんかさ、春のなんかね』は、今泉力哉が監督・脚本を手がけ、杉咲花が主演を務める連続ドラマだ。物語は小説家の女性・土田文菜(杉咲花)が、過去の恋愛と向き合いながら、現在の恋を見つめ直していくラブストーリーとして描かれる。しかし放送開始直後から、視聴者の間では「よくわからない」「難しい」といった声も少なくない。

※以下本文には放送内容が含まれます。

過去から目をそらした主人公

undefined
『冬のなんかさ、春のなんかね』第3話(C)日本テレビ

主人公の小説家・文菜は、過去の恋愛経験から、誰かを本気で好きになることや、相手と正面から向き合うことを無意識に避けている人物だ。現在はゆきお(成田凌)という恋人がいるものの、その関係は決して安定しているとは言えない。彼ときちんと向き合うために、文菜はこれまでの恋を振り返っていく。だが、その回想は整理された物語として語られるわけではなく、記憶の断片のように差し込まれていく。

本作では、こうした内面の揺れが、劇的な事件ではなく、会話の積み重ねによって描かれる。付き合うのも別れるのも、壮大なBGMなどには頼らず、淡々と繰り返されていく。展開だけを見れば大きいはずなのに、感情の起伏は控えめで、時間だけが静かに流れていく。その淡泊な描写が、現実的でありながら、どこか空想的な空間を作り出している。

また、この作品は説明を極力排したドラマでもある。登場人物たちは多くを語らず、沈黙や間がそのまま残される。視聴者に親切な補足はなく、感情の答えも分かりやすく提示されない。そのため、観ていて「よくわからない」「難しい」と感じてしまうのは、この部分にあるのだろう。理解できそうで、理解できない。共感したいようで、距離を置きたくもなる。誰かを応援したい気持ちと、全員を少し引いた視点で見ていたい感覚が同時に存在する。この宙づりの感覚こそが、本作の大きな特徴ともいえる。

杉咲花が与える現実と空想のあいだ

undefined
『冬のなんかさ、春のなんかね』第3話(C)日本テレビ

そんな曖昧さの中で、物語を成立させているのが杉咲花の演技だ。彼女が演じる文菜は、実際にどこかにいそうな存在感を持ちながら、同時に掴みきれない空気をまとっている。感情を大きく表に出さなくても、視線や間の取り方だけで、心の揺れが伝わってくる。

だからこそ、物語の輪郭がぼやけていても、人物だけは妙にリアルに感じられる。すべてを理解できないのに視聴をやめられないのは、この演技が画面を引き留めているからだろう。

また、第3話には若手俳優・林裕太が出演し、静かな存在感を放った。文菜の弟である土田拓也役として登場し、作品全体が持つ繊細な温度感に見事に呼応する演技を見せている。林はすでに、次期朝ドラ『風、薫る』で佐野晶哉演じる島田健次郎の親友役としての出演も決定しており、注目度はさらに高まっている。今回の出演をきっかけに、SNSでも「見覚えあると思った」「理想の弟」「リアルな感じがいい」といった声が相次ぎ、「次の朝ドラにも出るよね?」「色んな作品出てて嬉しい」と将来性に期待する投稿も見られた。

『冬のなんかさ、春のなんかね』は、わかりやすさを差し出す代わりに、考え続ける余白を視聴者に委ねたドラマだ。その“わからなさ”が、今後どのような意味を持つのか。答えはまだ、物語の途中にある。


日本テレビ系 水曜ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』毎週水曜よる10時~

ライター:柚原みり。シナリオライター、小説家、編集者として多岐にわたり活動中。ゲームと漫画は日々のライフワーク。ドラマ・アニメなどに関する執筆や、編集業務など、ジャンルを横断した形で“物語”に携わっている。(X:@Yuzuhara_Miri