「色んな男と遊ぶ尻軽女」SNSに書かれた“女友達の誹謗中傷”→開示請求で判明した“犯人の正体”にヒヤッ…【しまうま劇場】

SNSの普及で、誰でも気軽に思いを発信できる時代になりました。その一方で、“匿名”という仮面をかぶって、他人を傷つける言葉を吐く人も少なくありません。バレないと気軽に書き込むととんでもないことになる可能性も…。

日常に隠れた学びや未来へのヒントを学べるショートドラマを配信する「しまうま劇場」の『匿名投稿』では、そんなネット社会の闇と、そこに潜む人間の本音をリアルに描いています。

【匿名投稿】SNSに悪口、ゆるせる？#ショートドラマ-

SNSの誹謗中傷

「あいつ…絶対許さない！」

みどりは、部屋でスマホの画面を見つめながら、震える手でハサミを勢いよく振り下ろします。

ーーー

「は？またかよ？」

大学の休憩時間、流奈がSNSを見ながら思わず声をあげます。「またクソリプついてんだけど」そう言う流奈のスマホを「マジじゃん！」と友人が横から覗き込んでいました。

そこには“下品な服着て男誘ってるんだ”と心無いコメントが…。

「マジで終わってるよ」と呟く流奈。

近くにいたみどりは無言のまま、視線をそらしていました。

流奈への苛立ち

ある日、みどりが大学でノートをとっていると「ねぇ、みどり」と流奈が近付いてきました。

「明日の授業の発表資料作っといて」とニコッと笑う流奈。

「え？なんで？」とみどりが困惑しながら返事をしますが、流奈は聞こえないふりをして机に資料を置きます。

そして「私これから彼氏とデートなの、あんたどうせ暇でしょ」と言い残して教室を出ていきました。

（なんなの）

みどりは胸の奥で、流奈の身勝手さに苛立ちが募っていきました。

 「こういう奴は人生終わらした方がいいんだって」怒る流奈

自宅に帰り、流奈のSNSを開いたみどり。画面には、お酒を飲みながら笑っている流奈の写真。

「ほんと派手」と小さく呟きます。

コメント欄には“承認欲求の塊だね”との投稿があり「まぁむかつくよね」と共感。

そこに、新たなコメントが追加されました。

“どうせ色んな男と遊ぶ尻軽女だろwww”

ーーー

翌日、流奈は大学で例のSNSのコメントを見ながら怒っていました。

「はぁ？事実無根じゃん！」と友人が声をかけます。

「そう！なのに彼氏がこれ信じてこの間喧嘩になって〜」と苛立ちを隠せない流奈。

みどりは、そのやり取りを後ろの席で黙って聞いていました。

「うわ〜最悪〜」と笑う友人に、流奈はふと真顔で言います。「でも、こういうのって開示請求したら正体突き止められんだよね？」

その一言に、友人の笑顔がスッと消えました。「そこまでする必要ないんじゃない？」

「いやいや、こういう奴は人生終わらした方がいいんだって」と言う流奈の声には怒りとプライドが混ざっていました。

 誹謗中傷したのは…

生徒が帰ったあとの静まり返った教室には、一人焦った様子でスマホを触る友人の姿がありました。

「やっぱりあんただったんだね」背後から、みどりが声をかけます。

流奈のSNSに誹謗中傷のコメントを書いていたのは、いつも隣りにいる友人だったのです。

「私は悪くない！あんただって流奈にムカついてるでしょ！」叫ぶように言う友人。

「だからって…」みどりが言い返そうとしますが、友人は止まりません。

「リアルで悪口書いても許されてネットでは何でダメなの？」声を震わせながら問いかけてくる友人。

みどりは、一歩友人に近づき「そういう時代なんだよ」。

そのみどりの言葉に、友人は涙を流すしかありませんでした。

「悪いことをすると必ずバレる」と肝に銘じることが大事

身近な人に対しての不満やストレスを、本人にぶつけるのはなかなか難しいものです。だからこそ、SNSなど“匿名”で吐き出したくなる気持ちは誰にでもある気持ちです。しかし、その一瞬の感情で書き込んだ言葉が、相手を深く傷つけ自分の人生をも狂わせることがあります。

悪いことをすれば、必ずどこかで自分に返ってくるーーーそのことを忘れないようにしたいですね。

『匿名投稿』は、誰もが気軽に発信できる時代だからこそ、“言葉の責任”とは何かを考えさせてくれる作品ですね。

紹介作品

しまうま劇場Vol.66「匿名投稿」

コンテンツ提出協力

しまうま劇場（YouTube）

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