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就職相談に乗ったのに「でも…」親友より占い師を信じる友人にショック|占いに依存しすぎた友人

  • 2025.8.29

子育て中の主人公・かおりは、幼馴染で親友のまゆみが占いに依存していく姿に違和感を持っていました。最初は雑誌の占いを気にする程度だったまゆみでしたが、やがて占いの言葉を人生の羅針盤とし、仕事や人間関係など重要な決断までも委ねるように。彼女の依存はどこまでエスカレートしていくのでしょう…。『占いに依存しすぎた友人』第2話をごらんください。

親友・まゆみが占いに依存し、人生の選択を占いに委ねる姿に、主人公かおりはもどかしさを感じていました。彼女の言葉よりも占いを信じるまゆみとの間に、溝が生まれ始めます。

どんどん占いに依存する友人

ママリ

「まゆみ、今のままで本当に大丈夫なのかな。心配だよ」

私は娘・まりをあやしながらたかとに愚痴をこぼす。まゆみの占い依存は、私には理解できないレベルに達していた。

「かおりがそこまで言うってことは、相当なんだろうな」

たかとは、私の話に真剣に耳を傾けてくれる。

「そう!本人も、『本当はやめたいんだけど…』って言うんだよ。でも、『信じないと、悪いことが起こるんじゃないかって、怖い』って」

たかとは、少し考え込むように頷いた。

「まゆみちゃんにとっては、それが安心材料なのかもしれないね。人間だれしも不安はあるものだから…」
「でも、私が何か言っても、私の言葉より占いを信じるんだよ。この前もさ…」

私は少し前にまゆみから連絡を受け、カフェで相談に乗ったときのことを思い出していた。

仕事のことも、全て占い任せ

ママリ

以前の会社を人間関係を理由に辞めたまゆみは、再就職先として検討している仕事について「私に合ってるかな?」「人間関係、うまくいくかな?」と、不安そうに相談してきた。

頼られてうれしい気持ちもあった私は精一杯、自分の経験や考えを伝えた。彼女の性格をよく知っているからこそ、具体的なアドバイスもしたつもりだ。

「まゆみなら大丈夫。真面目だし、人懐っこいからすぐ馴染めるよ。最初は大変かもだけど、頑張ってみたら?」

そう励まし、まゆみも「ありがとう」と前向きになってくれたように思った。でも、その日帰宅したらまゆみから電話があり、こう言うのだ。

「さっきはありがとう。かおりの言うことも分かるんだけどね…。でも、さっき電話で占い師さんに聞いたら、今の転職するのは良くないって。だから辞退しようと思う」

私のアドバイスには耳を傾けてもくれない

ママリ

結局、彼女は占いの言葉を信じて、その仕事を断ってしまった。私の言葉は、彼女にとっては、占いの先生の言葉よりもずっと軽かったということ。それが、すごく、もどかしかった。私は彼女の味方で、彼女のことを心から心配しているのに、その気持ちが全く伝わっていない気がした。

まゆみにとって、占いはもはや、人生の羅針盤だった。それは、時に彼女を安心させ、時に彼女を縛り付ける。そして、その羅針盤は、私とまゆみの間に、確実に距離を作り始めていた―――。

あとがき:私の言葉は、占いの言葉よりもずっと軽かった

人生の大きな決断を、親友の言葉ではなく、占いの言葉で下してしまうまゆみの姿に焦点を当てました。彼女が「占い師の言葉を信じて仕事を断る」という選択をしたとき、主人公が感じたもどかしさは、読者の皆さんにも伝わったのではないでしょうか。信頼していたはずの言葉が、自分にとって何の効力も持たないと知ったときの痛みを、かおりは感じ始めます…。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:ゆずプー

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