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90年代のエイプ名作集合!スカルTやBABY MILO®など伝説アイテムを振り返る

  • 2025.8.24

設立以来、数々の名作を生み出してきたBAPE®。そのプロダクトはファッションの域を超え、日本を代表するカルチャーシーンの象徴ともいえる存在となった。本特集では、2010年頃までにリリースされた初期〜中期のアーカイブのうち、1990年代のBAPE®のマスターピースを一挙に振り返る。

シグネチャーモデルから伝説のコラボまで……BAPE®名作の軌跡【90年代編】

SKULL TEE[1993年]

ブランド設立後の4作目にリリースされたスカルTシャツは、初期グラフィックの代表格。まだオリジナルボディが使われていない時代のシルエットもレア。

BAPE®の歴史の中で最も古い、通称“ラジカセタグ”。ブランド設立直後のほんのわずかな期間だけ使われた仕様。

BMX MESH L/S TEE[1995年]

BMXのファクトリーチームをイメージしてデザインされたメッシュTシャツ。ストリートとスポーツがクロスオーバーしていた時代の空気を詰め込んだ一枚。

ネームの種類がまだ少なかった初期の黒タグ。

スチャダラパーTEE/BAPE HEADS SHOW TEE[1996年]

90年代にスチャダラパーとタッグを組んで展開したコラボTシャツたち。右はスチャダラパーも登場した、BAPE®の根幹をなすイベント「BAPE HEADS SHOW」のスタッフTシャツで、当時の東京ストリートとヒップホップカルチャーが交差していた空気感を如実に物語るアイテム。

1996年頃より採用された、エイプヘッドとともにブランドを象徴するスローガン「Ape shall never kill ape」がプリントされているタグ。

BUSY WORKS TEE[1996年]

BAPE®を代表するプロダクトのひとつ、スプレー缶Tシャツの第1弾。NYの地下鉄サインをモチーフにした「A」「E」とエイプヘッドを中央に配置した、スタッシュによるグラフィックは、後にショッパーにも採用。

90年代後半〜2000年代頃まで使用されていたショッパー。

1990年代のスプレー缶Tシャツたち。いずれもMADE IN USAの既成ボディを使用しており、ボディのメーカーや仕様は一点ごとに異なる。

Tシャツを圧縮し、まるでスプレー缶のような形状にパッケージングしたアイコニックなアイテムは、その斬新なアイデアが話題に。1996年発売時、スタッシュとフューチュラによる2バージョンが発売され、BAPE®が単なるファッションブランドではなく、カルチャーの発信源であったことを示す象徴的プロダクトのひとつ。(※写真のスプレー缶写真は2004年に発売されたもの)

BATHING APE 21ST CENTURY TEE[1996年]

NOWHERE3周年の缶にも入っていたステッカーで、原宿の「NOWHERE」のショーケースに貼られていたものをTシャツに昇華。Tシャツ用にデザインされたものではなく、グラフィックが先行した初期らしいプロダクト。このアイテムにはビスネームはない。

The story of Pissname

今となっては定番の袖のピスネーム。初期の頃はすべて手縫いで対応していたため、発売タイミングに間に合わず、付いていないものも混在している。初期ならではの、人力ゆえのばらつきこそ、アーカイブの面白さ。

初期のピスネームは®が左に。
現在のピスネームは®が右に。
2000年代初期、1シーズンのワンロットのみ採用された挟み込みではなく縫い付け型のピスネーム。レア度高め。

ピスネームが縫い付け仕様③のTシャツは、洗濯をした際にめくれないようにとの配慮で裾の折り幅が3.5cmと太め。ディテールへのこだわりで、修正を繰り返し、常に少しずつアップデートされている。

APE 21ST CENTURY TEE[1996年]

こちらのグラフィックもステッカーとして展開されていたもの。近未来を思わせる構図と配色で構成された背面グラフィックに加え、胸元の“APE”ロゴはさりげなくラメ仕様。

GENERALS TEE[1996年]

鎧をまとったゴリラ、通称“ジェネラル”が登場したのは1996年。以降断続的にリバイバルされることになるが、BAPE®のグラフィックカルチャーのなかでも象徴的な位置を占めている。(※写真のTシャツはリバイバルされたもの)

BROTHER HOOD ONE SHOULDER BAG[1996年]

BAPE®ではなく、NOWHEREとしてNEIGHBORHOODと共作したバッグは、ブラザーフッドとも呼べる間柄だからこそ実現したアイテム。この頃のCAMOにはまだ猿の姿はない。

両ブランドの頭文字から“2N”と書かれたロゴは、当時のカルチャー的なつながりを体現。

BROTHER HOOD HOODIE & CAP

フーディとキャップ、発売年は異なるが、BAPE®とNEIGHBORHOOD双方の関係性を象徴するマスターピースとして今なお語り継がれている名作コラボ。互いを“ブラザーフッド”と呼ぶ絆のもとに生まれた、ストリートカルチャーの一章を刻むアイテム。

1st CAMO SHORT SNOW BOARD JACKET[1996年]

初期のオールブラックのスノーボードジャケットをショート丈にし、1st CAMOでラッピングした後期型。BAPE®の象徴的な柄である1st CAMOは1996年に誕生した。

A.S.N.K. Ape 96 & 97 STUDIUM JUMPER[1996年]

POST OALLSとコラボレーションしたスペシャルエディション。左胸のワッペン「A」「P」「E」は販売されたもので、それ以外はスタッフの名前のイニシャルを入れた非売品。(※ピンバッジはスタッフ私物で付属品ではありません)

WORLD WIDE APE HEADS SHOW STAFF COACH JACKET[1997年]

1997年からスタートした、BAPE®による伝説的イベント「WORLD WIDE BAPE HEADS」の開催を記念してスタッフ用に製作された一着。ブランド表記が現在の「BAPE®」ではなく「APE」となっている点も、黎明期ならではの味わいが感じられる。

開催時の1997年12月14日と記されたワッペン。

CORNELIUS『FANTASMA』TOUR TEE[1997年]

ブランド設立前より交流のあったCORNELIUS。3作目のアルバム『FANTASMA』ツアーのために制作されたコラボTシャツは、当時の音楽とストリートの交差点を象徴している。

BAPE® × WTAPS MILITARY JACKET[1997年]

東京ストリートの黎明期を象徴する、BAPE®とWTAPSによる初のコラボレーションジャケット。

WTAPSの掲げる思想と、BAPE®のグラフィックカルチャーが融合したプロダクト。

CYCLE JACKET[1997年]

1997年に登場した初代(オレンジ×カーキ)と、翌年の第2弾(シルバー)。軽量かつ丈夫なリップストップナイロンを使用し、機能的なウェアをストリートに落とし込んだエポックメイキングな一着。

バックの裾には「APE SHALL NEVER KILL APE」のプリントが。自転車に乗ったときでも背中が隠れるロングテール仕様で、裾は内側にしまえる構造に。

BEETHOVEN SWEATSHIRT[1998年]

クラシック音楽の巨匠・ベートーベンを大胆にフィーチャーしたグラフィックシリーズの第2弾。ややウォッシュがかったヴィンテージスウェットのような表情で人気を博した。

MANHUNT BOOTS[1998年]

名作シューズ「マンハント」。

第一弾モデルに付属していたオリジナルボックス。側面に描かれたソルジャーシルエットは、後にフットウェア専門店〈FOOT SOLDIER〉のアイコンにも転用され、BAPE®内におけるブランド展開の伏線的存在として注目を集める。

DIGITAL CAMO JACKET[1998年]

裏地にまで迷彩をプリントするなど、細部へのこだわりが徹底されたデジタルCAMOジャケット。フロントのワッペンとドローコード付きの裾が、ミリタリー由来の無骨さを引き立てている。

W FACE HOODIE[1998年]

アメリカンヴィンテージから着想を得て誕生した、ダブルフェイスフーディ。表面と裏面の二重構造によるふっくらとした厚みと、柔らかな肌触りが特徴。

1998年以降のアイテムに付けられるようになった、“APE SHALL NEVER KILL APE”タグ。

STAND COLLAR NYLON JACKET[1999年]

オールブラックかつブランドらしいディテールの融合は、まさにストリートにおける上質なミリタリーウェア。UNDERCOVERのJONIO氏が着用していたことで、“ジョニジャケ”の愛称でも知られている。

1999年後半より登場し始めたタグ。従来のタグデザインと比較して、グラフィックとしてのエイプヘッドロゴを大きくフィーチャーしているのが特徴。

NEW YORK CITY SWEATSHIRT[1999年]

アーチ状にレイアウトされた“NEW YORK CITY”の文字は、70年代のローカルスーベニアを思わせるクラシカルな佇まい。

CORDUROY B-7 JACKET[1999年]

アメリカ軍の防寒用アウター「B-7」からインスパイアされ、コーデュロイとファーで再構築した一着。肉厚なボディにボア裏地を全面に施し、袖口や裾、フード縁に至るまで高い保温性を確保。

極寒地仕様のミリタリーウェアを想起させる、“ARCTIC BRIGADE”と書かれたこのアイテムだけの特別なネームタグ。

BABY MILO®[1999年]

言わずと知れたアイコニックな存在、BABY MILO®が誕生したのは1999年。グラフィックのひとつとしてスウェットなどにプリントされていたが、愛くるしい姿で人気を博し、徐々にキャラクター化。今ではKIDSラインを象徴するモチーフに。

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