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「いや不倫じゃん…」「かなり可哀想」“美化された脚本”に苦言を呈す視聴者も…だけど「軽く20回は観た」“中毒性抜群”の至高映画

  • 2025.9.14

壮大なストーリーではなくとも、人の心に温かく残り続ける映画があります。今回は“忘れられない邦画作品”5選をセレクトしました。本記事では、第3弾として映画『人のセックスを笑うな』をご紹介します。この映画は、2008年公開で、山崎ナオコーラさんの同名小説を映画化したものです。

純度100%のストレートな恋愛もので、観ている人をいつまでもキュンキュンさせてくれますが、タイトルは直球で過激!豪華キャストにも注目してみてください!


※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

映画『人のセックスを笑うな』どんな作品?

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女優・永作博美(C)SANKEI
  • 作品名(配給):『人のセックスを笑うな(東京テアトル)
  • 公開日:2008年1月19日

あらすじ

美術学校に通う、みるめ(松山ケンイチ)は、ある日、20歳年上の講師ユリ(永作博美)に絵のモデルを頼まれました。ふたりは恋に落ち、アトリエで関係を持ってしまうのです。初恋のみるめに対し、ユリには夫がいます友達の堂本(忍成修吾)が2人の仲に気付き、みるめを問いただすと、みるめは嬉しそうに関係を持ったことを話しました。その時、仲間のえんちゃん(蒼井優)は、うつむいたまま。えんちゃんは、ユリが既婚者であることを知っていたのです。

「軽く20回は観た」リピーター続出の名作

映画『人のセックスを笑うな』は、淡く切ない胸キュン描写と、許されない不倫という背徳が絶妙に溶け合った作品。観る人によって受け止め方はさまざまで、「かなり美化されてる」「いや不倫じゃん…」「かなり可哀想」という声も。不倫関係であるはずなのに、まるで純愛のように瑞々しく切なく描かれている点に疑問の声も見られました。

一方で「映画館で観てDVDも買いました」「軽く20回は観た」「もう今まで10回くらい観てる」など、何度も繰り返し見ているファンも多数いました。繊細な映像美独特の空気感が観る人の心を掴み、主人公たちの揺れ動く感情を鮮やかに切り取っている点が、この作品の大きな魅力です。

また、出演陣も豪華なことで話題となっています。主演は松山ケンイチさんと永作博美さん。その他にも、蒼井優さん、市川実和子さんに忍成修吾さんが出演しています。特に主演のキャスティングについては、井口奈己監督が映画.comで次のように話しています。

(当初、永作さんの演じた役は)40代でもうちょっと美女じゃない人をイメージしていた。(松山さんについては)(『デスノート』の)Lになる前で知らなかった(笑)。当時はまだ脇役ばかりで、30~40代の女性がワーワー言っていたのでいいかなと。
出典:「人のセックスを笑うな」井口奈己監督、次回作は「必ずやります」 映画.com 2012年12月19日配信

井口監督は、役者をキャスティングする際、この人がそのまんまでいてくれたら、もうOKという人に声をかけているそうです。主人公みるめとユリも、まさにハマリ役でしたよね!

本当に恋に落ちているのでは?と思うほどリアルな快演

映画『人のセックスを笑うな』では、夫がいるユリとみるめが恋に落ちるストーリー展開となっています。主演の2人の演技が、まるで本物の恋人同士みたいだとSNSで話題となっていました。

「叫びたくなるよな」「いちゃつき具合が半端ない」「松山ケンイチと永作博美の掛け合いがとても心地いい」などの声が集まっていました。

実際、撮影現場でも、松山さんは永作さんにメロメロだった様子。松山さんが当時の様子をシネマトゥデイで次のように語っていました。

松山:僕は、ただただ幸せでした。現場で一番安心できたのが、本当にカメラの前。それがずうっと続いて、カメラの前にいることが現実なのかなって思ったぐらいです。そう思えたのは、ユリさん(永作の役名)のおかげです。ユリさんに対してすごく恋愛感情を持ちましたし、今でも会った瞬間にすごく幸せな気分になれました。
出典:『人のセックスを笑うな』永作博美&松山ケンイチ単独インタビュー (シネマトゥデイ) 2008年1月15日配信

恋愛感情を持ったと話している松山さん、そのように感じさせる永作さんも素晴らしいですが、役に入りきっている松山さんもやはり素晴らしい俳優さんですね。

危うい関係の100%恋愛ストーリー、ぜひ大切な恋人と一緒にご覧になってみてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です