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「ここまでやって大丈夫…?」「観るなら覚悟して」“攻めすぎた描写”に絶句…だけど「全てが最高」熱狂的ファンを生んだ伝説ドラマ

  • 2025.9.13

ドラマのなかには、テレビで放送できたことさえ驚かされるほどの挑戦的な作風の作品も数多くあります。常識や倫理観を揺さぶるような演出やストーリーは、多くの視聴者にインパクトを与えました。今回は、そんな“地上波放送がギリギリのドラマpart2”5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2012年放送のドラマ『ストロベリーナイト』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

ドラマ『ストロベリーナイト』あらすじ

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「ストロベリーナイト」主演の竹内結子(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『ストロベリーナイト』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2012年1月10日~3月20日

あらすじ

誉田哲也さんの人気警察小説“姫川玲子シリーズ”を原作とした実写ドラマ。シリーズ第1作の小説『ストロベリーナイト』の続編にあたる小説『シンメトリー』『ソウルケイジ』『感染遊戯』に収録されたエピソードを抜粋したストーリー。

物語の主人公は、警視庁捜査一課殺人犯捜査係で唯一の女性班長である姫川玲子(竹内結子)。高校時代に凄惨な事件の被害者となった過去を持つ玲子は、刑事となって鋭い直感と時に大胆すぎるほどの行動力で数々の難事件を解決に導いていました。

玲子が率いる姫川班の部下である菊田和男(西島秀俊)葉山則之(小出恵介)石倉保(宇梶剛士)湯田康平(丸山隆平)といった個性豊かな刑事たちとの絆や対立、そしてライバル刑事・勝俣健作(武田鉄矢)との衝突などを通して、警察組織の闇や事件の裏に隠された人間の業を描く―。

ドラマ『ストロベリーナイト』の見どころ※ネタバレあり

竹内結子さん主演の刑事ドラマ『ストロベリーナイト』は、ハードな描写と重厚なストーリーで、今なお多くのファンに語り継がれる作品。その内容は非常に過激なもので、SNSでは「内容、演出的に地上波再放送はまず無理」「ここまでやって大丈夫…?」「観るなら覚悟して」のようなコメントも集まっていたようです。第1話から頭の先から股まで真っ二つになった轢死体が登場するなど、作中で頻出する凄惨な遺体やグロテスク描写は、視聴者に強烈な衝撃を与えました。

その一方で、刺激的な描写を凌駕するほどのたくさんの魅力が、多くの視聴者の心を掴んで離しませんでした。竹内結子さんをはじめとした超豪華俳優陣による魅力的なキャラクターたちは、原作にある魅力だけでなく、また違った魅力も見せています。加えて、事件の謎解きだけでなく、その裏側にある深い人間ドラマも丁寧に描かれており、一種の群像劇のように感じられる点も見どころ。SNSでは「全てが最高!」「大好きな作品」「ストロベリーナイトは伝説」などの熱狂コメントが多く寄せられていました。

“攻めた脚本”が魅せた唯一無二のサスペンスドラマ

竹内結子さん演じる警視庁捜査一課の刑事・姫川玲子の活躍と葛藤を描き、そのハードな内容で社会現象を巻き起こしたドラマ『ストロベリーナイト』。“地上波放送ギリギリ”とまで言われた猟奇的な事件と警察組織の闇に鋭く切り込む作風は、多くの視聴者に衝撃を与え、熱狂的なファンを生み出しました。

そんな本作は、スペシャルドラマやスピンオフドラマに加えて、劇場版も公開されています。ドラマシリーズのダークな世界観はそのままに、映画ならではのスケール感と骨太なストーリーは観る者を圧倒しました。映画の公開にあたり、メインキャラクターの1人である菊田和男を演じた西島秀俊さんは、総合映画情報サイト映画.comのインタビューで次のような胸の内を明かしました。

もともとドラマの表現の限界を超えることを目指していたチームなので、映画になれば表現の範囲が広がる。そういう『ストロベリーナイト』を見たいというのが個人的にはありました出典:『竹内結子&西島秀俊、果てしなく広がる「ストロベリーナイト」への思い』映画.com 2013年1月28日配信

「ドラマの表現の限界を超える」、この言葉から、制作陣が単に人気ドラマを作ろうとしていたのではなく、常にテレビの限界に挑戦しながら作品に臨んでいたことがうかがえます。本作が原作の良さをしっかりと表現した唯一無二のサスペンスドラマとなったのは、制作陣の攻めの姿勢が大きな要因であったことは間違いないでしょう。

まだドラマ『ストロベリーナイト』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“女刑事・姫川玲子の壮絶な生き様”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です