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「願い続けます」「絶対やるべき」放送終了後も“続編希望が殺到”する名ドラマ…「神がかってる」“唯一無二の脚本”で魅せた逸作

  • 2025.9.20

素晴らしいドラマは、最終回の寂しさと同時に、「もっとこの世界を観ていたい」という強い願いを視聴者に残します。魅力的な登場人物たちのその後の人生に思いを馳せ、未回収の伏線の先に広がる物語を想像してしまう。今回は、そんな“続編が熱望されるドラマ”5選をセレクトしました。

本記事では第1弾として、2023年放送のドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“続編が熱望されるドラマ”『うちの弁護士は手がかかる』

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『うちの弁護士は手がかかる』公開制作発表に出席した平手友梨奈(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2023年10月13日~12月22日

あらすじ

蔵前勉(ムロツヨシ)は、人気女優・笠原梨乃(吉瀬美智子)を30年間にわたりサポートしてきた超敏腕マネージャー。蔵前の完璧なマネジメントは、笠原を日本のトップ女優にまで押し上げましたが、夢だった海外進出を目前にしたある日、彼は突然解雇を言い渡されてしまいます。

絶望の淵に立たされた蔵前勉は、偶然、天野杏(平手友梨奈)という女性に出会います。香澄今日子(戸田恵子)が所長を務める『香澄法律事務所』に勤める天野は、最年少で司法試験に合格した超エリート新人弁護士。しかし、人とのコミュニケーションが極端に苦手で、弁護士として全く成果を出せずにいました。

蔵前が天野の忘れ物を届けたことをきっかけに、香澄はマネージャーを解雇された蔵前の能力を見抜き、パラリーガルとしてスカウトします。そして、天野とバディを組むよう提案するのでした。こうして、元敏腕芸能マネージャーと不器用な天才弁護士という、異色のリーガルエンターテインメントが幕を開けます―。

ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』の見どころ※ネタバレあり

ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』の大きな魅力は、ムロツヨシさん演じる元芸能マネージャーのパラリーガル・蔵前と、平手友梨奈さん演じる天才新人弁護士・杏のコンビが生み出す、笑いと温かさにあります。蔵前が連発するオマージュされた懐かしいネタと、杏のクールで現代的なキャラクターとの間に生まれる世代間ギャップの掛け合いが、本作ならではの唯一無二の魅力。単なる法廷ドラマに留まらず、異色のバディが繰り広げるコミカルな日常を描いた点が、「エンドレス爆笑」「昭和小ネタ満載」「神がかってる」と多くの視聴者の心を掴みました。

また、コミカルな要素だけでなく、天野杏が抱える過去や家族との確執といったシリアスなストーリーも見どころです。蔵前との出会いを通じて、杏が人として、弁護士として成長していく姿は、多くの視聴者の感動を呼びました。魅力的なバディの関係性が視聴者に深く愛された結果、放送直後からSNSでは「続編期待」「続編あったら嬉しいなぁ」「願い続けます」「絶対やるべき」といった続編を願う声が相次ぎました。

平手友梨奈の快演光る名ドラマ

ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』では、平手友梨奈さん演じる天野杏の不器用で独特なキャラクターが多くの視聴者を魅了しました。そんな唯一無二のキャラクターを作り上げるにあたって、意外にも平手さんは現場のドラマスタッフを“お手本”に役作りをしていたそうです。テレビ番組情報をはじめとした映像コンテンツの情報を発信するウェブサイト「TVガイドWeb」でのインタビューにて、平手さんは役作りの背景を話しました。

台本に書かれているセリフは文字だけなので、それがどういう言い方、どういうニュアンスなのかを考えるんですけど、その方をイメージすると、セリフが頭の中で再生されるようになっていて…(笑)。杏ちゃんのお手本です。 出典:『平手友梨奈が明かす、演じる役の“お手本”の存在「すごくヒントをもらっています」 「うちの弁護士は手がかかる」インタビュー』TVガイドweb(2023年10月20日配信)

実在のスタッフを見本にすることで、キャラクターに唯一無二のリアリティと魅力を吹き込んでいた平手さん。意外な役作りのヒントを知ったうえで視聴すると、杏の少し変わった言動や表情が、より一層興味深く感じられるかもしれません。

まだドラマ『うちの弁護士は手がかかる』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“不器用な天才弁護士と最強マネージャーのドタバタコメディ”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です