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「不倫を美化してるだけ」「ありえない」“禁断に切り込んだ脚本”に苦言も…だけど「一生忘れない」心揺さぶる名ドラマ

  • 2025.9.19

ドラマや映画の中には、思いがけない展開で強い印象を残す作品があります。今回は、そんな中から"衝撃を受ける名ドラマ"を5本セレクトしました。本記事ではその第3弾として、ドラマ『冬のサクラ』(TBSテレビ系)をご紹介します。恋を知らずに生きてきたガラス細工職人と、記憶を失った人妻の出会い。やがて互いに惹かれ合う二人に、夫の嫉妬と不治の病という残酷な現実が立ちはだかります――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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舞台あいさつに出席した俳優の佐藤健(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『冬のサクラ』(TBSテレビ系)
  • 放送期間:2011年1月16日~3月20日
  • 出演:草彅剛 (稲葉祐 役)

山形で母の介護をしながら、ガラス細工職人として静かに暮らしていた稲葉祐(草彅剛)は、恋を知らないまま三十代半ばを迎えていました。そんなある冬の日、祐は偶然、石川萌奈美(今井美樹)という女性を助けます。

彼女は「啓翁桜」を一人で見に来た際にひったくりに遭い、そのショックで記憶喪失に…。夫や娘が東京で待っていることさえ思い出せない状態でした。

祐は成り行きで萌奈美を自宅に泊め、彼女の面倒をみるようになります。やがて二人の間には言葉にできない絆が芽生え、祐にとって人生で初めての恋となりました。しかし、萌奈美の記憶が戻り、彼女には夫・航一(高嶋政伸)と娘・琴音(森迫永依)がいるという事実が明らかに――。

一方、東京にいる航一は祐の存在を知り、嫉妬と不安から徐々に人が変わったように豹変。萌奈美を束縛しようとするその態度は、夫婦関係をさらに悪化させていきます。

そんな中で、祐の弟・肇(佐藤健)と恋人・安奈(加藤ローサ)は二人の純粋な想いを理解し、見守ります。しかし萌奈美が重い病に侵されていることが判明し、残された時間が少ないことが明らかに。

祐は彼女に生きる希望を持ってほしいと必死に寄り添い、最後は山形の自宅で看病を続けることを決意しますが――。

11年ぶりの連続ドラマ出演で話題を呼んだヒロイン

ドラマ『冬のサクラ』は、2011年1月期にTBSの日曜劇場枠で放送された恋愛ドラマです。主演は草彅剛さん、相手役には、11年ぶりの連続ドラマ出演となる今井美樹さんが抜擢され、放送前から大きな話題となりました。

さらに佐藤健さん、加藤ローサさん、高嶋政伸さん、江波杏子さんら実力派キャストが集結。

企画を担当したのは『JIN-仁-』『MR.BRAIN』など数々のヒット作を手がけてきた石丸彰彦さんです。主題歌には山下達郎さんがこの作品のために書き下ろした『愛してるって言えなくたって』が起用されました。

初回視聴率14.5%を記録し、韓国の人気女優チェ・ジウさんが友情出演したことでも注目を集めました。

「至高」とまで言われた弟役の演技力

本作の見どころの一つは、主人公・祐の弟、肇を演じる佐藤健さんの好演です。

研修医として東京で奮闘しながらも兄を気遣い、支えようとする姿には、視聴者から「喜怒哀楽いっぱいで最高」「至高の佐藤健」などの感想が寄せられるほど。

柔らかな眼差しや仕草には「可憐で可愛い」とのコメントが多く寄せられ、清潔感にあふれた佇まいについても「所作が美しい」「白衣がよく似合う」と高く評価されました。

なかでも印象的だったのはプロポーズのシーンで、「佐藤健史上、最高のプロポーズ」「胸がキュンキュンした」「肇ちゃんのプロポーズが最強」「あんなプロポーズされたい」といった声が寄せられています。

弟としての優しさと、恋人を思う一途な愛を両立させた好演は、物語に欠かせない彩りとなりました。

「何とも言えない気持ち…」視聴者を戸惑わせた禁断の関係性

2011年に放送された『冬のサクラ』は放送当時、賛否を呼んだ話題作でもあります。

当初から「不倫を美化してるだけ」「ありえない」といった苦言を呈する視聴者も見られ、「何とも言えない気持ちになった」と戸惑う視聴者も少なくありませんでした。「他人を不幸にする不倫に真実の愛はない」「結局は子どもを犠牲にしている」と断じる声や、「いちばん身近な人をいちばん苦しめている」と指摘する声もあり、拒否反応を示す視聴者が見られました。

一方で、「感動して涙がとまらない」「なんて切ないドラマ」と語る人も多く、特に祐と肇の兄弟の絆には「健くんとつよぽんの兄弟愛に胸が熱くなった」との声が多数寄せられました。さらに、ヒロイン・萌奈美の夫を演じた高嶋政伸さんには「高嶋さんの怪演がすごい」といった感嘆のコメントも目立ちます。加えて、「このドラマで『心』を学んだ」「一生忘れない素晴らしいドラマ」と絶賛する人も。

本作が長い年月を経てもなお語り継がれているのは、ただの恋愛劇を超え、人々の心に深く刻まれた名作であるからにほかなりません。まさに「衝撃的な名作ドラマ」と呼ぶにふさわしい一作です。


※記事は執筆時点の情報です