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「文句言いたいだけ」「ありえないでしょ」放送前から“物議を醸す”異例事態…だけど「再放送お願い」“熱望の声”が相次ぐ異色ドラマ

  • 2025.9.17

テレビドラマの中には、時に大きな波紋を呼び起こす作品があります。今回は、そんな中から"物議を醸した名作ドラマ"を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、ドラマ『コドモ警察』(TBSテレビ系)をご紹介します。大人の刑事たちが特殊ガスで子どもの姿に変えられ、小学校に通いながら悪の組織に挑む前代未聞の物語。放送時間をめぐって物議が巻き起こった異色の刑事ドラマとは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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第40回ベストドレッサー賞の授賞式に出席した吉瀬美智子(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『コドモ警察』(TBSテレビ系)
  • 放送期間:2012年4月17日~6月19日
  • 出演: 鈴木福(大沼茂 役)

『コドモ警察』の物語は、横浜を拠点に暗躍する犯罪組織・レッドヴィーナスとの対決から始まります。神奈川県警大黒署で結成された特殊捜査課は一網打尽を狙って動き出しますが、逆に敵の罠にはまり、特殊ガスを吸わされてしまいます。その結果、屈強な大人の刑事たちは、全員が子どもの姿に変えられてしまいました。

唯一大人のまま残った新人刑事の国光信(勝地涼)を仲間に加え、彼らは子どもの姿のまま捜査を続行。小学校に通いながら聞き込みや張り込み、取り調べをこなし、再びレッドヴィーナスへ迫りますが、毎回のように先手を打たれ、あと一歩のところで取り逃がしてしまいます。見た目は子ども、中身はベテランというアンバランスさが笑いと緊張を生み出す中、果たして特殊捜査課は宿敵を逮捕できるのでしょうか――。

子どもたちが主役に抜擢された異色の刑事ドラマ

『コドモ警察』は、2012年にTBSテレビ系で放送されたオリジナルドラマです。主要キャストの多くを人気子役が務めたユニークな企画として注目を集めました。当時は『マルモのおきて』や『妖怪人間ベム』など子役が主要キャストの作品が次々と放送されており、そのトレンドの中で人気を博した作品です。

主演のデカ長役には鈴木福さんが抜擢され、本田望結さんやマリウス葉さん(2022年芸能界引退)など、当時絶大な人気を誇った子役スターたちが集結。また、新人刑事役として勝地涼さん、鑑識課のキャリアウーマン役として吉瀬美智子さんも参加しています。子どもと大人が絶妙なバランスで共演する斬新なキャスティングが大きな話題を呼びました。特に、SNSでは「吉瀬美智子がかわいい」「吉瀬美智子のキャラが良い」などの声がみられました。

演出・脚本は『33分探偵』『勇者ヨシヒコ』シリーズで知られる福田雄一監督が担当しています。福田監督はコメディのキレと捜査劇のテンポを巧みに組み合わせ、子どもが"大人の刑事"を演じるという難しい設定をユーモラスに演出。主題歌にはSexy Zone(現:timelesz)の『High!! High!! People』が起用され、作品の明るいムードを引き立てました。

「なんで深夜に?」放送前に飛び交った厳しい声

『コドモ警察』は放送前から思わぬ厳しい声を浴びることになりました。その理由は、子役が多数出演しているにもかかわらず、深夜0時55分という遅い時間帯に放送されていたからです。ターゲット層として仕事帰りの20〜30代女性を想定し、“子どもの笑顔”で癒やしを届けたいという狙いがあったとされています。しかしながら、一部の視聴者から“子どもを遅い時間に働かせているように見える”といった不快感を訴える意見が寄せられました。

労働基準法では18歳未満の夜間労働が禁止されています。そのため、撮影自体は事前におこなわれていたものの、“夜遅くに子どもの姿がテレビに映っている”ことに違和感を覚える人も少なくありませんでした。特に主演の鈴木さんは当時“日本一忙しい小学生”といわれるほどの売れっ子。朝の情報番組から夜のドラマまで出演する姿に「働きすぎではないか」との指摘が集中しました。実際、SNSにも「なんで深夜にやってるの?」「ありえないでしょ」といった厳しい意見が寄せられました。

その一方で、「収録に決まってるしイヤなら観なければいい」「文句言いたいだけ」と受け流す声も。このように、子役を深夜枠ドラマに起用することの是非をめぐり、受け止め方の違いが浮き彫りになりました。

唯一無二の面白さが光った名ドラマ

『コドモ警察』は、子役たちを前面に押し出した異色の刑事ドラマとして大きな話題を集めました。SNSには、「再放送お願い」「コドモ警察の続編でオトナ警察をやって」という声や、「本当にみんなコドモ警察知らないの?」と作品自体の知名度に驚く声も寄せられています。

このように、多くの視聴者にとって、本作は楽しい思い出がつまったドラマです。「大人も子供も楽しめるドラマだった」という感想や「子役たちの演技やアクションが上手かった」と、称賛の声が絶えません。

放送前から厳しい声が寄せられ、視聴者の間で賛否が分かれる中で今なお愛され続けている本作は、まさに「物議を醸した名作ドラマ」と呼ぶにふさわしい一作です。


※記事は執筆時点の情報です