41歳女性「白髪がグッと増えてきた…」白髪の生える場所で“体調不良”がわかるって本当？【医師がズバリ回答】

2025.8.28

40代に入ると、鏡の前でふと目にする白髪の本数が急に増えたように感じることがありますよね。特に女性の場合、白髪のことで「年齢を感じる」「どう対処すればいいの？」と悩みが尽きません。さらに、「白髪が生えている場所に体の不調が隠れている」という話を耳にしたことはありませんか？今回は、その気になる“白髪の場所”と体調の関係について、無理なく読めるカジュアルな視点からお伝えします。白髪をただの老化現象として片づけるだけでなく、体からのサインとして捉えるヒントが見えてくるかもしれませんよ。

白髪の「場所」によって意味するものが変わる？体調不良と関連する可能性を探る

40過ぎてからグッと白髪が増えてきて、SNSで白髪がよく生える場所で、体調がよくないところがわかると投稿していた人がいたけど、本当なのかな？と気になりました。白髪が生えている場所によって、体調が良くない場所があると聞いたことがあるけど本当ですか？（41歳・女性）

白髪は生える年齢や量、場所によって印象も大きく異なります。実は、昔から東洋医学の考え方では、頭のどの部分に白髪が増えるかによって、体のどの臓器や部分に不調があるかを示すこともあるとされています。たとえば、前頭部の白髪は腎臓や肝臓の疲れを示すことがあると言われ、側頭部の白髪は血行不良やストレスのサインとも紐づけられています。また、後頭部の白髪は肩こりや首の疲れと関係することもあるとか。

とはいえ、医学的に直接これらの関連が科学的に証明されているわけではありませんが、漢方や伝統医学の観点で体の状態をチェックするきっかけになることは確かです。加えて、ストレスや睡眠不足、栄養不足などの生活習慣が白髪増加と深く関係していることは多くの研究で支持されています。つまり、白髪の現れ方で自分の体調や生活習慣を見直す「目安」にするのは決して無意味ではないのです。

白髪増加の背景には何が？生活の中でできるケアと注意点

白髪が増え始める40代は、仕事や家庭でのストレス、ホルモンバランスの変化、睡眠の質の低下などさまざまな要因が絡み合う時期。特に女性の場合はエストロゲンの減少により髪の健康も左右されます。さらに、乱れた食生活や栄養不足は髪の色素細胞に影響を及ぼしやすくなります。

たとえば、鉄分やビタミンB群、亜鉛は髪の健康を支える大切な栄養素です。これらが不足すると白髪が増えやすくなると言われます。また、慢性的なストレスは髪の色素細胞の働きを弱めるため、意識的にリラックスする時間を作ることも大切です。

さらに、生活リズムの見直しや質の良い睡眠は細胞の修復を助け、美しい髪を守る助けになります。白髪の「場所」を参考に体のどの部分が疲れているのか考えながら、食生活や生活習慣を整えるのもいいでしょう。例えば、「側頭部に白髪が増えてきたな」と感じたら、ストレスコントロールや血行促進を意識してみるのも一つの方法です。

白髪は体調のシグナル？でも、焦らず自分を大切にすることが大切

今回ご紹介したように、白髪の生えた場所によって体調のヒントが得られることがあります。ただし、あくまで一つの目安として捉え、過度に心配する必要はありません。白髪は遺伝や年齢とも深く関係していますし、誰にでも起こる自然な変化です。

大切なのは、白髪を通じて自分の体や生活を見つめ直すきっかけにすること。バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠、そして心のリフレッシュを心掛ければ、白髪が増えても元気に過ごせます。ヘアケアの方法や染める選択肢もしっかりあるので、自分らしいスタイルを楽しみながら向き合ってみてはいかがでしょうか。

白髪の場所と体調の関連性は、今後さらに科学的に解明されていくかもしれません。この記事が、毎日の白髪と向き合うヒントや安心感になれば幸いです。

監修者：PRIDE CLINIC 院長久野賀子（https://pride-clinic.com/）

2017年東京医科歯科大学医学部医学科卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、５年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。