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30代女性「住宅ローンや教育費で貯金ゼロ…」老後資金はどれくらい必要?→お金のプロが出した“驚愕の答え”とは…

  • 2025.8.26
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「住宅ローンと教育費、毎月ギリギリで貯金まで手が回らない」この悩みは、30代の家庭からよく聞かれる声です。毎月のやりくりが厳しいと感じる人は、少なくありません。出費が多い時期だからこそ、老後に必要なお金について、考えておくことが大切です。ここでは、住宅ローンや教育費などの負担に配慮しつつ、老後資金の目安をわかりやすく解説します。

老後の生活費、どれくらい必要?収入と支出のバランスに注目

<30代の夫婦と子ども1人で暮らしているケース>
30代で、夫婦と子ども1人です。現在は、住宅ローンや教育費に追われており、老後資金に回せる余裕がほとんどありません。将来的にどのくらい貯めれば良いのか、資金づくりをどこから始めれば良いのか分からず、とても不安です。老後資金はどれくらい必要なのでしょうか?

老後に必要となるお金は、生活スタイル、家族の有無、住まいの状況などによって、大きく変わります。

一般的に、公的年金だけでは「ゆとりある生活」を送るのは、難しいかもしれません。退職後に2,000万円から3,000万円ほどの蓄えが必要とされるケースが多いです。

一方で、30代の女性に多く見られるのが「住宅ローンの返済が続いている」「子どもの教育費が増えている」といった悩みです。この年代は、老後資金の積み立てを優先するのが困難で、どうしても後回しになりやすい傾向があります。このような状況では、将来の資金不足が心配になるかもしれません。

そこで大切なのは、「今の収支を把握すること」と「老後の生活費を見積もること」です。たとえば、厚生労働省のデータによれば、夫婦2人が受け取る年金額は平均で月15万円程度とされています。しかし、ゆとりを持った生活には、それ以上のお金が必要です。その差額が足りない「老後資金」になります。毎月数万円の不足でも、1年では数十万円、退職後の生活期間を考えると、数千万円規模の資金になるでしょう。

住宅ローンと教育費の現状を踏まえた、貯金ゼロからの資金づくりポイント

住宅ローンと教育費は、多くの家庭で家計を圧迫する代表例です。たとえば、月々の住宅ローン返済が8~10万円、子どもの学費や習い事・塾代が5~7万円かかる状況では、手取り収入の大部分が使われてしまいます。貯蓄に回す余裕はほとんどありません。これは特別なことではなく、多くの30代女性が直面している現実です。

そのような状況で大切になるのが、以下のようなポイントです。

  • 家計の見直しと無駄遣いの削減:毎月の支出を見直して、必要な支出とそうでないものを区別する
  • 教育費:奨学金や給付型の奨学金制度、教育費の補助を活用する
  • 住宅ローンの見直し:借り換えや返済計画の再検討で、負担軽減につながる
  • 老後資金:「なるべく早めに、少しずつ」積み立てる
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出典元:FP 石坂貴史

また、金融機関や自治体の公的支援制度を活用しながら、貯蓄や投資を検討する段階もあります。たとえば、新NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった税制面で優遇を受けられる制度は、老後の資金を効率よく準備するうえで役立ちます。

ただし、まとまった金額を貯蓄できなくても、焦らないでください。まずは、生活に必要な最低限の支出を守りつつ、少額からでも継続的に積み立てていくことが、最終的に確実な成果につながります。

先のことを考えるときは「心にも余裕を持たせる」

老後資金の準備は、数字の計算だけではありません。「心のゆとり」も大切な要素です。住宅ローンや子どもの教育費で、手元にお金がない時期に、不安を感じることは多いです。無理な節約や投資は、かえってストレスになります。

老後資金は、ライフプラン全体の一部として考えると、見通しが立てやすくなります。たとえば、子どもが独立すれば、教育費の負担は減るでしょう。住宅ローンを完済すれば、毎月の支出も軽減されます。そのタイミングに向けて、少しずつ資金を積み上げるのが、無理なく貯蓄できるポイントです。

専門家による家計相談サービスや、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することもひとつの方法です。情報を集めて、自身の状況を整理することが、将来の不安軽減につながります。

住宅ローンや教育費に追われても老後資金への備えを忘れずに

30代女性の「住宅ローンと教育費で貯金ゼロ」という悩みは珍しくありません。将来の老後資金を考慮すると、早めの情報収集と計画づくりが大切です。

具体的な目安として、年金以外に生活費を補うため、2,000万〜3,000万円程度の貯蓄が目標とされています。しかし、家計の現状を見ながら、無理のない積み立てと支出の見直しを続けましょう。

何よりも生活全体のバランスを取りながら、少しずつ前向きに資金計画を立てることが重要です。それによって、心に大きな安心感や余裕をもたらします。


監修者:石坂貴史

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証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。1,000件以上の金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。金融、経済、不動産、保険、相続分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。