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『群像』『新潮』『文學界』『文藝』文芸誌の編集長にどうしても訊きたい、いくつかのこと

  • 2025.8.12
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【訊いた人】
坂上陽子(『文藝』編集長)
戸井武史(『群像』編集長)
浅井茉莉子(『文學界』編集長)
杉山達哉(『新潮』編集長)

Q1.文芸が好きになったきっかけの一作は?

文藝(坂上)

金井美恵子『小春日和』。

群像(戸井)

大江健三郎『個人的な体験』。

文學界(浅井)

河野多惠子『みいら採り猟奇譚』。

新潮(杉山)

町田康『くっすん大黒』。中学生の頃なにげなく手に取り、日本語はこんなにも自由でいいんだと衝撃を受けました。

Q2.文芸誌を編集するうえで一番大切にしていることは?

文藝(坂上)

気力・体力・時の運。

群像(戸井)

小説を大切にする。その周りに、いろんなジャンルの文章や言葉に住んでもらう。

文學界(浅井)

「今」の取り入れ方。遅延するメディアなので。

新潮(杉山)

物語や論旨の展開にしても、細部の表現にしても、「紋切り型」は避けるよう注意しています。

Q3.文芸誌のおすすめの読み方は?

文藝(坂上)

斜め読み、つまみ食い、行き当たりばったり。

群像(戸井)

テーマパークの地図を見るように、まず目次を眺めます。全体の雰囲気を感じながら、気になったものがあればそこへ。

文學界(浅井)

とりあえず、表紙と目次をゆっくり眺めてほしいです。

新潮(杉山)

エッセイなど短い原稿から読み、書き手の表情を想像してみては?

Q4.文学の面白さはどこにあると思いますか?

文藝(坂上)

人間との出会い。

群像(戸井)

正解やゴール、結果、というようなものがそぐわないところです。

文學界(浅井)

書くのも読むのも一人でしかできないところ。

新潮(杉山)

読書を通じて、未知の自分と出会えること。

群像

出版社 講談社 発売日 毎月7日 定価 1,500~1,650円 編集長 戸井武史 創刊 1946年10月 連載作家 阿部和重 いしいしんじ 井戸川射子 円城塔 高橋源一郎  ブレイディみかこ 保坂和志 町田康 松浦寿輝 ほか

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戸井武史(『群像』編集長)

とい・たけし/1980年埼玉県生まれ。2004年、講談社に入社。『週刊現代』『セオリー』『小説現代』、文芸ピース出版部、文芸第二出版部を経て、19年より『群像』編集長。21年より文芸第一出版部長兼務、現職。

新潮

出版社 新潮社 発売日 毎月7日 定価 1,200円 編集長 杉山達哉 創刊 1904年5月 連載作家 市川沙央 小山田浩子 梯久美子 重松清 高山羽根子 千葉雅也 辻原登 宮本輝 ほか

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杉山達哉(『新潮』編集長)

すぎやま・たつや/1987年岐阜県生まれ。2011年、新潮社に入社。17年より『新潮』編集部に在籍し、24年より編集長。主な担当作に坂本龍一『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』、九段理江『東京都同情塔』など。

文學界

出版社 文藝春秋 発売日 毎月7日 定価 1,200円 編集長 浅井茉莉子 創刊 1933年10月 連載作家 松浦寿輝 井戸川射子 津村記久子 藤野可織 鈴木涼美 松尾スズキ ほか

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浅井茉莉子(『文學界』編集長)

あさい・まりこ/1984年北海道生まれ。2007年、文藝春秋に入社。『週刊文春』『別冊文藝春秋』、第二文藝部などを経て、『文學界』編集部に在籍。23年より編集長。

文藝

出版社 河出書房新社 発売日 季刊(1月・4月・7月・10月の7日) 定価 1,540円 編集長 坂上陽子 創刊 1933年11月 連載作家 町田康 皆川博子 柳美里 円城塔 岸本佐知子 いとうせいこう 岸政彦 ほか

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坂上陽子(『文藝』編集長)

さかのうえ・ようこ/2003年、河出書房新社に入社。営業部を経て、『文藝』編集部、単行本編集部、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」シリーズの編集を担当。18年に『文藝』編集部に復帰し、19年1月より現職。


Information

「文芸ブルータス 2025夏」特集 発売記念 文芸誌編集長トークイベント

『群像』『新潮』『文學界』『文藝』の編集長が集結。誌面には載せきれなかった内容が聞けるトークイベントが開催。特別な機会をお見逃しなく!

開催場所:紀伊國屋書店新宿本店 2階BOOK SALON
開催日時:2025年8月12日(火)18時45分開場/19時開演
参加方法:申込サイト(Peatix)にて予約受付中。
※着席20名、立ち見の場合は予約不要。

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