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「正直やめてほしい…」祖父母が無意識にやりがち…孫への“NGな接し方”に「ストレスを感じる」「努力をかき乱す」

  • 2025.8.27
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

おじいちゃん、おばあちゃんにとって、孫は大切な宝物です。孫との時間は何よりも幸せで、ついつい甘やかしてしまうこともありますよね。

でも、そんな愛情あふれる接し方が、実は子どもたちにとっては「正直、やめてほしい…」と感じることも少なくありません。

今回は、そんな孫へのNG行動ワースト3を紹介。特に「お菓子をあげすぎる」「親の悪口を言う」、そしてもうひとつ、思わずハッとさせられる行動が登場します。親世代が何を感じているのか、どんな影響があるのか、じっくり読み解いていきましょう。

甘いばかりじゃ困っちゃう…「お菓子をあげすぎる」問題の本当のところ

孫が喜ぶ顔を見たい一心で、「ついお菓子をたくさんあげてしまう」というおじいちゃん・おばあちゃんは多いでしょう。

けれど、これがなかなか厄介な問題になることも。親からすると、食生活の管理や健康への配慮は日々の責任ですから、孫に過度なお菓子が与えられることは体調管理の面でも悩みの種。さらに、甘い物の食べ過ぎは虫歯や肥満にもつながりやすく、将来の健康に響くことも知られています。

また、子ども自身が「おやつの時間はおじいちゃん・おばあちゃんの家が一番!」なんて思い込むと、親とのおやつルールの違いに混乱することも。親世代の努力を無意識のうちにかき乱してしまうことが問題になりがちです。甘えたい気持ちと健康管理のバランスは意外にデリケートで、親子・祖父母間での認識のずれがトラブルのもとになるケースも珍しくありません。

親の悪口が孫に与える影響とは?「陰口」は家族の絆にひびが入ることも

孫と過ごす際に、娘や息子の悪口をつい口にしてしまうおじいちゃん・おばあちゃんもいます。

「あの時ああだった」「あの子はちょっと困っている」など、親の話をするのは気軽な会話かもしれませんが、実はこれも親世代からすると「できれば聞かれたくない」話題です。孫はまだ家族の複雑な事情や大人の感情を理解できないものの、両親へのネガティブな言葉に戸惑い、不安を感じることが多いです。

さらに、子どもが大好きな両親の悪口を聞くことで、子どもの立場が揺らぎやすくなり、親子関係にストレスを感じる要因になることもあります。何気ない言葉が、知らず知らずのうちに子どもの心に「家族間の板ばさみ」という負担を生んでしまうのです。このため、親世代は孫の前で親の話をどう扱うか、非常に慎重になっています。

親世代が「正直やめてほしい」と感じる…もうひとつのNG行動とは?「

「お菓子をあげすぎる」「親の悪口を言う」に続く、孫へのNGな接し方は「過度な手出しや口出し」です。

孫をかわいがりたい気持ちはわかりますが、育児方針や日常の決まりごとに過剰に干渉されると、親としては戸惑いを感じるものです。特に子育てが変化する中で、昔ながらの考え方や方法と現在のスタイルが違うことも多く、そのズレにストレスを覚えることも少なくありません。

具体例としては、「子どもの食事の仕方にあれこれ指摘する」「しつけや遊び方に干渉しすぎる」「親が決めた習い事や生活リズムに口を出す」などが挙げられます。親が大切にしたい教育方針と祖父母の思いや経験がぶつかり、結果として家族間の距離感が難しくなることもあります。

これは孫を巡る思いやりのすれ違いとも言え、双方の立場や考えを尊重しながらコミュニケーションをとることが求められている点でしょう。

孫とじっくり向き合うために気づきたい3つのポイント

ここまで紹介した3つのNG接し方から見えてくるのは、孫への愛情とは別に、親との関係や子育て方針を尊重する難しさです。

お菓子の与えすぎや親の悪口、そして過度な干渉は、それぞれが親世代の日常や考え方に直結しており、うまくバランスをとるのはなかなかのチャレンジと言えます。

大切なのは「孫の健康と心の安定」「親子の信頼関係」「家族全体の調和」を意識すること。それぞれの役割を理解し、時には聞き役に回ることも必要かもしれません。楽しい時間を過ごすために、互いに歩み寄れるポイントを探すことが、孫にとっても家族にとっても良い結果に繋がりそうです。

楽しい孫との時間をつむぐためのヒントに

孫を甘やかしたい気持ち、家族のことを話したくなる心情、ついつい助言してしまう思い…。それらは全て、愛情の表現です。しかし、親が感じる困りごとや心配事に目を向けると、孫との時間のあり方がより見えてきます。

「お菓子をあげすぎる」「親の悪口を言う」、そして「過度な手出し・口出し」は、どれも親子や祖父母と子の間に微妙な関係の揺らぎを生みやすい行動です。こうした問題に気づき、少し意識を変えてみることで、孫とのかけがえのない時間がもっと豊かになっていくかもしれません。

家族みんなが笑顔で過ごせる場をつくるために、愛情の伝え方や距離感を再考してみるきっかけになれば幸いです。


監修者:かずや

保育15/保育×発達支援×子育てをつなぐコミュニティ『ぴーす』主宰
『あそびの学校』に関わり12年|保育士等キャリアアップ研修法人様SNS担当 |3姉妹の父|新卒から15年現役保育教諭|