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なぜ、焼き魚には『大根おろし』が添えられているの?!→管理栄養士に聞いたら、“驚きの重要性”が明らかに…

  • 2025.8.27
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

焼き魚を食べるとき、ほとんどの人が「大根おろし」が添えられているのを見たことがあるはず。

でも、なんとなくの習慣で食べているだけで、その意味をじっくり考えたことはありますか?実は、この大根おろしには、焼き魚をもっと美味しく、そして体にやさしくする“秘密の役割”があったんです。

管理栄養士の視点から解説すると、単なる飾りや付け合わせではなく、健康にも貢献する食材としての重要性がよくわかります。この記事では、焼き魚と大根おろしの深い関係性を多角的に紐解いていきます。

焼き魚と大根おろしの「絶妙なコンビネーション」の秘密

まず、大根おろしと焼き魚がなぜ昔からセットで食べられてきたのかという疑問。

焼き魚は脂がのって旨みがたっぷりですが、その脂は消化しづらい場合もあります。大根には消化酵素「ジアスターゼ」という消化酵素が豊富に含まれていて、消化を促進することで、胃腸全体の負担を軽くし、胃もたれしにくくする名脇役なのです。

さらに、大根おろしのさっぱりとした味わいは、魚の臭みや脂っこさを中和してくれます。脂が多い魚を食べる際に口の中や味覚をリセットして、次の一口も美味しく感じられる効果もあるんですよ。

栄養面からみる大根おろしのもつ隠れた健康パワー

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

続いて、大根おろしの栄養面を見ていきましょう。大根にはビタミンCや食物繊維が豊富です。特にビタミンCは免疫力を高めたり、疲労回復に効果的。魚と合わせることで、バランスよく栄養素を摂取できる点も魅力です。

また、大根に含まれるイソチオシアネートという成分は抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去する手助けをしてくれます。魚の脂に含まれる良質な脂肪酸と相乗効果を発揮し、生活習慣病の予防にも繋がるとして注目されているんです。

料理の面でも大根おろしは多様に活用でき、ポン酢や醤油と合わせればさっぱりとした味付けで魚の美味しさが引き立ち、ご飯のお供にもぴったり。和食のバランスを考えた理にかなった組み合わせといえるでしょう。

焼き魚と大根おろしで“美味しく&ヘルシー”な食事を楽しもう!

焼き魚に添えられる大根おろしは、ただの彩りや付け合わせではなく、消化促進や脂肪の分解、そして魚の臭みを抑えるなどの重要な役割を持っています。

栄養的にも相乗効果を生み出し、健康をサポートする食材として大活躍。これを知ると、次に焼き魚を食べるときには大根おろしがより一層ありがたく感じられるはずです。

もしまだ試したことがない方は、ぜひ焼き魚に大根おろしを合わせて、そのおいしさと健康効果を体験してみてください。伝統的な食文化が育んだ知恵と味わいを、現代の食卓でも活かしていきたいですね。


監修者:久住瑠実子(ひさずみ るみこ)/Instagram

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病院管理栄養士*うるおい漢方講師/未病栄養コンサルタント(分子栄養学)/Jr.母子栄養スペシャリスト
管理栄養士歴14年
大阪市在住。2013年に結婚、現在3姉妹を育てながら病院フルタイム勤務と個人事業を両立。「美味しく食べて美しく」をモットーに「日本の医療費1億円削減を担う人の一人になる」ことをビジョンに掲げる。そのために、3ヶ月で “自分の体の音を聴き、自分の心と対話できる人” を束で増やすべく「うるおい漢方コンシェルジュ養成講座」を開講している。